豪華ゲストが最新作の魅力を語る!
2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017。24日のセガゲームスブースでの、“龍が如くスタジオ スペシャルステージ”では、豪華ゲスト陣を招いて『龍が如く』シリーズ最新作が紹介された。その模様をレポートしよう。
ステージで紹介されたのは、『北斗が如く』、『龍が如く 極2』、『龍が如く ONLINE』の3作。登壇ゲストは、龍が如くスタジオからは、『北斗が如く』ゼネラルプロデューサーの佐藤大輔氏と、『龍が如く』シリーズプロデューサーの横山昌義氏。また声優陣として、黒田崇矢さん、宇垣秀成さん、岩崎征実さん、中谷一博さんが出席した。
そしてMCは、『龍が如く』シリーズ総合監督の名越稔洋氏が担当。名越氏の司会のもと、各ゲストがコメントする座談会スタイルでイベントは進行した。
『北斗が如く』コーナーではセリフを実演!
メイン情報として最初に紹介されたタイトルは、注目のコラボ作である『北斗が如く』。まずは概要を示すPV映像が流された。
PVを見て声優陣は、「リアルに人物を描く『龍が如く』とマンガの『北斗の拳』。そのバランスがちょうどいいですね」(黒田さん)、「僕たちはこの作品のために、いままで『龍が如く』をやってきたんじゃないかと思うくらい、いいチームだなと思いました」(宇垣さん)、「どのキャラも上腕三頭筋がスゴイ。早くケンシロウとラオウの戦いが見たいですね」(岩崎さん)、「自分は錦山とシンの役なわけですが、キャラがこれほどマッチングするのは軌跡だなと思います」(中谷さん)と、それぞれ印象を語ってくれた。
続いては佐藤プロデューサーが、具体的な内容を紹介。舞台となるエデンという街、バトルシステムなどが説明された。
「バトルシステムのベースは『龍が如く』ですが、『北斗の拳』ですので、“秘孔アクション”というものも取り入れています。相手を崩したら、秘孔を突いてとどめを刺す感じですね」(佐藤氏)。
なお物語はオリジナルストーリーで、原作を知らない人でも楽しめるようになる予定とのこと。「こんなケンシロウ、見たことない!」というコンセプトのもと、バーテンダーのケンシロウが高速シェイクするようなお遊び要素もあるようだ。従来のシリーズ作のようにプレイスポットやミニゲームも満載で、条件を満たせばセガマークIII版の『北斗の拳』が遊べるようになるという。
ゲーム内容がひと通り紹介されたあとは、声優陣のトークコーナーに突入。『龍が如く 極2』と『北斗が如く』でそれぞれが担当したキャラクターが、タイプが共通したり、人間関係も似ていたりするといった話題で盛り上がったのち、各人が演じてみての感想などをコメントしてくれた。内容の抜粋は以下のとおりだ。
・黒田さん(ケンシロウ)
桐生とケンシロウは、正義感とか強さとか、根本的な共通点はあります。でもケンシロウを演じるときは、ケンシロウという人間になってしゃべっているだけなんです。桐生も同じで、声をどう作ったかとかは一切ないですね。ちょっと迷ったのは、桐生は不器用ながら遊ぶ部分があるじゃないですか。そこをケンシロウはどうしようと思っていて、バーテンダーのシャカシャカも迷ったんですが、逆に制作側から「もっととんでもなく!」とのリクエストがあってふっ切れました。これが『北斗の拳』じゃなくて『北斗の如く』なんだなと、おもしろくなってきましたね。
・宇垣さん(ジャギ)
自分は黒田さんとは違って、ジャギ風の声を作ってみたのですが、「もう少し、真島風にやって」と言われてみたり。じつは最初にお話があったとき、「ケンシロウをやりたいし、ダメならラオウかな?」と思ってたのですが……身の程知らずでした(笑)。
・岩崎さん(ラオウ)
最初に事務所から連絡をもらったとき、「『龍が如く』で『北斗の拳』って?」と、理解できませんでした。郷田とラオウの性格や考えかたは似ている部分もあるけど、実現する方法論が違いますので、芝居も違ってきますよね。なんやかんやで最初の混乱から最後のゴールにいたるまでのスピードがものすごく、快感があるくらいで、楽しい仕事になりました。
・中谷さん(シン)
あまり錦山に寄りすぎるとシンじゃなくなっちゃうので、声を出すまでバランスが怖かったですね。制作サイドにうまくディレクションしていただいて、いいバランスで演じられたと思います。
ここで、せっかくのTGSステージということで、キャラクターボイスが実演されて、『北斗が如く』紹介パートは終了となった。披露されたセリフは、下のキャプションを参照してほしい。イカれた口調でオチを担当したのは、ジャギの宇垣さんだ。
鬼越トマホークが実機プレイを披露!
