海外インディーパブリッシャーのRaw Furyが、もう年末ということで、来年に向けて進行中のプロジェクトを紹介する動画を公開した(なぜかハリウッドの名優モーガン・フリーマン風に収録されている)。

 その中で言及されていたアドベンチャーゲーム『Night Call』が面白そうだったのでご紹介しよう。海外での対応プラットフォームはPC/Mac/Linux/iOS/Androidを予定している。

 本作は、フランスのリヨンのスタジオ、MonkeyMoonとBlackMuffin Studioの共同開発タイトル。主人公はパリの深夜タクシーのドライバーだ。

 深夜タクシーにはさまざまな人々が乗り込んでくる。牧師代わりに秘密の告白をする人、親しげに語りかけてくる常連客、何かワケアリっぽい人。105平方キロメートルほどの実際のパリの地図の上で、生粋のパリっ子こそが知るだろう、夜のパリの姿が描かれる。

夜のタクシードライバーが、深夜客を狙った連続殺人事件の究明に乗り出す。ハードボイルドなタクシー探偵アドベンチャー『Night Call』_04
夜のタクシードライバーが、深夜客を狙った連続殺人事件の究明に乗り出す。ハードボイルドなタクシー探偵アドベンチャー『Night Call』_03

 しかし本作はドライビングゲームではなく、会話ベースで進行するアドベンチャーゲームだ。しかも、一種の探偵モノなんである。

 というのも、市内では連続した殺人事件が起きており、捜査は難航。しかも犠牲者は主人公の所属するタクシー会社の利用客ばかりで、最新の犠牲者の生きている姿を最後に目撃した人物に至っては、他ならぬ自分なのだ!

 果たして同僚にシリアルキラーでもいるのか、ジキルとハイド的な話なのか、それとも何か別の事情が隠されているのか? かくして主人公は夜のパリでタクシーを転がしながら、独自の“捜査”を進めていくことになる。今日も乗ってくる客の噂話や与太話に耳を傾け、夜のネットワークのどこかにあるはずの、真犯人に繋がる情報を探っていくのだ。

夜のタクシードライバーが、深夜客を狙った連続殺人事件の究明に乗り出す。ハードボイルドなタクシー探偵アドベンチャー『Night Call』_01
夜のタクシードライバーが、深夜客を狙った連続殺人事件の究明に乗り出す。ハードボイルドなタクシー探偵アドベンチャー『Night Call』_02

 というわけでノワール調の会話劇が中心になってくる本作。ぜひ日本語ローカライズが欲しいところだが、まだトレイラーすら存在しない絶賛開発進行中の作品ということもあって、今のところはそのあたりの事情はまだ不明。しかしRaw Furyの近作は日本語ローカライズが収録されていることが多いので、なんとか本作でも朗報を期待したいところだ。

夜のタクシードライバーが、深夜客を狙った連続殺人事件の究明に乗り出す。ハードボイルドなタクシー探偵アドベンチャー『Night Call』_06
夜のタクシードライバーが、深夜客を狙った連続殺人事件の究明に乗り出す。ハードボイルドなタクシー探偵アドベンチャー『Night Call』_05