核戦争後の終わった世界を装甲機関車“オーロラ号”がゆく。サバイバル力が問われるFPS『Metro Exodus』プレイリポート【E3 2018】

海外で2019年2月22日の発売が決まった、FPS『Metro Exodus』のプレイリポートをお届けする。

 アルチョム、モスクワでお前は救世主になったつもりかもしれないが、外の世界は恐ろしいところだ。お前よりひと足先にその地に足を踏み入れたヤポンスキとして、この文章を記そう……。

 海外パブリッシャーであるディープシルバーのE3ビジネスブースで、海外で2019年2月22日の発売が決まったFPS『Metro Exodus』をプレイしてきたので、その模様をお伝えしよう。

 本作は、FPS『Metro 2033』および『Metro: Last Light』に続く、ドミトリー・グルホフスキー原作の『Metro』シリーズ最新作となる。

 “メトロ”というタイトルの通り、これまでは核戦争後に人々が生きるモスクワの地下鉄網で展開されてきたが、今回はモスクワを飛び出て、主人公アルチョムの一団が乗る装甲機関車“オーロラ号”での旅が描かれる。いわば“核戦争後の世界の車窓から”といったところだ。

 E3デモは、そのオーロラ号がとある橋に差し掛かるところから始まる。案の定と言うべきか、地元勢力が設置したらしいバリケードに衝突してオーロラ号は停車。アルチョムは一団の指揮を執るミラー大佐の依頼で、周囲の探索を行うことに。

 その先では人々を扇動する怪しげな宗教家(ゲームプレイトレーラーで演説している人物)と、屋上に隔離されている母子がふたり。命からがら脱出したアルチョムは、今度は母子からの情報を元に対岸の建物を目指す……といった塩梅で進行する。

 このように、各停車地は小さなオープンワールドとして構成されており、昼夜のサイクルや天候システムも存在。クエストの進行に合わせて目的地が変わりつつ、さまざまなアプローチが取れるという作りになっている(ストーリー的にはアルチョムの選択によって乗員の生死が決まることもあるらしい)。

 もちろん探索の幅が増える=物資がゲットできるということだが、敵対的な勢力の護衛が周回していたり、ミュータントがお食事中だったりするので、話はそう簡単には行かない。ちょいとミスって交戦することになれば、あっという間に弾やヘルスパックがなくなっていく。これはジャンジャン弾をばら撒くトリガーハッピーなアメリカ人のゲームではないのだ。

 かくして、目的地が記されたタブレット(という名の板切れに地図やコンパスを貼り付けた代物)を眺めつつ、時に双眼鏡を覗き込んで行く手の危険を探ったり、投げナイフなどのステルス武器や背後からの一撃をカマすステルス戦術なども駆使しつつ、サバイバル力を最大限に発揮することが求められる。

 一方、銃の改造(相変わらずパーツ寄せ集めのイカしたキメラ改造ができる)などが現地でもある程度行えるようになっており、危機を察知して現地調達の素材で間に合わせの装備を整えるといったことも可能だ。

 記者としては、CD ProjektのRPG『ウィッチャー2』が『ウィッチャー3』になった時のような、地道に積み重ねてきたタイトルが大勝負で一気に「化ける」時の匂いをふたたび感じた次第。旧作のファンはもちろん、ヒリヒリした乾いた緊張感が好きな人にもぜひオススメしてみたい。