2017年9月21日〜24日まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。コーエーテクモゲームスブースにて試遊出展されている、『真・三國無双8』のディレクター、宮内淳氏に話を聞いた。

宮内 淳氏(みやうちあつし)

『真・三國無双6』や同『7』のディレクターを担当。『真・三國無双 英傑伝』ではプロデューサーを務めた。

武将が兜を脱いだら●●だった!?

 2017年9月21日〜24日まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。コーエーテクモゲームスブースにて試遊出展されている、『真・三國無双8』のディレクター、宮内淳氏に話を聞いた。

――『真・三國無双8』は、試遊がとても盛況ですよね。コーエーテクモゲームスブースでは、20台の試遊がつねに満席でした。

宮内 ありがたいですね。コーエーテクモゲームスブースのほかに、ソニー・インタラクティブエンタテインメントさんのブースにも試遊台が置かれています。また、Xperiaブースではリモートプレイを体験していただけます。

――Xperiaのリモートプレイは、非常に滑らかに見えました。

宮内 私も驚きました。プレイステーション4のコントローラもBluetoothで接続できますし、あれはすごいですね。

――技術の進歩を感じます。貴社ブースでプレイされている方々の様子はご覧になりましたか?

宮内 はい、今日(2017年9月22日)はずっと見ていました。

――今回の体験版は、選べるキャラクターが7人いますよね。どのキャラクターを選ぶ方が多かったですか?

宮内 いちばん多かったのは、やっぱり新キャラクターの荀攸ですね。そのつぎは、選択画面のど真ん中にいるということで、曹丕。あと、手練の方は夏侯惇を使って、前作との差をじっくり見ていると感じました。

――熟練者っぽい楽しみかたですね。アクションゲームですと、まず1キャラクターを作り、それをベースにほかのキャラクターを仕上げていく、という作りかたをよく聞くのですが、『無双』シリーズの場合もそうなのですか?

宮内 本作も、そういう作りかたはしています。ですが、基準となるキャラクターは夏侯惇ではなく、趙雲ですね。彼を基準にして、アクションの手触りやモデルのスケール感を探ったり、さらには肌などの表現として、フォトリアルとゲームっぽいところの落としどころをさぐったりしています。

――なるほど。モデリングの話ですと、今回、全員分の平服を作られますよね。あれは相当たいへんだと思うのですが……。

宮内 そうですね。モデリングとして、たとえば文官なら文官の素体のようなものは共用していますが、キャラクターごとにワンポイントで飾りが入っていたりもしますし、曹操であれば文官といってもグッと君主のほうにデザインを寄せなければならない。そうやっていった結果、ほとんどすべて専用の衣装になってしまいました。あの共用はなんだったんだ、という(笑)。兜を取ったときのデザインなども、全部がいちからなので。

――馬超が兜を脱いだグラフィックが公開されていますが、曹仁とか周泰とか、あの辺の人たちも?

宮内 もちろんです。曹仁が兜を脱いだグラフィックには、開発一同「こんな顔だったっけ?」となりました。

――早く見てみたいです。ああいう兜を脱いだグラフィックというのは、過去作でも作っていたのですか?

宮内 夏侯覇の兜や夏侯惇の眼帯のように、カットシーンの制作上で必要になるものは作っていました。劉備が亡くなるシーンで鎧を着ているのもおかしいので、平服に近いものをデザインしたり。

――必要だからやる、ということですね。ということは、これまでは馬超の兜を脱いだグラフィックは、いままでだと「ナシでいいんじゃないの」となるところが、今回は「全員分やりましょう」となったと。で、「馬超は金髪にしようか」みたいな感じで決まっていったわけですか。

宮内 そうですね。ただ、過去作でも髪型の一部が見えていたりはしたので、そこがベースになっています。ただ、ちょっとナメていたところもあって……。

――案外楽に作れるんじゃないの、と?

宮内 そうです。私が「兜を取ればいいんじゃないの?」と言ったのに対して、デザイナーが「じゃあ、取りますよ」と、脱いだ後のグラフィックを見せてくれたんです。そうしたら、当たり前なんですが、髪の毛がなくて(笑)。

――不必要だから、作っていなかった(笑)。

宮内 まさにそうで、兜を被っているときでも見える、襟足のところだけ髪がちょっとだけある、みたいな状態だったんですよ。ですので、その残っている部分から逆算して、髪型を作っていきました。

――そんな苦労があったのですね。平服の発案はどなたなのですか?

宮内 あれは、プロデューサーの鈴木(亮浩氏)からです。

――リアリティーを持たせたいよね、という話になったわけですね。さて、アクション面についてうかがいますが、これから試遊に来られる方が、ここを押さえるとうまくプレイできるよ、というポイントはありますか?

宮内 トリガー攻撃で敵の状態を崩してから□ボタンの攻撃につなげる、という流れは、覚えておいたほうがいいと思います。

――R1ボタン+□、△、×のいずれかでトリガー攻撃を出して、そこから□ボタンのフロー攻撃につなぐと。

宮内 あと、フロー攻撃での追撃時に敵との間合いを詰めるのは、ある程度自動でやってくれます。位置を補正しようと左スティックを入力しすぎると、「入力した方向に移動したいのかな?」とシステムが判断し、追撃ではなく別の動きをしてしまう場合があるかもしれません。ですので、追撃のときは左スティックを離していただいたほうが、意図通りの技が出せると思います。

――左スティックはあくまで移動に使うと。

宮内 あとは、トリガー攻撃の目標を定めるときですね。

――今回の体験版は、アクション以外にもいろいろな要素が体験できるようになっていますよね。拠点間の瞬間移動(いわゆるファストトラベル)もできるようになっていますし、街に行けば、武器やアイテムも買えます。

宮内 “玉”のアイテムをセットして、トリガー攻撃に属性を付与することも可能です。さらに、馬も買えます。必要な仕様はほぼ入っていますが、試遊時間はいろいろなことの兼ね合いで、10分間となっていますので……。ですので、まずはアクション部分を触っていただいて、“オープンワールドを取り込んだ『真・三國無双』”というものを、しっかりと体験していただきたいと思います。

――ぜひ、多くの方にプレイしていただきたいですね。

宮内 今回、やっと日本のお客様に体験版をプレイしていただく機会が得られました。東京ゲームショウへの出展が決まってから、開発陣としてはプレッシャーを感じつつも、皆さんに遊んでいただけることを楽しみに、精一杯作ってきました。ぜひ体験していただいて、2018年初頭の発売をお待ちいただければと思います。

『真・三國無双8』が表紙を飾った週刊ファミ通を持参してくれた宮内氏。

プレイ動画もチェック!

 ファミ通では、宮内氏をお招きし、『真・三國無双8』の生配信を行った。実機プレイでさまざまな要素について触れているので、要チェック!(『真・三國無双8』の紹介は6:38:10ごろから約40分間)