『ヒットマン』は、ワンアクションをかなえたときのドバドバに出るドーパミンを味わうゲーム
というわけで、『ヒットマン ディフィニティブ・エディション』および『ヒットマン2』のPR大使にマフィア梶田さんが就任。何が“というわけで”かを知りたい方は、 “ワーナーゲーム2018 下半期 ラインナップ発表会”のリポート記事をご覧いただくとして、エージェント47の見た目とマッチしたマフィア梶田さんは、PR大使としてまさにジャストフィット! そんなマフィア梶田さんにインタビューを敢行した。マフィア梶田さんのPR大使にかける思いとはいったい?
――アンバサダーを依頼されたときの率直なご感想をお教えください。
マフィア 最初にお話をいただいたときは、「自分なのか?」と。本当のヒットマンと誰か勘違いしているんじゃないかなと思いました(笑)。そんななかで、マフィア梶田をワーナーの“専属ヒットマン”として雇いたいと。「アンバサダーとしてゲームの宣伝をしてほしい」という話で、自分はけっこう洋ゲーが好きな質なので、『ヒットマン』も当然知っていましたし、好きなジャンルのゲームだったんですよ。
――来たか! という感じですか?
マフィア 依頼されたときは、「主人公がスキンヘッドでイメージがかぶるんだろうな」とは、さすがに気がついたのですが、お受けするときは、「見た目だけではなくて、ゲームの話もしっかりとできるんだぞ」というところを、しっかりと見せていきたいと思いました。
といいますのも、芸能人の方で同じような感じで起用された場合、ゲームをあまり遊ばれないので、しっかりとお話ができないこともあったりしますよね。自分はそうではないと思ったんです。自分はゲームライターなので、ゲームの話をちゃんとできないとダメだなと。ですので、『ヒットマン』のお仕事を受けるのであれば、「ユーザーの視点からもしっかりとゲームの話をしますよ」という思いのもとにお受けしました。今回の初お披露目の場で、ちゃんとそれができていたのなら、いいなと思います。
――見た目は47にそっくりですよね。
マフィア ありがとうございます。でも、見た目が似ていると思われることに対しては抵抗があったんですよ。47は日系人じゃないんですね。どう見ても。もともとのルーツがルーマニアにあるという設定を見たことがあるのですが、自分は完全に日本人じゃないですか。47そのままをやると、ファンから「イメージが違う」と言われるのではないかと思ったんですね。アンバサダーと言いながらも、自分がイメージを崩すわけにはいかない。ですので、47になりきるという形だと難しいという話はしたんですね。でも、今回のお話は違って、「マフィア梶田をヒットマンとして雇いたい」ということだったんです。「47にイメージを寄せるけども、けっして47のコスプレではない」と。言ってみれば、46でも48でもいいのですが、違うヒットマンとしての扱いなんですよ。
――ああー。スキンヘッドだから寄せているというわけではないのですね。
マフィア (スキンヘッドは)もともとですからね。
――ふとした疑問なのですが、なぜマフィア梶田さんはスキンヘッドに?
マフィア これはですね。まったくゲームとは関係のない話になるのですが、ある日、お風呂に入って鏡を見ているときに、天啓が降りてきたんですよ。「髪の毛を剃ろう」と。
――なんと!
マフィア なぜかは自分でもわからないです。ただ、鏡を見ていて「いらないな」と思ったのですね。頭髪いらないなと思ってしまったんです。
――それは、いつのころですか?
マフィア 高校生のときです。で、剃ってみたらなんかもうひと味違うと思って、眉毛だということで、眉毛も剃ったんです。
――あ、本当だ!
マフィア 意外と気づかれないんですけど(笑)、長く付き合うとわかるのですが、眉毛もないんです。それで、眉毛も剃り落とした顔も見たときに、「俺の顔はこれだ!」と思ってしまったんですね。
――翌日学校に行って、何も言われなかったのですか?
