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E3会期中にお伝えしきれなかった海外の新作ゲームをご紹介しよう。フランス系パブリッシャーのFocus Home Interactiveでプレゼンを受けた『A Plague Tale: Innocence』は、中堅スタジオAsobo Studiosによるアクションアドベンチャーゲーム。2018年末にプレイステーション4/Xbox One/PCでリリースを予定している。
『A Plague Tale: Innocence』の舞台は1349年フランス。黒死病が流行し、一方では異端審問による迫害が横行するという、地獄のような時代を描く。そしてその最大の特徴は、病と死の象徴であるドブネズミ。このゲーム、とにかくあらゆるところに大量のドブネズミがいて、巻き込まれると死亡扱い。一方で光を嫌がるという性質を利用したパズルや戦術などがゲームプレイ上のカギとなっている。
主人公はAmicia(お姉ちゃん)とHugo(弟)の姉弟で、今回のE3デモでは、母の消息をふたりで追うなか、Hugoが異端審問官にとっ捕まり、Amiciaがなんとかしなければいけない、という場面からスタート。
まずはステルスアクションライクなステージ構成となっており、物陰に身を隠しながらHugoが捕まっている教会前の広場に到達。辺りにはネズミが走り回っており、かがり火や審問官の持つランプの周囲だけを避けているという状態。Amiciaは武器として紐状の投石機(スリング)を持っており、これを使って審問官たちのランプを破壊し、ネズミに襲わせてクリアー。
後半は教会内部に舞台を移し、今度はパズルアドベンチャーのような内容になる。教会内部は悪魔に侵食されたかのような奇妙な荒れ方をしており、当然のようにあちらこちらをネズミが駆け回っている状態。それを退かせて奥に進むには照明に火を点ける必要があり、その火を点けるためにはお姉ちゃんは通れない隙間から燭台を取らなければならない、という構成だ。
まぁ答えをもう書いてしまったようなものだが、このパズルはHugoに指示を出して燭台を取りに行かせ、着火。そしてロウソクから照明に火を移して……という形で解くことになる。
勘の良い人はなんとなく察してきたかもしれないが、少なくともE3プレゼンの範囲ではオーソドックスなゲームプレイに留まっており、悪く言えばちょっと一昔前のゲームの感すらある。禍々しさ満点の教会内部の作りは中々グッと来るエグさがあるが、グラフィック的にもそこまで突出しているわけではない……一点を除いて。
そう、ネズミ描写である。ラストでは「いよいよ母の手掛かりが見つかるのか?」と思いきや天井や隙間からリアルに見たら卒倒するレベルのネズミが大量に湧いてくるというシーンがあるのだが(トレイラーにもちょっと映っている)、ここで表示されているネズミはスタッフいわく、なんと3000体。
初公開のシーンでコレなんだから、クライマックスではどうなっちゃうのか想像もつかない。苦手な人には100%無理なタイプのゲームだと思うが、この手の海外アクションアドベンチャーが好きな人や、奇ゲーウォッチャーの人にはチェックしておくのをオススメしたい。