SME&SIEタッグで贈る、新キャラクター“大福くん”! って、誰?

 2017年8月5日、6日の2日間、岐阜県岐阜市の柳ケ瀬商店街を中心に開催された、ゲームを中心としたエンターテインメントイベント“ぜんため”こと“全国エンタメまつり”。さまざまなゲームメーカーが出展する“ゲームストリート”には、“ぜんため”の特別協賛として参加したソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)のブースがあり、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』など4タイトルが試遊できたほか、ブースの前にはフォワードワークスの完全新作『ソラとウミのアイダ』のPVを流すコーナーなどがあった。

 ……が、それとは別に、“ぜんため”のサブステージ“十六ステージ”前で、ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)とSIEがひっそりと謎のチラシとステッカーを配っているのを発見。それが下の写真にある“大福くん”だ。……って、誰?

SME&SIEが大福のチラシを配るってどういうこと!?【ぜんため】_01

 正直に言うと、記者はこの“大福くん”の存在をまったく知らなかったのだが、このチラシをきっかけにいろいろと調べてみると、この“大福くん”、2017年6月に動き出したばかりのプロジェクトながら、いろいろと力の入った展開をしていることがわかった。真っ白くシンプルな、まさに大福らしいキャラクターのデザインは、さまざまな企業のイラストなどを制作しているPantovisco(パントビスコ)氏。また、AMEMIYA氏(“冷やし中華はじめました”でおなじみの芸人さん)が歌うミュージックビデオや、第8話までのショートアニメなどが公開されている。

 なぜこの“大福くん”のチラシとステッカーが、“ぜんため”で配られていたのかというと、このキャラクターは、ソニー・ミュージックエンタテインメントのキッズ専門ブランド“KIDSTONE(キッズトーン)”が企画・開発をしただけでなく、SIEジャパンアジアも制作に協力しているというのだ。

 メインターゲットは、“未就学児童とその保護者”ということだが、AMEMIYA氏が歌うテーマソングがヤバイ。途中から急にラップになる曲調にも面食らうが、何よりサビの部分が覚えやすすぎて、一度聴いただけで“♪大福大福フクフクプクプク〜”と、脳内ループがエンドレス! ショートアニメの場合、このサビの部分だけがオープニングやエンディングとして採用されているので、アニメを見た後は、知らぬ間に鼻歌で歌っている状態にまで脳内が侵食されていた。大福め。

 SIEの担当者いわく、現状はゲーム化の予定はないということだが、今後、SIEのイベントなどでこの“大福くん”を目にする機会がある……かもしれないし、ないかもしれない。ツッコミどころ満載だったり、“?”がたくさん浮かんだりするショートアニメなど、メインターゲットではなくとも(いろいろな意味で)楽しめる内容になっているので、一度、公式サイトを見てみることをオススメする。だが、ミュージックビデオを観たが最後、テーマソングの脳内ループはきっと避けられない。