『サイコブレイク2』ファーストパーソンモードがついに実現! 悪夢の世界の恐怖がさらに増す、その実力を体験した!【プレイインプレッション】

ベセスダ・ソフトワークスより発売中のサバイバルホラーアクション『サイコブレイク2』に、ファーストパーソンモードが実装! 新たな視点で悪夢の世界はどう変わるのか? プレイインプレッションで解き明かしてみよう。

 2017年10月19日に、ベセスダ・ソフトワークスよりプレイステーション4、Xbox One向けに発売された、『サイコブレイク2』(PC版は『THE EVIL WITHIN 2』)。新機軸のサバイバルホラーゲームとして好評を博した『サイコブレイク』の正統なる続編であり、『サイコブレイク』のダウンロードコンテンツで見事な手腕を見せたTango Gameworksのジョン・ジョハナス氏のディレクション(三上真司氏はエグゼクティブプロデューサーを担当)によって、セバスチャンと娘リリー、そしてSTEMを巡る物語に、ひとまずの決着が描かれた。

 自由にミッションを進められる広大なマップでは、サバイバルホラーにおいて重要なポイントのひとつである“探索”をさらに突き詰めたゲーム性を実現し、もちろん閉鎖的な状況でのスリリングなアクションも楽しめる。失われたはずの娘を取り戻すために戦う父という、感情移入しやすいストーリーラインを主軸に置き、何が起きてもおかしくない不条理と悪夢に満ちた世界、歪んだ狂気をはらみながらも魅力的な登場人物たち……まさに『サイコブレイク』としか言いようのない要素が絡み合うことで、この言葉が正しいかはさておき、極めて「真っ当」なサバイバルホラーアクションとして『サイコブレイク2』は成立していた。前作のいびつな魅力(あの難度も含めて、あれだけアクの強い世界を新作で表現したのはかなりチャレンジだったと思う)が薄れた印象は否めないが、心の底から楽しめた。

 発売から4ヵ月が経ち、すでにクリアーしている方も多いだろうが、ベセスダ・ソフトワークスよりちょっとしたサプライズプレゼントが届けられた。2018年2月15日より、本作を一人称視点でプレイできる“ファーストパーソンモード”(以下、FPSモード)が、正式に実装されたのだ。『サイコブレイク2』プロデューサーの大原晋作氏のコメントにもあった通り、ホラーとFPS視点の相性は非常にいい。このモードで『サイコブレイク2』で描かれたSTEMの世界はどう変わるのか? さっそく序盤をプレイしてみた。

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『サイコブレイク2』にファーストパーソンモードが実装、開発陣からのファンに向けての贈り物

ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジアは、2018年2月14日にワ ールドワイドで実施する『サイコブレイク2』の無料アップデートにて、プレイステーション4、Xbox One、PC向けに“ファーストパーソンモード”を実装することを明らかにした。

無料アップデートでファーストパーソンモードが開放。設定を有効にしていれば、Chapter 01の途中で視点が変わる。

 個人差はあるだろうが、三人称視点はアクションゲームをプレイしやすく、一人称視点はシューティングゲームに最善の視点だと思う。『サイコブレイク2』は、戦闘のメインは銃火器を使ったシューティングではあるが、同社作品で言えば『DOOM』のように、バンバンと弾丸をまき散らす作品ではない。では、このファーストパーソンモードでサバイバルホラーはどう変わるのか? 結論から言うと、ものすごくゲーム性が変わるわけではないので、ゲームに対する評価がこれで大きく揺らぐことはない。ただ、明らかに印象が変わる点はある。

同じ場所で立ち止まって視点を変えてみる。左が通常モードで、FPSモードを有効にすると右のような視点となる。

 まずは没入感。視点が変わったことで、建物や敵はもちろん、さまざまなオブジェクトをより近くで見られるので、本作の世界がどれだけ丹念に構築されていたのかが理解できるのだ。試しに、横たわるクリーチャーに寄ってみたが、その苦悶の表情がわかるほど。三人称視点でセバスチャンの姿が見えているときは、暗闇でライトを点けなくとも探索していたが、一人称視点では暗闇の体感度が変わるというか、ライトを点灯しないと不安にかられてしまう。背後から敵が迫ってきたとしても、三人称視点では対処する余裕もあったが、FPSモードでは本当に背後からいきなり襲われるので、音に対してより敏感になる。気配アイコンが反応していても、一気に間合いが詰められることもあって、思ったより気が抜けない状況が続く。こうして探索を続けているうちに、いつしか悪夢にのめり込んでいるというわけだ。

プレイヤーが最初に出会うステファノの“作品”、ウィリアム・ベイカーの姿も比較。通常モードでは左くらいまでの画角となるが、FPSモードではここまで接近できる。

同じく、住宅街の教会に横たわるクリーチャーの姿も、視点が変わればこの質感! 気味悪さも倍増だ。

画面のように、視界の外から敵が接近してくることも。集中力は三人称視点でのプレイよりも求められるかも。ヘッドフォンを付けると臨場感も増すので、オススメ。

 戦闘に関しても、やはり一人称視点で照準を合わせやすくなった印象を受ける。特に、ウォーデンクロスボウ関連は扱いやすく、直感的に撃ってもあまり狙いを外すことはなくなった。銃器も、難易度“カジュアル”か“サバイバル”なら照準アシストが使えるので、射撃が苦手な人でも、ほぼ確実にヘッドショットが決められるだろう。アイテムの収集は若干気づきにくい場合もあるが、アイコンが表示されるので問題ない。ただ、序盤のガーディアン登場シーンのように、追う敵から逃げるときといった切羽詰まった状況では、地形を頭に入れておいたほうがいいかも。一人称視点での追われる緊張感は捨てがたいが、そのときだけオプションで視点を切り換えるのも手だ。

スニークキル時も、視点を変えるだけで距離感がここまで変わるので、緊張感もアップするというもの。

FPSモードでは敵との間合いがより密接になる。三人称視点とは確実に戦闘の迫力が異なることは明白だ。

スニーク状態で物陰に隠れているときも、やはり緊張感が変わる。これを体験すると、スニークのスキルを強化したくなってもおかしくない。

 やはり、オプションメニューでいつでもFPSモードのオン/オフを切り換えられる気軽さはうれしい。同じシチュエーションでも、視点が変わることでだいぶ印象も変わる場面もある。すでに本作をクリアーした人でも、FPSモードでイチからプレイしてみれば、新鮮に感じるポイントは必ず見つかるはず。

 ベセスダ・ソフトワークス、そしてTango Gameworksから、ファンへの“感謝”が詰まったギフトとして、気軽に楽しんでみてほしい。何にせよ、視点が変わっても、ゲームとしてのクオリティーが高いのは変わらない。コレクターズ・アイテム扱いにしちゃうにはもったいないので、もし未プレイなら、新たなサバイバルホラーFPSとして楽しむのもいいだろう。



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