セガゲームスは、2017年12月10日にフーターズ新宿西口店にて『ソニックフォース』の公式タイムアタック大会を開催した。ハイスピードアクションがウリな『ソニックフォース』だけに、コンマ01秒を争う戦いがくり広げられた、その模様をリポートする。

午前中から開催された予選大会には、50人を超える参加者が来場。事前にプレイするのが“ステージ1 グリーンヒル”だと告知されていたこともあって、誰もが練習を積んできた様子。決勝進出者となる上位8名のうち6名が、1:01秒を切る好タイムを叩き出しており、激しい戦いとなることを予感させた。




ネットでの生配信も行われた決勝戦には、『ソニック』シリーズのプロデューサー飯塚隆氏、『ソニックフォース』プロデューサーの中村 俊氏、タレントの橘ゆりかさんが出演。予選を勝ち抜いた8名のプレイヤーによる手に汗握る激戦がくり広げられた。


決勝戦で用いられたのは、ゲーム後半に出現する“ステージ26 ロストバレー”。急な坂道を駆け下りていくのに加え、“落ち死に”する場所も多い難コースだ。ひとりにつき2回までのトライにて、より速いタイムが採用される形式で行われた。
最初にプレイしたケンポン選手は、開始直後にコースから大きく逸脱。まさかのミス!? と思いきや、じつは豪快なショートカットであったことから、プレイを見つめていた観覧者からは「おお!」というどよめきの声が。結果、1回目47:76、2回目47:71という好タイムを記録した。
続くプレイヤーたちも、自分で研究をしたショートカットルートや、スライディングやストンピングを使ったコンマ単位の時間短縮を図るも、いきなりの好タイムによるプレッシャーもあってか、7人目まではケンポン選手のタイムを上回ることはできなかった。


最後のプレイヤーとして登場したのは、予選1位通過のしゅーへい選手。過去に行われた『ソニック ロストワールド』の大会で2位に輝いた実力者だけに優勝にかける意気込みは高く、2回目のプレイでは47秒台でゴール。一躍大逆転か!? と思わせたものの、残念ながら記録は47:73。わずかコンマ02秒という僅差ながら、ケンポン選手が優勝の栄冠に輝いた。



なお、大会の模様は中継のアーカイブにて視聴が可能。熱戦の様子を詳しく知りたい方は、ぜひチェックしよう。
出演者による大会後のコメントをお届け

――大会を見終えての感想をお願いします。
中村 タイムアタック大会を見るのは初めてだったのですが、最後の熱い流れがいまどきのeスポーツの流れとあいまって、非常に楽しめました。これから作っていくゲームにもそういう要素をうまく入れて、もっと盛り上がるようにしていきたいと思います。
飯塚 『ソニック』のタイムアタック大会はこれまで何度かやらせていただいているんですけど、そのたびにコンマ1秒を競うような熱い大会になって、終了後も身体のほてりがしばらく収まらないくらい。今回もすごくいい決勝が見られたので、いままでやってきてよかったな、報われたなと感じています。
橘 すごいスピード感があって、見ているだけで爽快で楽しくて。自分でプレイしてうまくいかないところをひょいひょいとクリアーされていって、皆さん本当にやり込まれているのがわかったし、ソニック愛がすごい伝わりました。私も負けないようにもっと練習して、いつか決勝の舞台で戦えたらいいなと思いました!
――2017年を振り返っていかがでしょう?
中村 今年は『ソニックフォース』を通じていろんな方にお会いして、世界の方々にゲームを楽しんでいただけたのかなと。年末はゆっくりと休んで、またつぎに向けてがんばりたいなと思います。
飯塚 “Project Sonic 2017”としてソニック25周年パーティーで発表してから始まった、『ソニックマニア』、『ソニックフォース』の2大タイトルが無事にリリースできまして、皆さんからはいい評価をいただいています。今回のゲーム大会をもって、やっとひと段落つけたのでホッとした気持ちでいっぱいです。また来年も新しい気持ちで、年明けからがんばろうと思います。
橘 私が初めて遊んだのが『ソニックアドバンス』で2Dだったのですが、『ソニックフォース』はスピード感や遊びごたえが、それ以上にあるゲームなので、冬休みにはみんなでワイワイ楽しくプレイして過ごせたらいいなと思いました。