ふたつ目の紹介タイトルは、『龍が如く 極2』。こちらも最初にPVが放映されたのち、今度は横山プロデューサーがゲーム内容を説明する運びに。ここではゲーム紹介に加えて、テーマソングを提供したSiMからのビデオメッセージも流された。SiMの面々は、昔からの『龍が如く』シリーズファンだという。
「楽曲自体が有名だとか、アーティストが人気だとか、そういったメリットは実際ありますよ。でも今回はメンバーが昔からのファンで、ゼロポイントからいっしょに作ってもらえるという魅力があり、それはそれで完成度の高いものができたと思っていますので。楽しみにしていただければと思います」(名越氏)。
用意された映像がメインだった『北斗が如く』とは違い、ここで実機プレイが披露されるという趣向に。登場したゲストは、お笑いコンビ・鬼越トマホークのおふたりだ。
ステージに現れた鬼越トマホークは、まずは『龍が如く』ネタを絡めた漫才を披露。続いては、シリーズ前作をやり込んでいるという坂井さんが、実機でのプレイにトライした。ちなみに相方の金野さんは、『龍が如く3』の沖縄編しか遊んだことはなく、印象は「『ぼくのなつやすみ』みたいなゲーム」だそうだ。
坂井さんがプレイしたのは、最新スペックで表現された蒼天堀マップ。コインロッカーを開けたりチーマーと戦ったりしたのち、最後は新要素となるグラビア撮影スタジオで、美女モデルを撮影する手順を実演で見せてくれた。
ラストは、『龍が如く ONLINE』紹介ステージ。本作は従来のシリーズとは一線を画す、新主人公・春日一番が活躍する物語となっている。こちらは詳細には触れることなく、PVが放映されたのみだったが、主役のキャスティングが発表された。オーディションでその場を射止めたのは、登壇していた中谷さんだ。
「桐生役の黒田さんに、その背中を超えるべくがんばりますと意気込みを伝えました。でも酒の席でして、黒田さんは僕の役名をずっと一番ではなく、一発、一発と呼んでましたね(笑)」(中谷氏)。
「だって似ているじゃないですか。これが悲しいかな、老化というヤツですよ(笑)」(黒田さん)。
『龍が如く ONLINE』の主役がお披露目されたところで、ステージイベントは終了。ラストに名越氏が、以下のように締めのコメントを語った。
「『龍が如く』スタジオは、いままでもたくさんの挑戦を続けてきました。これからも皆さんを楽しませていけるようにしたいと思います。今日は3タイトルをご紹介させていただきましたが、今後もマメにいろいろな情報を更新していきたいと思いますので、Webなどでチェックしてもらえるとうれしいです。ユーザーの皆さんがどう感じているか、しった激励を含めて、それをもとにゲームを作っていきたいなと思っているので、いろいろな意見をいただければと思います。これからもよろしくお願いいたします。TGSのステージ、楽しかったです。ありがとうございました!」