2018年9月20日~23日の期間、千葉・幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ2018(20~21日はビジネスデイ)。カプコンブースのステージでは、女性向けスマホアプリ『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』のステージイベント“東京ゲームショウスペシャル面会”が行われ、キャストコメントや最新情報が飛び出した。隣接の試遊ブースの様子も併せてお届けしよう。

こちらは先行プレイインプレッションの記事。

チアキと初めての面会! 『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』ステージ&試遊ブースリポート_01

 『囚われのパルマ』シリーズは、孤島に収容された記憶喪失の青年と心を通わせるアドベンチャーゲーム。その第3弾となるのが、先日発表された『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』だ。ファン待望の新作ということで期待が高まっている中、ステージイベントでは、シリーズのプロデューサーである平林良章氏、クリエイティブディレクターの原 美和氏らによって、秘密のベールが取り払われた。

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チアキ役・石川界人のビデオコメントが到着

 まずは、原ディレクターから、本作のあらすじが語られた。『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』は、前作の5年前が舞台となっており、プレイヤーはある事件で疑われている青年・チアキの相談員となり、記憶を取り戻す手助けをしていく。

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 そのチアキを演じるのは、声優の石川界人さん。石川さんからは、ビデオメッセージが届いており、「チアキは初めはツンとしてドライな性格で、主人公に対しても冷たいですが、心を許すとだいぶ態度が変わります。どう変わるかも魅力のひとつで、ゆっくりと彼の心の氷を溶かしていくのが楽しみになるのかなと思います」という耳寄り情報が。
 まだ収録期間の途中とのことだが、「この伏線をどう回収するんだろう?」と気になっている部分もあるそうだ。「僕自身も楽しみつつ、精一杯演じさせていただきます」と頼もしいひと言も。そして、チアキの象徴的なセリフ「君はもう少し人を疑ったほうがいい」を披露して締めくくった。

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 開発陣によると、チアキは心を許したときに、相手を守ろうとする気質があるそうで、複雑な感情表現も必要になる役どころなのだとか。

実機で新システムの“視線アプローチ”をお披露目

 続いて、実機を使っての面会シーンのデモンストレーションが行われた。本作の新要素として、一部の背景に3Dモデルが取り入れられ、グイッとカメラアングルが動くようになっている。

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 そして、チアキが収容されている部屋を覗くとき、端末を横にスッと動かすと……? 動きに合わせて視界が横へ移動し、横たわっているチアキが映し出された。ちなみに、彼のほうを見るだけでなく、あえて視線を外すこともできるのだ。

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 面会終了後は、本作のゲームサイクルの解説へ。プレイヤーは、チアキに話す話題を探すため、外出したり、島の人々と交流を深めることになる。今回は、図書館を訪れることに。ここには、新キャラクターの門司がアルバイトとして勤めている。オタクな門司だが、ストーリーにも絡んでくる重要な人物なのだとか。

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 さらにもう1ヵ所、公園に出かけると、慎之介という男性が登場。平林プロデューサーからの「これは新キャラクターなんですか?」という問いかけに、原ディレクターは「新しいと言えば、新しいし、古いと言えば古い……。5年前ですから」と返答。この慎之介、シリーズ経験者ならすぐに前作に登場したオネエの職員・シンディーを思い浮かべるキャラクターなのだが、この原ディレクターの言葉は同一人物であることを裏付けたように思える。

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 会場では、これらサブキャラクターたちのパートボイスを担当するキャスト陣も発表された。サブキャラクターにボイスがつくのは本作が初めて。
 プレイヤーが何かとお世話になる須田看守は、櫻井孝宏さん、先ほどの図書館のアルバイトの門司は、鈴木達央さんが担当。配役は明示されなかったが、川原慶久さん、滝 知史さん、宮沢きよこさん、魚建さん、青山 穣さん、さとう あいさん、石川ひろあきさん、八百屋 杏さん、原田 晃さんらも参加されている。

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 さて、先ほどの外出で得た話題を使って、チアキにメッセージを送りつつ、その返事が返ってくるまで彼の部屋を監視することに。従来は定点カメラを切り替えるだけだったが、本作では各カメラを左右にスライドできるようになった。カメラを動かすと、トイレまでが映り込んで!?

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 また、AUTOカメラ機能をオンにすれば、室内を移動するチアキを追尾してくれるようになり、定点カメラを切り替えることなくずっと眺めていられるようにもなった。これで、彼の仕草などを見逃すこともナシ!

