イルカ感満載の操作感が新鮮な『Jupiter & Mars』体験リポート【BitSummit Volume 6】

BitSummit Volume 6のTigertronブースでは2匹のイルカを操作しながら、海を救うため謎を解きながら旅する、PlayStation VR対応のアクション・アドベンチャーゲーム『Jupiter & Mars』が出展されていた。

 2018年5月12日、13日に京都市勧業館みやこめっせにて開催のインディーゲームの一大祭典BitSummit Volume 6。Tigertronブースでは2匹のイルカを操作しながら、海を救うため謎を解きながら旅する、プレイステーション VR対応のアクション・アドベンチャーゲーム『Jupiter & Mars』が出展されていた。

 本作はBitSummitの生みの親であるジェームス・ミルキー氏が2015年に設立したスタジオが制作しており、このスタジオのテーマでもあるゲームを通じて環境問題にも焦点をあてた作品となっている。本作ではミルキー氏はクリエイティブディレクターとして開発に携わっている。

『Jupiter & Mars』は環境問題をテーマにしたアクション・アドベンチャー BitSummitの発起人であるジェームス・ミルキー氏がクリエイティブディレクターを担当

アメリカ・アナハイムにて行われる、プレイステーションファンのためのイベント“PlayStation Experience 2017”に先駆けて行われた“PlayStation Presents”。同カンファレンスにて新規発表されたプレイステーション VR対応ソフト『Jupiter & Mars』の詳細が判明。

 ゲームの流れとしては、プレイヤーはイルカのJupiterとなって海の中を泳ぎつつ、エコーで周りの状況を把握しながら、仲間のMarsに指示を出して謎を解きつつ進んでいくというもの。操作方法は3種類が用意されており、コントローラーで操作する方法に加えて、イルカが水中を泳ぐが如くVRヘッドセットを付けた状態で頭を動かして進む方向を決めるもの、VR酔いする方への考慮としてアナログスティックを方向に傾けるとカメラが45度クイックに移動する方法と、プレイヤーに合わせた遊びかたができるようになっていた。

 筆者はもちろんVRヘッドセットでの操作を体験したのだが、これがかなり新鮮。右に向きたいからといってただ顔を横に向けるのではなく、本当にイルカが泳ぐような行きたい方向に頭を持っていくといった操作感だった。この操作についてミルキー氏は「なるべくイルカが泳ぐ感覚に近づけたかった。本来ならばコントローラーも持たずに操作出来るようにしたかったくらい」と話したほど、VRでの没入感へのこだわりをうかがわせた。

 また、美しい海の中を泳ぐゲーム体験も非常に心地よく、リアリティーがあった。というのも、ミルキー氏はダイビングの免許を持っており、彼の体験を元に水中に浮く泡や動いたときの視界の動きなどを再現しているというのだから、リアリティーを感じるのも当然。もちろん、ゲームとして水中に潜む謎解き要素も楽しいのだが、個人的にはVRでプレイしてこそ魅力が最大限に感じられるゲームだと思った。

 本作はミルキー氏がキュー・エンタテインメントに在籍していたころに、『Rez』などを手掛けた水口哲也氏との会話から生まれたアイデアのひとつだったそう。主人公をイルカにするというのは、『ザ・コーヴ』というイルカをテーマにしたドキュメンタリーから着想を得ているとのことだ。

 2匹でいっしょに冒険するという点について聞くと、ミルキー氏は「私が影響を受けた『ICO』、『人喰いの大鷲トリコ』、『パンツァードラグーン』という作品は誰かといっしょに冒険をして、その関係が大切になるゲームでした。自分のゲームでも誰かといっしょに冒険するというのを自分なりに表現したかった」という思いがあったそうだ。この2匹のイルカがどのような関係性を築いていくのかがストーリーの肝となってきそうだ。

 なお、BitSummit Volume 6の開催にあわせて、『Jupiter & Mars』が海洋・沿岸保護支援団体のSea Legacy及びThe Ocean Foundationとパートナーシップを締結することが発表されている。これは、本作がテーマとしている海洋保護の観点より、プレイヤーがゲームを通してより身近に環境保護への関心を持ち、貢献できるようにとの思いから実現したものだ。

 現段階では海外のみの発売を予定している本作だが、会場で体験できたバージョンでも日本語表記が実装されていた。日本でのパブリッシャーを探しているとのことだったので、続報に期待したい。『Jupiter & Mars』は今夏配信予定だ。