新たなプレイ感覚のPS VRタイトルをリポート
アメリカ・ロサンゼルスにて、2017年6月13日~15日(現地時間)に開催された世界最大のゲーム見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017。同イベントにて、プレイステーション VR専用ソフト『Star Child』と『Sparc』を体験してきたので、そのプレイリポートをお届けしよう。
箱庭の世界を眺めるような横スクロールアクション『Star Child』
『Star Child』は、『Lucky's Tale』などを手掛けているスタジオ、Playfulの新作。今回のデモ版では、エイリアンの惑星に降り立った少女が、惑星の地下を探検していく中で、謎の生物に襲われ、間一髪のところを謎の巨大ロボットに助けられる……というシーンまでを体験できた。
基本的にゲームは横スクロールで進む。プレイヤーは、少女の右側からこの世界を見ている形になる。小さな少女の真隣りに自分の顔があるというのはなかなか不思議な感覚だ。箱庭の世界に横から顔を突っ込んで、左右をきょろきょろ見回している……と言えば伝わるだろうか。
コントローラの左スティックで少女を動かし、×ボタンでジャンプ。ときどき、道中にある機械を操作し、物体を特定の場所に移動させて道を拓くという謎解きもあり、ゲームが進めばもっと本格的な謎解きが待っていそうだ。
このゲームを表現するなら、自分がこの世界に入り込んだような気持ちが味わえる……と言うよりは、少女の物語を斬新な視点で眺められる、と言ったほうが正しい気がする。突如クモのような生物が現れたときも、「自分が襲われる!」ではなく、「箱庭に何か侵入してきた!」と感じたのだ。
謎のロボットと出会うことで、操作感覚もまた変わるのかもしれない。正直なところ、まだまだ全貌が見えないので、早く続報を出してもらいたいところだ。
エアホッケー+ドッジボール? シンプルながらアツい『Sparc』
『Sparc』は、プレイステーション Moveを両手に持ってプレイする、1対1のスポーツゲーム(公式ページによれば“vSport”)。自分と相手、それぞれにひとつボールが用意されており(つまりフィールドには計ふたつのボールがある)、それらを投げて、相手に当てれば1点ゲット。制限時間内により多くの点を取ったほうが勝ち、というシンプルなルールだ。
ボールは、プレイステーション Move モーションコントローラのトリガーを押しながら触れることでつかむことができ、現実世界でボールを投げる要領でコントローラを振り、トリガーを離せば投げつけられる。投げたボールは、エアホッケーの如く、壁に反射して相手のほうに向かっていく。
ちなみに、自分がボールを持っているとき、一度だけシールドを使用することが可能。相手のボールを跳ね返せる。新たにシールドを使いたいときは、一度ボールを投げる必要がある。
相手のボールをシールドで跳ね返しつつ、軌道を計算しながらボールを投げる。非常にシンプルな内容だが、それゆえにアツくなれるゲームだと感じた。記者は運動音痴でひ弱だが、このゲームは筋力が必要ないので気軽に楽しめるのもうれしい。学生時代、体育の授業のドッジボールで苦い思いをした人は、ぜひ一度体験してみてほしい(日本での発売は未定だが……)。
※本記事の画面写真は、動画をキャプチャーしたものです。