ユービーアイソフトより発売中の、タクティカルシューター『レインボーシックス シージ』PC版において、Six Invitational APACオフラインファイナルが1月13日~14日にオーストラリアのシドニーで開催。日本からは野良連合が出場した。ここでは、野良連合の試合模様を簡単に振り返る。

 本大会は、2018年2月16日よりカナダ・モントリオールで開催される『レインボーシックス シージ』世界大会“Six Invitational”への出場権をかけた、アジア太平洋(APAC)リージョンのオフラインファイナル。APACオフラインファイナルは、“野良連合”が日本予選を勝ち抜きオンラインファイナルに参戦した。
 シーズン3 APAC オフラインファイナルにも出場した同チームは、オーストラリアチーム“MindFreak”に敗れSix Invitational出場権を逃し、悔し涙をこぼしている。Six Invitational出場権を得る最後の機会となった本大会では、なにがなんでも勝ちたいところだろう。

『レインボーシックス シージ』Six Invitational APACオフラインファイナルをリポート  日本チーム野良連合は一歩及ばず_01

 なお、Six Invitationalでは各地域の前シーズン成績上位者(16チーム)の出場がすでに決定しており、日本からはシーズン3アジアチャンピョンのeiNsの出場が決定している。

※大会ルールは全試合BO3のダブルイリミネーション。

野良連合 対 MANTIS FPS

 初戦、野良連合が対戦する相手となったのは、シーズン3オフラインファイナル決勝でeiNsを苦しめた韓国チームのMANTIS FPS。MANTIS FPSは、シドニーでキャンプトレーニングを実施しており、万全の準備で臨んできたという。

 ファーストマップはオレゴン。第1ラウンドではCloud選手の活躍により爆弾設置を成功させ、1ポイントを先制。幸先のいいスタートを切ったものの、第2マップでMANTISは野良連合の戦術プランの盲点を突いたかのような攻め方を見せ、1ポイントを取り返す。ここで野良連合は奇をてらってか、足の速いオペレーター(Ashu)を使い開幕直後に敵の建物に侵入して奇襲を仕掛ける、通称“Ashu凸”を展開。この作戦が功を奏し、見事勝利を収め続く第4ラウンド、第5ラウンド、第6ラウンドも勝利。ファーストマップのオレゴンは野良連合の勝利となる。

 セカンドマップは山荘。先ほどの勢いのまま勝利したいところではあるが、MANTISも野良連合に対する対策を変えてきたのか、粘りを見せる。
 ファーストマップではお互い実力は同等、もしくは野良連合が一枚上手のように見えたが、いざお互いが温まったセカンドマップの蓋を開けてみると野良連合は思い通りのゲームメイクができず……。セカンドマップはMANTISが勝利した。

 続くサードマップはクラブハウス。第1ラウンドは地下での定石を踏んだ守備方法で勝利するものの、第2ラウンド、第3ラウンドはMANTIS FPSがポイントを取得する。しかし、第4ラウンドでは攻め側野良連合が爆弾設置を成功させ最後はMerieux選手のハンドガンが決まり勝利。2-2でイーブンに。

 第5ラウンドでは、野良連合が先制キルを取りけん制。敵に背後を取られそうになるヒヤっとする場面もあったものの、足音で敵が接近していることに気づいた野良連合のサウンドプレイで、なんとかMANTISを封じることができた。

 しかし第6ラウンド、第7ラウンド、第8ラウンドとMANTISが鉄壁の守りと的確な射撃を見せ、サードマップもMANTISがポイントを取得。結果は2-1でMANTIS FPSが勝利となり、野良連合はルーザーズからの再挑戦を強いられてしまった。

 ルーザーズからの敗者復活を望む野良連合だが、シンガポールTeam Cryptikとの対戦でも本領を発揮できず。Team Cryptikはファーストマップ銀行、セカンドマップのクラブハウスのすべてを勝ち、完全勝利となった。

 国内ではeiNsに次ぐ強豪チームの野良連合だが、対MANTIS FPSのオレゴンこそは優位な状況を作り出していたものの、そのほかのマップとTeam Cryptik戦では試合運びを予測しゲームを組み立てるゲームメイクがなかなか思い通りにいかなかった様子。なおかつ、敵チームは野良連合の戦法にしっかり対策をしていたため、厳しい戦況となる場面が続いてしまったように思える。

 ただし、負けから学ぶことがあるように、試合の内容はカジュアルプレイヤーにとってもかなり勉強になる。プレイヤーの方は、ぜひ配信アーカイブをチェックしてほしい。

 Six Invitational APACを制したのは、オーストラリアのプロチームMindfreak。Six Invitationalではもしかすると、日本チームeiNsとの対戦が予想されるかもしれない(まだ対戦カードは確定していないが)。
 Six Invitational 2018は、現地時間の2月16日~18日の3日間で開催予定。引き続きファミ通.comでは試合内容や新規情報をお伝えする予定だ。