原田氏が一般来場者と対戦

 2017年7月27日~30日、中国最大規模のエンターテインメントのイベントChinaJoy 2017が、中国・上海新国際博覧中心にて開催。会期3日目の7月29日に、マイクロソフトブースにて『鉄拳7』のステージイベントが行われた。

『鉄拳7』中国トッププレイヤーの実力にBNE原田勝弘氏も感心【ChinaJoy 2017】_01

 全世界で2017年6月1日に家庭用ゲーム機版が発売され好評を博している『鉄拳7』。中文簡体字版が発売されているわけではないが、ここ中国でも『鉄拳7』は人気を集めているようで、バンダイナムコエンターテインメントのプロデューサー原田勝弘氏とシニアゲームデザイナーマイケル・マーレイ氏が登壇するや大きな歓声が。「ChinaJoyは初めてですが、中国の方のスゴイ熱気を感じます」と原田氏。また、司会者から『鉄拳7』の特徴を聞かれた原田氏は、「『鉄拳7』にはいろいろな特徴があるのですが、『ストリートファイター』シリーズから豪鬼と、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズからギース・ハワードが参戦を果たしています」と説明し、さらに「通常だと他社さんからキャラクターを借りるときは、いろいろな資料を借りて作っていると思うのですが、僕らはそういった資料は借りずに、目で見ながらゼロから作ったので、我々は2D格闘ゲームも作れるようになったかなと思っています」と中国のゲームファンに語りかけた。まあ、2D格闘ゲーム云々のところは半分冗談にしても、豪鬼に対してもギース・ハワードに対しても、深い愛情を注いで作り上げているということなのだろう。マーレイ氏も、「自分が最初に好きになった『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のキャラクターを、バンダイナムコエンターテインメントに入って手掛けることになるとは思っていなかったので、大好きなキャラクターを作れてうれしいです」と、ギース・ハワードの参戦に感慨深げだった。

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 その後、イベントでは原田氏とマーレイ氏が来場者からそれぞれふたりずつ参加者を募ってのエキシビションマッチを実施。憧れのクリエイターと実際に手合わせができるということで、皆さんうれしそうなお顔。この際勝敗なんて野暮なことは言いませんが、このひとときを大いに楽しんでいたようです。

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 原田氏とマーレイ氏が登壇してのステージイベントのあとは、『鉄拳7』のトッププレイヤーによる試合が開催された。登場したのは大神貝貝選手、沈姐選手、日本からの参戦となる魔鈴選手、雪达選手の4名。大神貝貝選手は豪鬼を、沈姐選手と魔鈴選手はリン・シャオユウを、雪达選手はラッキークロエとニーナ・ウイリアムズを使うようだ。試合は3本先取で1試合を先に2回取ったほうが勝利となる。試合は、『鉄拳7』トルコ最強の女子と言われる雪达選手の健闘などもあったものの、終始安定した戦いぶりを見せた大神貝貝選手の勝利となった。優勝した大神貝貝選手には原田氏の手よりトロフィーが贈られていた。中国トッププレイヤーの実力に、原田氏も大いに感心していた。中国での『鉄拳7』のコミュニティーの盛り上がりぶりが改めて実感されるイベントだった。

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▲試合の実況を担当したおふたり。『鉄拳7』のコミュニティーではおなじみの方々のようです。
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▲参戦者の皆さん。
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▲日本から参加した魔鈴選手は残念ながら敗退するも「楽しかったです」とのこと。
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