2018年9月20日(木)~9月23日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の“東京ゲームショウ 2018”(20日・21日はビジネスデイ)。
9月23日、DMM GAMESブースではPC用ゲームプラットフォーム“DMM GAME PLAYER”での配信が決定した、Warhorse Studiosのオープンワールド型RPG『キングダムカム・デリバランス』のステージイベントが行なわれた。
ステージにはWarhorse StudiosでPRマネージャーを務めるトビアス・シュトルツ ツヴィリング氏が登壇。DMM GAME PLAYERで本作以外にもさまざまなPCゲームをプロデュースしてきた、松本卓也氏の姿も。
『キングダムカム・デリバランス』は、15世紀、神聖ローマ帝国時代のボヘミアを舞台としたソロプレイ用のオープンワールドRPGだ。
史実や建物などを忠実に再現し、いまは見ることのかなわない、中世ボヘミアでの行動が体験できる。
『キングダムカム・デリバランス』ムービー
ステージで本作を紹介するにあたり、松本プロデューサーは「『キングダムカム・デリバランス』はファーストフードではなく、ステーキのようなものです」と述べた。
本作はファーストフードとは異なり、しっかりと作り上げられており、味わうにも十分に噛みしめる必要がある。ほかの多くのRPGタイトルとは、そこが大きく異なる点とのことだ。
続いて、ツヴィリング氏が実際のプレイ画面を上映しつつ本作を解説。まずはバンディット(山賊)との戦いのシーンと、馬に乗って近くの村へと向かうシーンが映し出された。
建物だけではなく、主人公やNPCが身に着けているものも、すべて15世紀ヨーロッパに実在したものだ。本作の舞台は魔法などが存在するファンタジー世界ではない。攻撃方法でも、実際に15世紀に存在した戦闘法を再現している。
また本作では、ゲームの進行状況をセーブするには“シナプス”というお酒を飲まなくてはならず、もちろんお酒は飲みすぎると悪酔いしてしまう。セーブをする場合にもよく考えていくことで、ほかのさまざまな行動についても同様に深く考えて決めてほしいという意図とのことだ。
プレイヤーには圧倒的な自由が与えられており、すべてのクエストの結末はプレイヤー次第。さらに、クエストに失敗してもそれで終わりではなく、別の方法で再挑戦することもできる。
吟味し、決定していくことは、本作を楽しむうえで非常に重要なファクターのようだ。
松本プロデューサーは補足として、本作の15世紀ヨーロッパの再現は道の幅にまで及んでおり、スケールは一切デフォルメされていないと述べた。
ただ道を歩くだけでも、15世紀ヨーロッパのスケールを感じることができるわけだ。もちろんこの世界に生きるNPCたちについても、主要人物は歴史上に実在した人物ばかりとなっている。
このように、すべてが史実に忠実な中で、主人公の存在だけがフィクションとなっているとのこと。その主人公と関わるNPCたちは、その辺の村人に至るまで全員が、生活サイクルや考え方を有している。
主人公=プレイヤーが何を選ぶかで、実際の歴史や人の暮らしに関与し、変えていくことができるのだ。
また、ツヴィリング氏はステージの締めくくりとして、本作は中世ヨーロッパのサムライ・ストーリーであると語った。
ヨーロッパの騎士は日本におけるサムライのような存在だが、いまはもちろんそのような中世の存在を見ることはできない。それを可能にするゲームが、『キングダムカム・デリバランス』なのだと言う。
いまは存在しない、だが、かつて実際にあった15世紀のヨーロッパを、ただ高度なシミュレーションとして体験するだけではなく、細かに変えていくことすらできる。『キングダムカム・デリバランス』には“ロールプレイ”を楽しむための、デフォルメが一切ない、最高にリアルな舞台が用意されているのだ。
軽く噛むのではなく、ゆっくり噛みしめるほうが深く味わえる。まさにプロデューサーの言葉通り、ステーキのような本作。騎士が実在する15世紀のボヘミアに降り立ったら、あなたはどんな人生を歩むのだろうか。2019年春に、体験してみてほしい。
※記事中に掲載されている写真の画面は、開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合があります。