気になるあの花の名前はリコリス

 原ディレクターから、本作のテーマの秘密が少しだけ明かされた。シリーズの“パルマ男子”たちにはシンボルとなる花があるが、本作のチアキの花は、リコリス。キービジュアルには黄色いリコリスが描かれているが、一面に咲き乱れているというよりは、代表的な赤いリコリスの中に、1輪だけ黄色の花がすくっと立っているというのがチアキのイメージだという。(公式サイトのPVでチェック!)
 それを象徴するかのように、彼の失われた記憶の真相、彼の性格、そしてプレイヤーとの関係性も複雑で、1色では表せないほどの色合いを秘めている、そんな内容になっているのだそう。チアキとプレイヤーの関係性は、お互いに疑念から始まる、マイナスからのスタートになるが、それがどう変わっていくのか、そしてあの衝撃的なセリフ「俺は……君を愛さない」を言うのかが見どころになってくるようだ。ただ、原ディレクターによると、その言葉も単なる拒絶ではないとのこと。これはますますプレイして確かめてみたくなる。

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早くもキャラクターグッズが登場! やっぱりパンツは外せない!?

 ここで、シリーズ2周年記念のグッズに加え、『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』のグッズが公開された。
 会場の視線を釘付けにしたのは、チアキモデルのパンツ。シリーズファンには、ゲーム中の差し入れアイテムとしておなじみのパンツだが、チアキの着用イラストがものすごい破壊力。チアキは作中でケガをしているので、イラストでもちゃんと包帯も巻かれているのだが、なんだかドキッとしてしまう……。

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 ほかにも、前作のキャラクター・ハルトとアオイが描かれた2周年記念イラストの額装グラフィックアートに、ビッグ缶バッジ、もふもふブランケット。そしてふたりのモチーフである花があしらわれた日傘なども登場。チアキの缶バッジ、アクリルキーホルダーも発売されるが、このチアキのチビキャライラストは、このグッズで初お披露目。

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 ステージのフィナーレは、開発陣の熱いメッセージで締めくくられた。前作の制作中はまさか続編が作れるとは思っていなかったという原ディレクター。「こうして実際に作ることができ、お届けできるのは皆さんの応援のおかげです。皆さんの期待に応えるよう、そしていい意味で期待を裏切るような作品に仕上がってきていると思いますので、ぜひそこを確認していただければと思います」と、期待膨らむコメント。
 平林プロデューサーは、「2周年を迎えましたが、このまま来年、再来年も続けていけるIPになっていければと思います。皆さんがチアキたちと1日でも早く出会えるといいなと思っております。引き続き、『囚われのパルマ』シリーズをよろしくお願いします」と明るい展望を語ってくれた。

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試遊ブースにて、原ディレクターと平林プロデューサーがアピール。

チアキと面会!! 『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』ブースに突入

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 カプコンのステージのすぐ隣にある、『囚われのパルマ Refrain(リフレイン)』ブースでは、試遊が可能となっている。ブースの表には、チアキが映し出されたデジタルサイネージが。画面をタッチすると、チアキがさまざまな反応を示してくれるのだ。セリフはもちろんのこと、頭上のなら上という風に、タッチした場所に応じてチアキの視線も変化するのがうれしい。

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 ブース内は、チアキのいる保護室をイメージして設えられてあり、コンクリートの壁の無機質な印象が漂う。殺風景といえば殺風景なので、チアキもこんな感じの部屋にずっといると、退屈してしまうのもうなずける。

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試遊ブースは仕切りがある。周囲を気にせずプレイできるのがうれしい。

 試遊版では、ゲームの冒頭からプレイできた。ステージイベントのデモプレイでも登場した面会シーンや外出など、本作の新要素がしっかり体験できる内容になっている。

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また、その先のシーンまでもプレイでき、監視でチアキのくつろぐ姿を堪能したり、意外な一面を見たり……。
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 前作から登場しているあの人たちにも会えて、ボイスもイメージ通りだったのが個人的にうれしくて、温かな気持ちになれた。ぜひ、皆さんもブースへ足を運んで、ひとときの相談員ライフを楽しんでみては。
 なお、ビジネスデイにも関わらずブースには待機列ができるほど盛況だったので、一般公開日は時間に余裕を持っての来訪がオススメです。

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試遊をプレイした人にはお土産が渡された。収容施設の名称・シーハイブのロゴが入った封筒を開けると、チアキの資料が!! 2周年のポストカードもかなりうれしい。