2018年4月14日、15日の2日間にわたり、浅草橋ヒューリックホール(東京都台東区)にて開催された、インディーゲームのイベントTOKYO SANDBOX 2018。72組のゲームスタジオが出展した100タイトル以上の作品の中から、開発者が我が道を突き進んでいる感が強いアクション系ゲーム4タイトルをダイジェスト紹介します!
FAYE/SLEEPWALKER / PhantomIsland
広大な世界を自由に駆け、飛び、暴れ回ろう!
6人の若きゲーム業界人が、“自分たちが本当に作りたいゲーム”に向かい合って開発中の3Dアクションゲーム。ユーザーがストレスなく遊べ、感覚的にアクションをくり出せるものを……ということで、コンボ中は通常ジャンプにもヒット判定を適応するなど、数々の大胆なシステムが採用されています。
ゲーム進行はオープンワールド型。マップの広さを訪ねると「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と同等にしたいですね」と驚きのコメントが。現在はゲームの基礎部分がほぼ固まり、ひたすらマップを充実させている最中とのこと。2018年冬予定の完成が楽しみです。
Ballistic Craft / PalladiumSoft
戦いはショットの作成、選択から始まっている3D対戦アクション
限定的なフィールド内で魔法系のショットを撃ちあって戦う、1対1の3D対戦アクションゲーム。個人ゲーム開発者“八橋”氏がUnityを覚えながら開発を進めているPC用ゲームで、現在は2018年内リリースを目途に、ネットワーク対戦機能の実装や、UI周りの調整を行っているとのことです。
本作最大の特徴は、3タイプまで同時装備できるショットのエディット機能。色やパーティクル効果を含めた外見、同時発射数などの基本的な設定はもちろんのこと、弾道は3D空間上にベジェ曲線を描く要領で、速度は弾道のタイムライン上に設けられた通過点(アンカーポイント)ごとの初速&到達速度を設定することで、自由に作成できます。ショットの設定には“コスト”の概念があるので、どの部分にこだわるかによってショットの特性がガラリと変化するのが熱いです。
作成したショットのデータはオンラインで公開可能……ということで、本作がリリースされたあかつきには“ショット職人”なるプレイヤージャンルが誕生するかもしれません。
SushiParty /アネラ
“エビ”と“マグロ”が銀河の覇権を賭けて戦う!?
テクニカルアーティスト“ねこかつ”氏を中心とするゲーム制作サークル“AECRNIA”の最新作。お寿司の人気ネタである“エビ”と“マグロ”が銀河の覇権を賭けて戦う……というシンプル(?)なアクションシューティングです。回転寿司屋さんをイメージしたさまざまなギミックと凝り倒したエフェクトが、シュールなゲーム世界に華を添えています。プラットフォームはSteamやDMM.com、リリースは2018年4月26日です。
同サークルの母体企業“アネラ”では、インディーゲームのパブリッシング事業も本格的に行っていくとのこと。作風にシンパシーを感じるデベロッパーさんは問い合わせてみてはいかでしょうか。
GEKIDO / レイニーフロッグ
ゾンビ軍団をひとりないしふたりでボコボコに!
イタリアでもっとも古いとされるゲームスタジオNaps teamが開発し、2002年に海外でリリースされたゲームボーイアドバンス用ベルトスクロール格闘アクションが、Nintendo Switch用ソフトとして国内でも近日リリースされます。グラフィックはオリジナル版の解像度を再現したローレゾ風。テキストはちゃんと日本語翻訳されています。
ふたり同時プレイに対応していたり、ローグライクな生成ダンジョン(?)を進んでいくゲームモードがあったりと、大味な操作感覚なりに楽しめる作りになっているのがいい感じ。おっさんゲーマーは「そうそう、昔はこんなゲームばかりだったなぁ」などとつぶやきながらリラックスしてプレイしてみてはいかがでしょうか。