VR体験に香りを付加する“VAQSO VR”コーナーにOculus創業者パルマー・ラッキー氏が登場!【TGS2017】

2017年9月21日〜24日まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。会場内にあるVR/ARコーナーに、VR体験に香りを追加するデバイス“VAQSO VR”がブースを出展。こちらのブースでは、同社CEOの川口健太郎氏と、VR関連でさまざまな研究・貢献をしてきた人物との対談が実施されていた。

 2017年9月21日〜24日まで、千葉・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。会場内にあるVR/ARコーナーに、VR体験に香りを追加するデバイス“VAQSO VR”がブースを出展。こちらのブースでは、同社CEOの川口健太郎氏と、VR関連でさまざまな研究・貢献をしてきた人物との対談を実施。9月22日には“Oculus VR”の創業者、パルマー・ラッキー氏が、9月24日には東京大学大学院情報理工学系研究科講師 博士、鳴海拓志氏が登場。それぞれの対談の模様をお届けする。

パルマー・ラッキー×川口健太郎

 22日のスペシャルゲストとして、VRデバイス“Oculus VR”の創業者であるパルマー・ラッキー氏が登場。パルマー氏は、毎回ゲームショウに招待されるものの、いつもはゲームに触れる時間があまりなかったので、今回はいろいろな作品を見て回りたいと最初にあいさつ。
 パルマー氏と言えば、VR元年の盛り上げにひと役買った“Oculus VR”の創業者として一躍名を馳せることになったが、現在は防衛に関する産業開発に携わった新しいビジネスをスタートしているそう。今回のイベントへのゲスト出演に対しても、VRに関して自分にできることは、何でも行っていきたいとの考えから実現したとのこと。

 昨年、VR体験に香りを付与するデバイス“VAQSO VR”を発表した川口氏も「VRのトレンドを作られた第一人者なので、これからVAQSO VRの完成度を高めていくためにいろいろとフィードバックをいただきたいです」と、パルマー氏への協力を要請。

 VAQSO VRについて、パルマー氏はこれまで同様のコンセプトを持った商品では、匂いの残留(残り香)や匂い切り替えの問題に直面していたところ、VAQSO VRは高いクオリティでこの問題をクリアーしている点を高く評価していた。
 さらに、匂いがVRに与える影響について、嗅覚のみならず味覚にも影響を与える点にも言及。VAQSO VRでチョコレートの香りを嗅ぎながらお湯を飲むと、まるでホットチョコレートを飲んでいるかのような感覚に陥るとのことで、パルマー氏にとってこれは衝撃的な出来事だったそうである。

 パルマー氏が高く評価するVAQSO VRの匂いについて川口氏は、レーダーのようにピンポイントで指向性の強い匂いを射出することによって、香りの拡散を抑えることができるだけでなく、弱い香りでも強く感じ取れることと、残り香が少なくなる利点を解説。匂いが味覚に与える影響についても興味を持っているそうで、今後追求していきたい分野であると語っていた。

 昨年、VR元年として盛り上がったVRが今後盛り上がっていくためには、まずは高解像度化、高視野化、軽量化のモデル開発が必要だとパルマー氏。将来的には、VRのインプラント化も技術的に可能になるが、その場合は法律やモラルといった問題と直面するであろうといった予想も披露。「(VRのインプラント化といった)私のアイデアを聞いて、皆さんは馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれませんが、VRの世界はクレイジーでなければなりません」と語り、VR体験に香りを付加するVAQSO VRを開発する川口氏についても「VRデバイスやソフトの開発もリスキーですが、嗅覚に特化したデバイスを手掛けるというのはさらにリスクが高いはずです。そんな分野に挑戦する彼のクレイジーさは大歓迎です。もっともっとクレイジーであってほしいと思います」と川口氏に最大の賛辞を送っていた。

 ここで司会進行役より、VRの楽しみかたについての質問が行われると、「VRはどんどんバージョンアップしているので、明日やってみようと言わず、すぐにこの技術を体験してください」と、まずは手に入れてやってみることを進言。現在市場に出回っている500ドル近辺のVRデバイスだが、5〜6年前に米軍が10万ドル規模の予算をかけて制作していたVRのクオリティを凌駕しているほど進化が著しいらしく、いまこの瞬間に体験することが、もっともオススメの楽しみかたであると述べていた。

対談の最後にはVAQSOのTシャツにパルマー氏、川口氏両名のサインを書き込み、来場者に投げ入れるというサプライズプレゼントも。ちなみにパルマー氏はこのステージの3日前(9月19日)が25歳の誕生日だったとのことで、会場から祝福を受ける一幕も見られた。

 最後に、「VRを持っていない人は買ってください。いま持っている人は、次のものを買って楽しんでください」とアピールし、同セッションは締めくくられた。