マフィア そもそも友だちがぜんぜんいなかったので……(笑)。青春はドブ色だったので、いちいちそんなことに突っ込んでくるヤツもいませんでした。
――それにしても天啓って……。
マフィア なんだったんでしょうね。でも、いまこうして仕事をしているということは、たぶんよかったんでしょうね。
――『ヒットマン』のアンバサダーに就任することは、そのころから運命付けられていたのかしら……。
マフィア いいことを言いますね。そうかもしれない。
――いずれにせよ、天啓を受けて人生が変わったのですね?
マフィア 変わりましたね。そもそもライターとしてこのかっこうでデビューして、「こういうやつがいる」ということで、覚えてもらえるようになりましたし、タレントの業務を始めるようになって、すべてはインパクトのあるルックスが影響していたと思いますし、本来はこの見た目そのままだと社会にでるのはなかなかきびしいじゃないですか。サラリーマンとか絶対に無理じゃないですか。そうではなくて、こういうフリーの仕事だからこそ、うまくいったという面もありますから、たぶん、運命だったんでしょうね。スキンヘッドにするというのが。
――なるほど……。つぎの質問に移ります。アンバサダーに就任されて、どんなことをしてみたいですか?
マフィア 実際、最初に思うのが、誰よりも早く(自分に)ゲームを遊ばせてくれるのかなということですね。
――あはは(笑)。
マフィア ゲーマーですから、ゲームを遊びたいんですよ。アンバサダーになったことで、発売前にしっかりと遊ばせてくれたりするのかなと。それはさておき、せっかくこういう格好をしているのであれば、もっとお客さんの前にでて、ユーザーに直接『ヒットマン』のよさをお伝えできればいいなと思いますけどね。
――たとえば?
マフィア イベントの場とか、ショウがあればですけれども、こういう格好のままうろついて、お客さんといっしょに写真を撮ったりですとか、「『ヒットマン』って知っている?」って聞いたりですとか。ちょっとやってみたいと思ったのが、頭の後ろのバーコードをQRコードにして、スキャンしたら『ヒットマン』のサイトにアクセスできるという。
――それは、いいアイデアですね! ワーナーさんとは、「今後、こんな活動をしてほしい」といった話はでていなのですか?
マフィア 言えるかどうかわからないのですが、いろいろな予定があるんですよ。その中でも自分でもできるだけのことはしていこうと思っています。Twitterやラジオで宣伝したりとか、自分本来の仕事を使って、『ヒットマン』のPRにできるだけ協力できればなと思っています。ちなみに、Twitterのほうはおもしろい工夫があるかもしれないので、今日からしばらく注目していただけると……。
――ちなみに、梶田さん的に抵抗がある提案とかはあったのですか?
マフィア いろいろな提案はいただいたのですが、自分のイメージを考慮してくれたのか、あまり無茶な要求というのはなかったですね。ただ、これから先いろいろなビジュアルが上がっていくと思うのですが……。
――ビジュアル? 変装するのですか?
マフィア 近いかもしれないですね。ビジュアルが上がっていくと思うのですが、そのときの撮影はけっこうおもしろかったので、そのエピソードはどこかの機会でお話しできればと思いますね。
――ビジュアルはたくさん?
マフィア そうですね。けっこういろいろありますよ。
――けっこうおちゃめな感じにもなるのですか?
マフィア 『ヒットマン』自体がハードボイルドに見えてコミカルな面も相当ありますからね。そこもうまく活かしたいなと。
――着ぐるみも着たり?
マフィア それは……言ってしまいますが、まだないんですよ。俺的にはありかなと思っているんですけどね。
――まさに、ゴジラとかですかね!
マフィア (笑)。そこは、配給会社の関係になってくるかもしれませんね。
――そこは、梶田さんが、アンバサダーとなってつなげるのがよろしいかと。
マフィア そこはうまくつなげられるといいですね。
――と、与太話はさておき、用意していた質問状に戻らせていただきますと、アンバサダーに就任されてのお仕事として、『ヒットマン』シリーズの特徴を教えてください。マフィア梶田さん的には、とくにどの点を魅力に感じていますか?
