親子いっしょに作って、遊んで、仕組みがわかる!

 2018年2月17日、東京・表参道SO-CAL LING GYALLERYで、今年4月に発売予定のNintendo Switch用ソフト『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』の体験イベント“Nintendo Labo Camp!”が催された。事前の抽選で選ばれた16組の親子が、いち早く話題のソフトを体験した本イベントをリポートする。

『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』国内最速体験会“Nintendo Labo Camp!”の模様をリポート!_11
会場となった表参道“SO-CAL LINK GYALLERY”。オシャレな建物。今日は『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』やNintendo Switchのロゴなどで飾り付けられていた。

 『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』は、ソフトに同梱されたダンボールを使い、プレイヤーみずからがさまざまな形のデバイス(Toy-Con)を組み立てるところから楽しむという、画期的なコンセプトの新タイトル。

 ゲーマーのみならず、各方面から注目度の高い作品とあって、会場にはイベント開始前からテレビ局など多くの取材陣の姿も。

 会場内には、各Toy-Conの完成品も展示されていた。それぞれの大きさや動きかたなどはPVで見ることができるが、実物が公開されるのは本イベントが初めてとなる。

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リモコンカーToy-Con
つりToy-Con
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おうちToy-Con
バイクToy-Con
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ピアノToy-Con

上記のリモコンカー、つり、バイク、おうち、ピアノの5種類は『Nintendo Labo Toy-Con01: バラエティキット』で楽しむことができる。

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もっとも大きな仕掛けを持つロボは、大きめのランドセル(ダンボール製)という見た目。背に担ぐ以外に、手足につける部品がある。ロボは『バラエティキット』とは別の、『Nintendo Labo Toy-Con 02:Robot Kit』として単独タイトルになっている。
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 今回、参加者たちがおもに体験したのは『バラエティキット』に同梱される“リモコンカーToy-Con”、“つりToy-Con”の制作と、自分自身でデバイスの入力とそれに対するリアクションを設定できる、プログラミングのようなモードの“Toy-Conガレージ”。

 “リモコンカー”は、虫のような形のToy-Conに、SwitchのコントローラーJoy-Conを組み合わせて完成。Switch本体の画面上に表示されたリモコンで操作する。仕組みとしては、ブルブルと震えるJoy-Conの振動がToy-Conの足部分に伝わり、じょじょに前進したり回転したりするというもの。

 “つり”は、時間制限のあるイベントのため、途中までスタッフの手によって作られていたが、釣り竿を模したToy-Conにひもを通し、リールを巻くと画面の釣り糸も巻きとられていくという仕組み。画面内にはタイやマグロなどいろいろな魚(海水魚)が泳いでおり、レア度やサイズによって釣りやすさも変化する模様。

 “Toy-Conガレージ”は、Joy-Conからの入力とそれに対する反応を設定することでさまざまな遊びを自分で考えることができ、工夫のしがいがありそうなモードだ。

 参加者たちは各テーブルにいるスタッフに説明を受けながら、それぞれ一生懸命に組み立てたり、思い思いに色を塗ったりしていた。

 自分の作ったToy-Conで遊ぶ子どもたちの表情はみな一様に楽しそう。会場のそこここで歓声が上がり、参加した親子たちはにぎやかに楽しんでいた。

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説明の画面に、熱心に見入る子どもたち(大人も)。目がキラキラと輝いている。
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Nintendo Labo Camp!では、スタッフのおにいさん、おねえさんたちはお揃いのシャツに身を包んでいるよ。
背中には『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』のロゴも入っている。かっこいい!

 まずは“リモコンカー”、続いて“つりJoy-Con”を制作した。子どもがわからないようなところは親が手伝ったりしながら、和気あいあいと作業を進めているのが印象的だった。

 作業中は、組み立て手順がSwitch本体の液晶に映されるのだが、画面を見て頭をつきあわせながら親子で同じ作業をしていると、「つぎはこうだよ」、「ここは山折りで、この突起をここに刺すみたいだね」というように、自然と会話がはずんでいる。その様子を見ている記者も、思わずほのぼのとした気持ちになったのだった。

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完成品といっしょに記念撮影!

 各テーブルに配置されたスタッフが解説をしながらということもあったが、イベント時間内で、どの参加者も無事にToy-Conを完成させられていた。参加者からとくに評価が高かったのが、Switch本体に映し出される説明部分のわかりやすさ。記者は実際に触れられなかったが、ダンボールの折り方や制作の進めかたを自由に送ったり戻したり、回転させて見ることができたりと、かなりわかりやすくできているようだ。

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こばさん(奥)「息子は、工作が得意じゃないと自分では言っていたのですが、3Dで見られて、回転もできたりする説明を見ながら完成させられました」。ゆうすけくん(手前)「5匹つれました。タイ、41センチのサバ、あとサメも見ました。(『Nintendo Labo』どう?)うーん、けっこうたのしい(笑)」
こずえさん(左)「説明が早送りや巻き戻しが自由にできて、すごくわかりやすいですね。7歳の娘にも作ることができましたよ」。きよはちゃん(右)「77センチのマダイがつれたよ」
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Ramuさん(左)「最初、小学2年生では難しいかな? と思ったのですが、画面に出る通りにマネするだけで作れたのでよかったです」。ゆうとくん(右)「リモコンカーを作ったりしておもしろかったです。バイクもあそんだけど、コースアウトばっかりだった(笑)」

 イベントの最後には、バラエティキットの各モードや、ロボの試遊時間も。限られた時間ではあったが、参加者たちは譲り合いながら楽しんでいた。

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ロボは抽選で選ばれたひとりが体験。パンチをくり出したり、足を大きく踏み出したりすると、プレイヤーの動きが画面内のロボットに反映される。

 新作ゲームの体験会というよりも、親子の工作ワークショップというようなほのぼのとした雰囲気で進行した本イベント。ふたりで協力しながら作る親子の、なんとも楽しそうな表情が印象に残った。本イベントは明日の東京会場、来週は大阪での開催が予定されているが、残念ながらどちらも事前の応募は終了している。家族みんなで楽しめそうな本作が発売されるのを楽しみに待とう。

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実際に参加者が作った“リモコンカーToy-Con”や、その他のToy-Conの作例。さまざまな柄を描いたり色を塗ったりして、自分だけのToy-Conを作り上げよう。

 ちなみに、現在発売中の週刊ファミ通2018年3月1日号(2018年2月15日発売)では、『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』を詳しく紹介し、そして鋭く迫る12ページの特集記事を掲載。本作に興味がある方は、ぜひ読んでみてほしい。