2017年8月12日~13日にかけて、東京都浅草橋のヒューリックホールにて『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)の大型大会“Japan Cup 2017”が開催。本稿では大会2日目の模様をリポートする。
2日目は決勝トーナメントと5on5大会を併催
初日の予選トーナメントに引き続き、2日目はTOP8に進出したメンバーにより決勝トーナメントが実施。312名が参加した一大大会の優勝者が争われた。また決勝トーナメント実施前の同会場では“Tokyo 5on5 Party”と称した5on5大会が開催され、70チーム350名が出場。日韓混合のチームやアビゲイル使い5人が組んだチームなど、大規模大会ならではのコンセプトが光るチームの活躍する姿が見られた。
日本選手と海外選手が激突したクライマックス
“Japan Cup 2017”決勝トーナメントを闘ったメンバーは以下の通りだ。
・ウィナーズ
ふ~ど選手(ミカ)
アクア選手(いぶき)
Poongko選手(コーリン/アビゲイル)
ハイタニ選手(ネカリ)
・ルーザーズ
Xiaohai選手(キャミィ)
ネモ選手(ユリアン)
キチパーム選手(ザンギエフ)
Chris T選手(ケン)
ハイレベルな選手層の厚い日本プレイヤーが出場者の大半を占める中、韓国のPoongko選手、中国のXiaohai選手、アメリカのChris T選手の3名がTOP8に進出。世界大会“CAPCOM Pro Tour”のPremier大会にふさわしい、国際色を感じさせる決勝トーナメントとなった。
TOP8からは各対戦組み合わせは3試合先取で勝敗を決定するレギュレーションで進行。2日をかけた長期戦を勝ち抜き、TOP3に勝ち上がったのは、ウィナーズのハイタニ選手とふ~ど選手、ルーザーズのキチパーム選手の3名だ。
・ウィナーズファイナル ハイタニ選手vs.ふ~ど選手
序盤からはげしい殴り合いを繰り広げる両者。試合カウント1-1で迎えた3試合目は最終ラウンドまでもつれ、接戦をハイタニ選手が奪取する。これで流れがハイタニ選手に傾き、ネカリが体力リードする状況が目立つ展開に。最後は攻めなければならないミカが前ステップしたところにネカリの置き攻撃がヒットし、クリティカルアーツに繋いでKO。ハイタニ選手がグランドファイナルに進出する。
・ルーザーズファイナル キチパーム選手vs.ふ~ど選手
中距離の間合いを維持した探り合いからの攻防が展開。ミカは手数の多さで細かくダメージを稼ぎ、ザンギエフは一度チャンスを得た時の攻め継続力を武器とした勝負が繰り広げられる。キチパーム選手は攻勢時の読みが特に鋭く、スクリューパイルドライバーとボルシチダイナマイトを用いた大胆なオフェンスで一流プレイヤーを数多く撃破してきたプレイヤー。ふ~ど選手が相手でも持ち味が活かされたものの、今回の対戦ではふ~ど選手の読みが上回る。最後はザンギエフが起き攻めで狙ったスクリューパイルドライバーに対し、ミカがジャンプ攻撃を合わせてKO。ふ~ど選手が勝利となる。
・グランドファイナル ハイタニ選手vs.ふ~ど選手
ウィナーズファイナルに続き、試合展開はハイタニ選手が優勢。しかしふ~ど選手もネカリの力の集約を見てから突進必殺技で反撃を決めるといった対策が光る。ハイタニ選手がリードする試合カウント2-1で迎えた4試合目、ミカが大きく体力をリードしてネカリを追い詰めるが、ネカリはVトリガーを発動してフルゲージを保持した状況に。ふ~ど選手はネカリの中足払いを警戒してドロップキックで攻めたところ、それを読んでいたハイタニ選手が立ち大Pで迎撃。クリティカルアーツにつなぎ、一気に体力半分近くを奪ってフィニッシュ。
世界屈指のハイレベルトーナメント“Japan Cup 2017”はハイタニ選手の優勝となった。
ハイタニ選手優勝コメント「Japan Cup 2017は非常に大きな大会でした。強い海外勢が参戦する中で日本人が勝てればいいなと思っていましたが、自分が優勝できて良かったです。会場に来てくれた妻に良いところを見せることができました(笑)。」