20日に行われたプレイステーションVR用タイトル『ライアン・マークス リベンジミッション』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のメディア向けセッションを、デモ版体験リポートとともにお届け。

 2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。20日に行われたプレイステーションVR用タイトル『ライアン・マークス リベンジミッション』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント/発売時期未定)のメディア向けセッションが行われた。

 司会進行は、本作のデザインディレクターを務める、SIE London Studioのイアン・ライト氏。同QAマネージャーのポール・マックギルブレー氏とともに、ゲームの概要・詳細を説明した。

SIE London Studioのイアン氏(右)とポール氏(左)。

 犯罪組織に連れ去られた家族を救うため、エリート特殊部隊員“ライアン・マークス”が単身立ち向かう……というストーリーを一人称視点で楽しめる『ライアン・マークス』。イアン氏によれば、SIE London Studioが手掛けた『プレイステーション VRワールド』(2016年)の収録タイトルのひとつ『London Heist』で表現した“リニアなアクションとドラマ”を追求・発展させた内容になっているとのこと。きらびやかな表の顔とアンダーグラウンドな裏の顔を併せ持つ現代のロンドンの街並みを舞台に、アクション映画の主人公になったかのようなヒーロー体験をVRならではの臨場感とともに楽しめるものになっている……と説明した。

プレイステーション Move2本でここまでできる! 自由自在のガンアクション

 セッションでは本作に登場する武器についても解説。「VRの利点は、持っている武器を間近で見られるところ」(イアン氏)ということで、約12タイプの実在武器のモデリングのディティールを存分に楽しめるようになっている。

 各武器は、パーツ単位でのカスタマイズが可能。単にUIで設定するのではなく、VR空間で、武器や各パーツを実際に持って取りつけ・取り外しができるというこだわりようだ。

 セッション後半では、さまざまなタイプの武器による銃撃アクションを、ポール氏がプレイステーション Move 2本を使って実演。片手武器に空いている手を添えて反動(連射時の弾道のブレ)を抑える、それぞれの手に別の武器を持ち手首をさまざまな角度に傾けて撃つ……など、多彩なアクションを披露した。手りゅう弾は、ピンを抜くアクションをしてから投げて使用するが、片手が塞がっている場合は、手りゅう弾を顔に近づければ口でピンを抜いたことになるという融通の利きっぷり。デモプレイでは行われなかったが、敵が投げてきた手りゅう弾をキャッチし、そのまま投げ返す……というミリタリーファンの心をくすぐるアクションも実行できるそうだ。

London Studioが強く推奨するプレイ環境は、プレイステーション Move2本を使った両手のモーションプレイだが、標準コントローラーでも特別な設定変更なしにプレイできるとのこと。
基本的な使いかた以外にも、拳銃のガンスピンや、空中に投げた弾倉を手持ちの銃でキャッチしてリロード……といった“曲芸技”も。発動中、ゲーム世界全体の動きが遅くなる“スローモード”と併用することで、より複雑なアクションが可能になる。

社外初出しの『ライアン・マークス』プレイデモ体験ミニリポート

 セッション会場となったホテルニューオータニ幕張には、初めてLondon Studio社外で公開されたという『ライアン・マークス』のプレイデモが設置されていた。通しプレイで5~7時間かかる本編の中から、壊滅寸前の敵拠点に母を救うため乗り込む中盤シーケンス“フリーソン・エステート”を体験できたので、記者の個人的な感想を交えて紹介しよう。

体験できた時間は約30分。気分的には立ってプレイしたかったが、機材セッティングの都合上、座ってのプレイを余儀なくされることに。

 ゲーム開始直後は、銃弾飛び交うロンドンの裏路地を遮蔽物に身を隠しながら進んでいく展開。移動は、左右の並行移動と、視線を向けたポイントへの前進で、いずれもプレイステーション Move付属のボタンで行う。移動速度は遅めで、スピーディーなドッジ・アクションを展開……というわけにはいかなそうだが、敵を確実に始末しつつ、徐々に歩を進めていく手応えは十分に感じられた。“VR酔い”が心配な人も、本作のスピード感ならば、大丈夫だろう。

 メインの使用武器はハンドガン。ホルスターから抜き、前方に構えて引き金を引く。弾切れしたら胸ポケットから弾倉を取り出しグリップ下部から押し込んで装填……といった一連の動作をプレイステーション Moveのジェスチャーとトリガーボタン操作のみで行えることに、まず感動した。両手の自由度はかなりのもので、手首をひねってハンドガンの銃身を内側に寝かせて撃ったり、ハンドガンの持ち手を替えたりといったアクションも難なくこなせた。射撃の精度に関しては、照準を覗きながら撃つことで、ヘッドショット狙いも決して難しくない印象を受けた。

 デモプレイのクライマックスは、ピッキングツールで母親の手錠の鍵を開けるシーン。両手のプレイステーション Moveを慎重に動かしてゲージをピッタリ合わせるミニゲームだが、あまり雑に動かしていると電流が流れている金網に接触し、かなり強めの振動に襲われるようになっているのだ。こうした緊張感の演出のリアリティは、まさにプレイステーション VR+プレイステーション Moveならではだ。

 プレイデモ全編を通して実感したのは、敵キャラクターたちの“圧”の強さ。『London Heist』でも、そばにいるキャラクターが怒りや殺意むき出しで迫ってくる臨場感は体験できたが、銃を撃ちながらグイグイ近づいてくる『ライアン・マークス』の敵キャラがまとう“生身の人間の存在感”は、それ以上。そんな“圧”を感じながら人間味あふれるストーリーを体験してみたいと、素直に思った。