ここではイベント初日のビジネスデイにあわせてホテルニューオータニ幕張にて実施された、ワーナー ブラザース ジャパンによるメディアセッション、『レゴ DC スーパーヴィランズ』のプレゼンテーションで公開された情報をお届けする。

 2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。ここではイベント初日のビジネスデイにあわせてホテルニューオータニ幕張にて実施された、ワーナー ブラザース ジャパンによるメディアセッション、『レゴ®DC スーパーヴィランズ』のプレゼンテーションで公開された情報をお届けする。なお、同日に行なわれた『ヒットマン2』のプレゼンテーションについては、下記の記事にて確認してもらいたい。

『レゴ DC スーパーヴィランズ』は、バットマンやスーパーマンを輩出するアメコミブランド、DCに登場するキャラクターをレゴブロックで再現したアクションゲーム。プレイステーション4とNintendo Switchで10月25日に発売予定。

 この日の『レゴ DC スーパーヴィランズ』のプレゼンを担当したのは、開発元であるTT Gamesのウィリアム・エバンス氏。同作に限らず『レゴ ハリー・ポッター』や『レゴ パイレーツ・オブ・カリビアン』といった数多くの『レゴ』シリーズでゲームデザインを担当しているクリエイターだ。

ウィリアム・エバンス氏。手首にレゴブロックのタトゥーを入れるほどの”レゴ愛”の持ち主。

 エバンス氏がまず紹介したのは、プレイヤーの分身となる主人公について。本作はあらゆる物体がレゴブロックで作られているうえに、物語上の立ち位置がヴィラン、いわゆる悪役ということもあって、カスタマイズの自由度が高いことに言及。無数に用意されたキャラクターメイキング用のパーツ数をアピールしつつも「私のようなせっかちな人間でもすぐに遊べるように」用意したという、ボタンを押すだけで各部位のパーツがランダムで組み変わっていくオートセッティングを利用し、半魚人(?)らしきヴィランを作成。最初のステージへと進んでいった。

何も手を加えていない、デフォルト状態の主人公はこちら。レゴで遊んだことのある人にとっては(囚人姿は珍しいかもしれないが)おなじみな見た目の人形だ。
実物のレゴと同じように、頭の上、首と胴の間、両手などにさまざまなパーツを追加することが可能。写真で選んでいるのはエバンス氏いわく「好きなゴ○ラを参考にして作った」という、背びれと尻尾が一体化したパーツ。
パーツによっては選んだ後に着色することもできる。実際のレゴでは難しい遊びができるのもゲームのレゴならではの楽しみかただ。

 続いてエバンス氏の口から語られたのは、主人公の性能面での自由度の高さ。本作の主人公にはほかのヴィランやスーパーヒーローの力を吸収するという、ゲーム内で唯一無二の特殊能力の持っているおかげで、それぞれのキャラクターが持つ固有アクションを利用して戦うことが可能で、しかもその数はなんと200以上。スーパーマンやバットマン、ジョーカーといったメジャーどころはもれなく押さえつつ、原書でDCコミックスを購入しているレベルのファンでようやく思い出せるような、“ドマイナー”なヴィランも収録されているようだ。

 ただ既存のスーパーヒーローやヴィランの能力を使うためには、特定の条件をクリアーしてアンロックする必要がある。そのためこれらの要素が活きるのは、どちらかというと一度クリアーしたステージや、オープンワールドのようなステージ(スーパーマンの舞台であるメトロポリス、バットマンのゴッサムシティを融合したような内容らしい)を遊ぶ際に堪能できる要素な模様。メインストーリーは主人公+同行する仲間を状況によって切り替え、キャラクターが持つ固有能力、レゴならではのギミックを駆使してステージ攻略を進めていくタイプのアクションゲームのようだ(今回プレイしたステージでは、バラバラに壊した敵兵器を別のメカに組み換えて道を切り開く……というシーンが体験できた)。いずれにせよかなりのボリュームを持ったアクションゲームとしてリリースされるようなので、アクションゲームやアメコミが好きな人には、ぜひ注目してほしいタイトルだ。

ゲーム内で使用可能な特殊能力をそなえたヴィラン&スーパーヒーローの一覧。アンロックに成功したキャラクターの能力は、このメニュー画面で選べばいつでも使えるようだ。
最近の海外ドラマや映画からDCユニバースを知った(記者のような)人間にとっては見たことも聞いたこともないヴィランも収録されており、製品版では日本語で詳細な解説を読むことができる予定。写真はエバンス氏お気に入りのヴィラン、“カイトマン”。
操作は□ボタンで通常攻撃、×ボタンでジャンプ、○ボタンで特殊能力を使った攻撃とシンプル。△ボタンを押すとキャラクターを切り替えられる。

