2017年12月23日、日本ファルコムは東京品川にあるJ-SQUAREにて、同社のオフィシャルバンド・ファルコムjdkバンドによるライブイベント“ファルコム アコースティッククリスマス”を開催した。タイトルにもあるように、いつものハードロックスタイルとは趣を変えて、演奏に使われるのは生楽器オンリー。jdk初の試みとなったアコースティックライブの模様をリポートしていく。
セットリスト
01. 銀の意志 金の翼 (英雄伝説 空の軌跡 SC)
02. 行き着く先 (英雄伝説 閃の軌跡III)
03. Cry for me,cry for you (英雄伝説 空の軌跡 the 3rd)
04. 空を見上げて (英雄伝説 空の軌跡 SC)
05. all is a lie (東亰ザナドゥ eX+)
06. 悲しき蒼穹を翔ける (ぐるみん)
07.Iclucian Dance(イースVIII -Lacrimosa of DANA-)
08.碧き願い(英雄伝説 碧の軌跡 Evolution)
09. 琥珀の愛 (英雄伝説 空の軌跡 FC)
10. セルリアンブルーの恋 (英雄伝説 零の軌跡 Evolution)
11. To Make The End of Battle(イースII)
12. 星の在り処(英雄伝説 空の軌跡FC)
EC1. I swear…(英雄伝説 空の軌跡SC)
EC2. 明日への鼓動(英雄伝説 閃の軌跡)
出演メンバー
ふだんのjdkのライブというとノリノリのロックナンバーが恒例だが、この日はアコースティックライブということもあって全曲が別アレンジ。バラードやジャズ、民族音楽風と、いつもは聴けない特別な曲構成となった。しかもメンバーが演奏をくり広げるステージは目の前とあって、来場者は着席したまま音楽に身を委ねる、しっとりとした大人の空間に仕上がった。
1曲目の“銀の意志 金の翼”からして、ふだんのボーカルパートをサックスが奏でて「いつもとは違うぞ」感アリアリで幕を開けたこの日のライブ。“空を見上げて”や、佐坂さんが「大好きな曲」と語った“all is a lie”といったスローバラードも披露され、オーディエンスはいつも以上に熱心に聞き入っていた。「アコースティックライブはずっとやりたいと言ってきた」とのコメントもあっただけに、メンバーたちにとっても熱の籠る演奏となったであろう。
また、ふだんは使われないマンドリンや鍵盤ハーモニカ、カホンといった楽器による演奏ということもあって、“悲しき蒼穹を翔ける”や“Iclucian Dance”はまるで民族音楽のようなアレンジに。アコースティックなならではの、優しくも軽快な音色がオーディエンスを楽しませた。
とはいうものの、いつもは元気で明るいjdkだけに、休憩明けにはメンバーがドリンクを片手にステージに再登場し、来場者といっしょになって「かんぱーい!」。さらに『東亰ザナドゥ』の挿入曲“恋のシューティングスター”のカラオケにが流れ出すと、リアル☆SPiKAのメンバーだった佐坂さんが、歌とダンスを披露する余興まで飛び出して、会場は一気に華やいだムードに。メンバー、来場者のいずれもが笑顔に包まれた。
後半戦は、ピアノとボーカルのみでの“青き願い”、ギターとマンドリンとボーカルのみでの“琥珀の愛”と、グッとアダルトなテイストからスタート。佐坂さんが初めて出会ったファルコム曲だという“セルリアンブルーの恋”、ジャズ風にシブくアレンジされた定番曲“To Make The End of Battle”と続く。ラストナンバーの“星の在り処”は、「みんなもいっしょに歌ってください」という佐坂さんの願いもあって、最初のワンコーラスはオーディエンスも一体となっての合唱に。聖夜の前日に、暖かな歌声が響いた。
曲が終わりメンバーがステージから姿を消しても大きな拍手は鳴り止まず、そのままアンコールを促す手拍子となり、いつしか「jdk!」の大コールに。それに応えたメンバーは、なんとサンタクロースやトナカイのコスプレ姿で登場。来場者に1日早いクリスマスプレゼントを贈っていた。
興奮冷めやらぬままに突入したアンコールでは“I swear…”“明日への鼓動”が披露され、盛り上がりは最高潮に。メンバーからは「ぜひ来年もやりたい」との発言が飛び出したので、毎年恒例になることを期待したい!
2018年1月27日には、吉祥寺CLUB SEATAにて“ファルコムjdkバンドニューイヤーライブ2018”が開催予定。今回欠席だったバイオリンの水谷美月さんはもちろん、ボーカルの末廣優里さんが加わったツインボーカルでのライブとなるとのこと。よりパワフルとなったファルコムサウンドが楽しめることは間違い無しなので、気になる人は公式サイトをチェックしよう。