マフィア パッと見た感じTPSで、アクションゲーム寄りではあるのですが、実際のところは、アクションをバリバリとこなして快感を覚えるゲームではないんですね。どちらかというと、最後のワンアクションのために積み重ねていって、ワンアクションをかなえたときのドバドバに出るドーパミンを味わうゲームなんです。暗殺をテーマにしたゲームはほかにもありますけれど、『ヒットマン』にしかない楽しさというのがやはりあるんですね。『ヒットマン』でしか味わえない楽しさを、ぜひとも『ヒットマン』を遊んでもらって体験してほしいです。
――発表会では、梶田さんはご自身を「短気」とおっしゃっていましたが、そうするとたまにストレスが溜まったり?
マフィア ありますよ。いちユーザーの視点として言わせていただくと、やはりフラストレーションが溜まるシーンはあります。準備をしていたのに、「こいつ、まったく違った方向に行きやがった!」みたいな。そんなときは、「おいおい、仕掛け直しかよ!」と思うのですが、そこで短気を起こしてハンドガンでガンガン撃つと、その時点で終わってしまって、またやり直しになってしまうわけですよ。そこをぐっとこらえて、「このルートをたどるのならば、あの方法がある」というふうに、さまざまな方向転換をしつつ、本物のヒットマンのように臨機応変に対応していく。そこの楽しみが『ヒットマン』にはあるので。そこをぜひ、見出してほしいです。
――短気な梶田さんは、どちらかというと、爽快なほうがお好き?
マフィア そうでもないですよ。自分はゲームすべてを愛しているので。どんなゲームでも好きです。
――淀川長治さんみたいな方ですね。
マフィア ゲームというだけで、そもそも“好き”から入るので、「これ、嫌い」ということはないです。わけても、『ヒットマン』はぶっちゃけすごく好きなタイトルです。そもそもが、これはネタっぽく聞こえるかもしれませんが、スキンヘッドの主人公というだけで、俺はポイントが上がるんです。
――あはは(笑)。
マフィア 和ゲーにはなかなかいないんですよ。丸ハゲの主人公って。洋ゲーには何人かいるのですが、47も外国人が好むようなタイプの主人公なんですよね。スキンヘッドのキャラクターだからこそ、自分は感情移入できる部分もありますし、自分と重ねてみてプレイできるところもありますし。とにかくハゲの魅力を知ってほしい。47を通して、日本の皆さんにもね!
――ちょっとついつい質問状に紛れ込ませてしまったのですが、いま暗殺してみたい人なんていますか? 聞いてどうするのか……という感じですが。
マフィア なかなかおもしろい質問ですね(笑)。真面目な話をすると、殺したいほど嫌いな人というのは、正直いないんですよ。そんな人はそもそも俺には絡んでこないので……。まあ、ふだんの生活のなかで、「これはちょっと……」と思う人はときたまいますが……。俺は映画が大好きなんですが、映画館で携帯をいじったり、うるさくしている人たち。あの人たちはちょっと許せないかも。そんなとき、エージェント47だったら何でも凶器として使うので、ポップコーンを指でパーっと弾いて、頭を射抜いたりするのかな……と、想像はします(笑)。
――あはは。
マフィア そういう能力があれば、絶対にやっています。まあ、映画館のマナーは徹底してほしいですね。騒いだ人は、問答無用で屈強なセキュリティーが出てきて、つまみ出すとか……。
――最後に、『ヒットマン ディフィニティブ・エディション』と『ヒットマン2』を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
マフィア 従来のファンの方は、放っておいても買ってくれると思いますが、せっかくだから新規のファンの方にも楽しんでいただきたいです。幸いなことに新規のファンの方は、シリーズがリブートして、『ヒットマン ディフィニティブ・エディション』が楽しめるという状況にあります。『ヒットマン』に入るには最適の状況なんですね。まさにいまが始め時なんです。そして、このインタビューを読んで、マフィア梶田は知らないし『ヒットマン』もあまり詳しくないという方でも、ちょっとでもタイトルに興味を持っていただけたら、うれしいです。