2018年秋に、埼玉・東京・大阪にて上演予定の舞台『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』。スクウェア・エニックスのゲーム『ロマンシング サ・ガ2』(以下、『ロマサガ2』)を原作とする同舞台の製作発表記者会見が、2018年5月22日、スクウェア・エニックス本社にて行われた。
佐藤アツヒロが演出・主演を務めること、主人公は七英雄のひとり・ノエルであることなどで話題となっていた同作だが、詳細は明かされていなかった。今回の発表にて、ついに全キャストが明らかに。
発表会には、佐藤アツヒロに加え、アクション監督(殺陣指導)でありワグナス役の中村誠治郎、振付とスービエ役を担う平山佳延が登壇。前作の舞台(『ロマサガ3』を原作とする“ロマンシング サガ THE STAGE”)でも共演した3人が、今回はキャストとしてだけではなく、それぞれ新たな役割とともに新作に挑むことになる。
また、スクウェア・エニックスより、脚本担当のとちぼり木氏、世界観監修・脚本原案を担う河津秋敏氏、『サガ』シリーズプロデューサーの市川雅統氏も登壇。シリーズの中でも屈指の人気を誇る『ロマサガ2』について、とちぼり氏は「人間味に溢れたキャラクターが多い」と語り、「三次元になったとき、さらに魅力的になる」とコメントした。また、今回の舞台の中心となる七英雄は、ゲームではプレイヤーの敵にあたるが、「その敵のドラマを知ることで、さらにゲームが楽しくなる」とも述べた。
主演であり演出である佐藤は、台本を読んで、ノエルは自分に近いと感じたという。とちぼり氏も、「冷静沈着だけれど、魂は熱い」キャラクターがぴったりだと太鼓判。またとちぼり氏は、ワグナスとスービエも、キャストの性格・関係性と合っていると語った(ワグナスはノエルの理解者的存在で、スービエは自由奔放というところが、マッチしているとのこと)。
ちなみに、ワグナス役の中村は原作タイトルを9回クリアーした経験がある、大の『ロマサガ2』ファン。わざと武装商船団を仲間にしなかったり、サラマンダーを選ばなかったり……といった、やり込み勢ならではのプレイをしたこともあるという話を披露した。舞台関連のメディアの皆さんは、正直ぽかーんとしていましたが、記者は超共感してましたよ!
さて、今回の発表に合わせ、本舞台の公式サイトで、ノエルとオアイーブのビジュアルが公開された。それを見て、「なぜノエルとオアイーブのふたり?」と思った人もいるかもしれない。じつは今回の舞台のシナリオは、以前『エンペラーズ サガ』向けに河津氏が書いたシナリオ“ロマンシング サガ2 ZERO”がもとになっているのだが、その中で、ノエルとオアイーブは関わりを持っていたのだ。舞台では、ふたりの物語がよりドラマチックに描かれると思うと期待が高まる。
また、今回のキャストビジュアルの制作には、スクウェア・エニックスの開発チームのデザイナーが関わっているという。まだ公開されていないものだが、七英雄勢揃いのビジュアルを見た佐藤は、あまりのカッコよさに「スクエニすげえ!」と思ったそうだ。こちらも公開が楽しみ!
同舞台のチケットは、2018年5月23日(水)~6月4日(月)23:59の期間、スクウェア・エニックス e-STOREにて二次先行抽選予約が行われる。詳細は公式サイトにて。
■『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』スタッフ・キャスト
世界観監修・脚本原案:河津秋敏
演出:佐藤アツヒロ
脚本:とちぼり木
音楽:伊藤賢治
CAST
ノエル:佐藤アツヒロ
ワグナス:中村誠治郎
スービエ:平山佳延
ロックブーケ:山田菜々
ボクオーン:川田祐
ダンターグ:岩永洋昭
クジンシー:細貝圭
サグザー:野村知広
オアイーブ:谷口あかり
オアイーブの父:石橋直也
レオン:内堀克利
ジェラール:佐藤祐吾
ヘクター:鐘ヶ江洸
キャット:南りほ
エメラルド:浜口藍子
カール・ベイダー:菅本いくみ
ケル―ト・アウ:我善導
コッペリア:茜屋日海夏
ヒラガ:原武昭彦
スカイア:田畑亜弥
ソウジ:新田健太
リアルクィーン:斉藤瑞季
ターム族(アンサンブル):ANGELLA、福島悠介、及川崇治、中野裕理、松藤拓也、湯田昌次、今井直人
最終皇帝(女):平湯樹里
海の主の娘:梅田彩佳