今度は陸にあがってお宝探しへGO
2017年6月12日(現地時間11日)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017”。ここでは、会期中にマイクロソフトブースでプレイアブル出展されていた『Sea of Thieves』のプレイリポートを、ハイライト動画と合わせてお届けする。
本作は、MMOのような特色を持つ、アクション・アドベンチャーゲーム。ワールドをほかのプレイヤーと共有し、クエストをこなしたり探検したり、クリチャーを見つけて討伐もできるし、自分の船をカスタマイズすることも可能だ。史実にしばられた物語が展開するのではなく、あくまでも“海賊ファンタジーゲーム”である。
なお、発売は2018年初頭を予定。Windows 10とXbox One向けに発売され、両プラットフォームでプレイできる“Xbox Play Anywhere”にも対応。Xbox One Xにも最適化されることが発表されており、4K及びHDRで楽しむことも可能だ。
今回出展されていたビルドでは、海戦以外にも地図を使ってお宝探しに出かけたり、沈没船から宝箱を引き上げたりできるとのこと。筆者もさっそく即席で作られたチームで、大海原への冒険へ出発した。
※2016年8月16日に行われた“Xbox Showcase”でも実機プレイ映像をキャプチャーできたので、あわせてご確認いただきたい。こちらでは、海戦(PvP)を収録している。
プレイにはRare社のスタッフが入り、ボイスチャットで先導してくれる。今回はスタート地点の島に寄港していた海賊船に乗り込み、あらかじめインベントリに入っていた地図と船に搭載されている世界地図を頼りに宝探しの冒険へと向かう。
ここで正直に述べると、プレイヤー間とのコミュニケーションはボイスチャットのみになるので、中学2年生レベルの英語しか話せない筆者が、ほかのプレイヤーと意思疎通を図るのは少々難しかった。また、船の舵を切りながら地図を見ることはできないので、船に搭載されている世界地図を見ているチームメンバーから「もっと右! そう、あの目の前の島だよ!」なんて指示を受けながら運航していくことになる。舵を切る人、そして地図をみて目的地へと誘導する人(航海士)がいると、航海もスムーズにいくのかもしれない。いずれにせよ、テキストチャットかクイックチャットが実装されるとうれしいのだが……。
さて、目的の島に着いたところで、お宝探しへ。島には敵(スケルトン)が出現し銃で攻撃されることも。とは言っても、プレイヤーもサーベルと銃を装備していたので、戦闘を楽しむことにした。通常のFPSゲームとなんら操作は変わりないので、難しいことはない(ただし、4対1という不利な状況もあり、動画で収録している通り、ボコボコにされて死んでしまうこともある)。もしダメージを受けて瀕死になっても、樽に入っているバナナを食べれば体力を回復することができる。船にはビールが積まれており、ビールジョッキも持っているので、もしかたらビールで体力を回復できるのかも? ほかにも、埋まっている宝箱を掘り起こすためのショベルやアコーディオンを持っており、アコーディオンを演奏したりボイスチャットで歌ったりエールを飲んだりと、宴会っぽいこともできるようだ。
筆者がスケルトンとの戦いを楽しんでいるあいだに、ほかのプレイヤーが宝箱を見つけてしまっていた、次の島へ移動することに。意気揚々と船に戻り地図を眺めていると、知らないあいだに敵船が我々の船に近付いているではありませんか。のほほーんとした雰囲気だったので、いまいち攻め込まれているという状況がつかめないまま、敵チームが船に侵入してくる波乱の展開になってしまった。
「ヒャッハー!」と言わんばかりに果敢に攻め込んでくる敵チーム。どうやらほかのチームメイトは海に逃げ、筆者は仲間に見捨てられた(笑)ようなので、ひとりで戦ってみるもあえなく撃沈。死亡すると黄泉の国らしき場所にある幽霊船に自動的に移され、リスポーン時間が来るまで待機しないといけない模様だ。
その後は航海に出たり、アコーディオンで何曲演奏できるのか試したりしていたところで終了時間に。PvPには負けてしまったが、のんびりと宝探しを堪能できたので満足。『Sea of Thieves』自体が自由気ままなプレイを推奨しているし、一方でチームワークを発揮して敵の船を沈没させたりと“海賊らしい”ことも楽しめるので、初心者やオンラインゲームになじみがない人でも比較的入りやすい作品だと感じる。筆者チームはわりとのんびりプレイだったが、ほかのチームは「いくぜー!」、「あの船を壊せー! ヤーーー!」なんて、叫びながらノリノリでプレイしていたのも印象的だった。
本作の発売は2018年初頭。発売まで少々時間は空いてしまうものの、ベータテストなどで実際に触れられる機会が今後訪れることに期待したい。