広大なインディーゲームコーナーで出会った、小さな気になるゲームたち【TGS2017】

2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。ここではインディーゲームコーナーの出展タイトルの中から記者が注目したタイトルを紹介する。

10周年を迎えたインディーゲーム発掘イベント

 2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。ホール9には、インディペンデントな体制でゲームを開発しているデベロッパーの作品が一堂に会する「インディーゲームコーナー」が設けられた。

 個人・法人を問わず応募の中から審査によって選ばれた18か国64団体(タイプA:無料出展)と、法人58団体(タイプB:有料出展)の合計122団体の出展は、過去最高の規模。占有スペースも大幅に広がり、コーナーは連日大勢の参加者で溢れかえっていた。

 本記事では、2013年からインディーゲームコーナーのレポート記事を担当してきた記者が、実機で動いている画面を見て興味を惹かれ、実際にプレイして面白かった7作品を紹介する。

NO HEROES HERE / コーラスワールドワイド

籠城戦、みんなでやれば怖くないどころか、楽しい!?

 ブラジルの独立系デベロッパー“Mad Mimic Interactive”の第1作目。「敵の大軍勢から城を守ってくれる英雄などいない!」とばかりに、2~4人の名もなき兵士たちで、大砲による迎撃のための地道な作業をこなしていく、協力型アクションゲームです。今年9月頭にアメリカのシアトル(ワシントン州)で開催されたゲームイベント“PAX West 2017”で、ベストインディーゲーム10選に選出された本作。同イベントに訪れていたコーラスワールドワイド金親社長のアプローチにより、日本でのローカライズ・パブリッシング展開が、受賞前に決定したそうです。
 会場では3人でローカル協力プレイを体験。要領を掴むまではあっという間に攻め落とされていましたが、説明を受けながらプレイし、どこに何があって、何をすればいいかがわかった瞬間、適度なパニック感を味わいつつ、“況が求めている役割”をこなす快感に目覚めました!
対応プラットフォームはSteam(コンソールの予定もあり)。リリースは今冬とまだしばらく先になりそうですが、マルチプレイはローカル/オンラインにすでに対応済みとのことで、頼もしい限り。シングルプレイモードも実装する予定だそうです。

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子之旅最後的旅程(最後の旅) / Mog Gen Studio

アート指向の穏やかなゲーム世界が新鮮!

 中国のデベロッパー“Mog Gen Studio”が開発中のタイトル。中国の伝統的な技法で描かれたという美しい墨絵を背景にしたアクションゲームで、パズル的な謎解きが、メインのゲーム性になるとのことです。抒情的な音楽とゆったりしたゲームテンポ、そして、時おり表示される漢詩が、浮世離れした時間の流れを感じさせてくれました。
 プラットフォームはPCで、リリース予定は2018年。日本語ローカライズも予定されているとのことで、続報が楽しみです

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Nine Parchments / FROZENBYTE

最大4人で遊べる、軽快な魔法大作戦!

 フィンランドのヘルシンキを拠点とするゲームスタジオの、協力型アクションRPG。パズル要素の強いアクションゲーム『トライン』シリーズ(2009年~)のクリエイター陣による最新作です。
 フィールドを歩き回って敵を片っ端から倒していく内容ながら、登場するプレイヤーキャラがすべてウィザード(魔法使い)というのが、本作の大きな特徴。手持ち武器による攻撃も可能ですが、メインはやはり、獲得した魔法による遠距離攻撃。魔力をキープ&回復しつつ、緊急回避アクションの“テレポート”でシュパシュパ動きつつ、四方から群がる敵を倒していく小気味よさは、ガンシューティングアクションに近いかもしれません。リリースは2017年内、プラットフォームはNintedo Switch 、プレイステーション4、 Xbox One、Steamが予定されています。

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HOLLOW KNIGHT / Team Cherry

かわいいけど歯ごたえのある探索アクションゲーム

 2017年2月にSteamなどでリリースされたPC用アクションゲーム『HOLLOW KNIGHT』。9月には大型アップデートが行われたばかりで、まだまだ進化し続けているタイトルですが、その待望の日本ローカライズ版が、プレイステーション4の実機でプレイヤブル展示されていました。
 ポップでミステリアスなグラフィック世界の魅力だけでなく、快適な操作感覚、戦闘面・移動面において攻略性の高いゲームバランス……など、2D探索アクションゲームのツボを押さえたゲームデザインが、世界中で賞賛を受けている本作。詩的な表現で翻訳された日本語メッセージによって、よりゲーム世界のムードに浸れます。

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食い太陽 / 日本工学院クリエイターズカレッジ

どうせ噛みつくのなら、でっかく宇宙規模で!!

 漫画、アニメ、ゲームなどの業界人材を育成する専門学校“日本工学院クリエイターズカレッジ”は、“日本ゲーム大賞2017”のアマチュア部門で最終審査に進出した作品を出展。その中のひとつ『食い太陽』(制作チーム名:ゴリラりご)は、惑星を食べる謎の生物を操作して、60秒の制限時間内のスコアを競い合うアクションゲームです。二股に分かれた自キャラが、その間に挟んだ星にガブッと食らいつく感覚は、爽快感満点。惑星を食べるごとに口(?)の開き幅が広がっていき、最終的に巨大な太陽を食べられるほどに成長していく要素も、おもしろかったです。

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VAIR / CENOTE

VR世界を“覗き見”しながら激しい銃撃戦を

 ヘッドマウントディスプレイを用いないVR体験の研究を行うスタートアップが開発中の、VR系アトラクション。HTC VIVEコントローラーを装着した銃型のインタフェースを用いて、一人称視点のガンシューティングを楽しめました。
基本的な仕組みは、VR空間における視点移動がHTC VIVEのポジショントラッキング機能によって処理され、その結果が、手元のモバイル端末にのぞき窓状に表示される……というもの。数人同時のプレイにも対応していて、出展バージョンでは、対戦相手同士、同じ方向を向いた状態で、1対1の撃ちあいを楽しめました(実際には最大15人同時に、同一のVR空間を共有できるそうです)
 いざプレイしてみると、照準の位置にセットされたモバイル端末に意識が集中するため、雑然とした環境の中でも十分、臨場感あるVRを体験できました。銃型インターフェースの適度な重量感や、射撃時の振動によっても、体験のリアリティが補完されるので、周囲環境の整え方次第では、かなりのめりこめるものになりそうです。

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KINGDOM:Two Crowns / Raw Fury

Joy-Conのおすそわけで、仲良く王国建造

 9月14日にNintendo Switch版がリリースされたばかりの王国建設・運営ゲーム『Kingdom: New Lands』。ドットアートで描かれた美しいファンタジー世界と、ちょっとぶっきらぼうな日本語訳テキストが印象的な本作ですが、そのパワーアップ続編が早くも出展されていました。上下分割画面での協力プレイが可能になったほか、さまざまな新要素が追加されるそうです。リリース予定は2018年。対応プラットフォームはPC、各種コンソールとのこと。

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