クールでファニーなレゴ製ヴィランを楽しんでほしい! ウィリアム・エバンス氏ミニインタビュー

 ここからはプレゼンの最後に行なわれた質疑応答で語られた内容と、プレゼン終了後のミニインタビューで得られた情報をまとめてお届けする。

――そもそもヴィラン、悪役を主役にしたゲームを作ろうと思ったきっかけは? レゴのメインターゲット層を考えると、ストレートにジャスティスリーグ側が主人公になりそうなものですが……。

エバンズ ヴィランが主役! といってもそんなにバイオレンスな表現はないですよ(笑)。レゴのゲームなので。ヴィランが持つ暴力的な部分はコミカルに描き、ダークな印象はオフビートな感じ、陽気に演出しています。

――登場するヴィランが決まるまでのプロセスを教えてください。

エバンズ まずDCさん側からたくさんのコミックを資料としていただいて、リストを作って選ばせてもらう形を取りました。選ぶ際に心掛けたのは、まずそのヴィランがクールであること、そしてファニー、おもしろくなくてはいけない。このふたつは譲れませんでした。そこからレゴのゲームに組み込んで楽しいものになるのかを精査していきました。あと私はこのゲームのボスなので(笑)、「このキャラクターは入れたい!」と思ったものはすべて入れました(笑)。とはいえ200キャラクターも使えるゲームなので、最近映画に出演して知名度を上げたヴィラン、DC側が今後推していきたいキャラクター、そしてユーザーの意見も、ときにはツイッターやFacebookで直接やり取りして、そこから検討して入ったキャラクターもいます。とくにユーザーの要望は開発が進んだ段階でもけっこう取り入れてますね。グラフィックチームにユーザーの要望を伝えたら、2ヵ月後には20キャラクターほど増えていた……なんてこともありました。

――プレゼンでのゲームプレイ中にスーパーマンを選んだ際に、キャラクター名が“スーパーマン”と“クラーク・ケント”とふたつの名が別々に表示されたように見えました。これはスーパーマンとクラーク・ケントで性能が異なると思ってもいいのでしょうか。

エバンズ はい。ゲームプレイ中に特定のボタンを押すと、スーパーマンが飛んでいって、帰ってきたらクラーク・ケントになったり、その逆もできます。変身ヒーロー、ヴィランが多数存在するDCなので、ほかにもスーパーマンのようなタイプのキャラクターはいます。だから実際のキャラクター数は先ほど見てもらった(ゲーム内の)リストよりも多いですね(笑)。

――ヴィランによってはその活躍ぶりというか暴れっぷり、持っている特殊能力が詳しく描かれていなかったキャラクターもいると思います。そういってマイナー系ヴィランのアクションは、ゲーム側からアプローチしてDCに提案する形で作ったのでしょうか?

エバンズ そうですね。コミックだと攻撃方法が描かれてない、または地味すぎてちょっとつまらなくなりそうなヴィランについては、こちらで考えて作った部分もあります。ただうちのアニメーションチームがとても優秀で、毎回僕らが考えて発注した以上のものを作り上げてくれた。だからとても楽しくていいチャレンジになりました。

――ゲーム中にヒーロー、スーパーマンやバットマンを操作することはありますか?

エバンズ 基本的にはヴィランを操作するゲームですが、ストーリーを進めていくとメインの15ステージとは別に、ボーナスステージも5つほど遊べるようになります。そのボーナスステージではおもにジャスティスリーグに何が起こったのか? というストーリーが展開されますので、そこではスーパーヒーローを操作することになりますね。

――カスタマイズで作った主人公キャラクターはストーリーにも密接にかかわってくるのでしょうか?

エバンズ はい。今日見てもらったストーリー序盤だと何者かわからないミステリアスなキャラクターという印象になるかと思うんですけど(笑)、主人公はステージが進んでいくことにさまざまな選択肢を選び、その結果でストーリーも変化します。具体的にいうと、主人公がヒーロー側、ヴィラン側のどちらにつくかによってお話の展開が変わります。

――プレイヤーによってはスーパーヒーローの物語にもなるわけですね。

エバンズ そうですね。プレイヤーの選択しだいですね。あなたの選択で悪にも正義にもなれるゲームです。

――発売後に追加要素を配信することは考えていますか?

エバンズ ヴィランについては先ほど言ったように、当初入れたいと思ってリスト化したキャラクターはすべて収録できたので、今後増やすかはちょっとわからないですね。ただステージの追加は考えています。

――最後に日本のゲームユーザーに対してひとことお願いします。

エバンズ 一見すると子ども向けに見える『レゴゲーム』シリーズですが、チーム全員が情熱をもって開発しているタイトルです。大人の人でも楽しめると思います。ぜひプレイしてみてください!