追加エピソードと侮るなかれ

 2017年6月13日~15日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017”。同イベントのソニー・インタラクティブエンタテインメントアメリカブースにて、アクション・アドベンチャー『アンチャーテッド』シリーズ初の追加エピソード『アンチャーテッド 古代神の秘宝』のメディア向け合同プレゼンテーションが行われた。

『アンチャーテッド 古代神の秘宝』はシリーズ最高峰のダイナミズムと1作目と同等のボリュームを実現【E3 2017】_01
▲写真左からゲームディレクターのKurt Margenau氏、クリエイティブディレクターのShauwn Escayg氏、ゲームデザイナーのJames Cooper氏。

 本作の主人公は、『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』で登場した女性トレジャーハンターのクロエ・フレイザー。そのクロエのパートナーとして、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』では民間軍事会社を率いてネイトたちの前に立ちはだかったナディーン・ロスも登場し、伝説として語られてきた古代インドの神“ガネーシャ”にまつわる秘宝“ガネーシャの牙”をめぐる、彼女たちの冒険が描かれるという。

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 プレゼンでは、インドの秘境に眠る古代遺跡への侵入を試みるクロエとナディーン、その行く手を邪魔する謎の組織との銃撃戦が披露された。その戦いの一部は下の配信番組でも確認することができるが、まず、そのグラフィックには一段と磨きがかかった印象を受けたが、それもそのはず、ゲームエンジンは『海賊王と最後の秘宝』からさらに改良が加えられ、通常版PS4、PS4 ProともにHDR対応、ジャングルの鬱蒼とした草木の密度の表現などは、わかりやすい例のひとつとして挙げられていた。

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▲クロエ(左)とナディーン(右)

 本作でプレイヤーが操作するのはクロエのみで、ナディーンはAIキャラクターとして、ときに連携して、ときに独自に戦い、クロエをフォローしてくれる。ただ、ふたりは親友といった感じではなく、会話を聞いている限り、互いに警戒し合っている気の強いライバルどうし、といった感じ。開発スタッフによると、ゲームが進むにつれて、このふたりの関係がどう変化していくかも本作の見どころのひとつだという。また、開発陣によると、Co-opプレイには非対応とのこと。

 戦闘では、『アンチャーテッド』シリーズお馴染みの、ほっとする暇もないほど、つぎからつぎへと戦闘やアクションシーンが連続していく。デモでは、遺跡を破壊しながら装甲車が突っ込んできたり、激しい銃撃で巨大な木が倒れてきたり、危機また危機のスケール感がかなりアップしている印象だ。

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 デモは、ふたりが遺跡の内部に逃げ込んだものの、組織の攻撃を受け、クロエがリーダー格の男に銃を突きつけられ、つぎの瞬間、銃声が鳴り響いたところで終了した。

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 『古代神の秘宝』は、『海賊王と最後の秘宝』の追加エピソードが楽しめるだけではなく、ゲームプレイにおいても新しく進化した『アンチャーテッド』が体験できそうだ。こちらのインタビューでも触れられているが、単体の作品として発売することになったというほど、ゲームボリュームがアップし、ノーティ・ドッグは、現在、『古代神の秘宝』の開発にチームの多くが専念しており、『The Last of Us PART II』は少人数のチームで進めているほどの力の入れようだとか。ちなみに、ボリュームは初代『アンチャーテッド』と同じくらいになりそうとのことだ。

 『アンチャーテッド 古代神の秘宝』の配信日は海外では2017年8月22日が予定されている(国内での配信日は未定)。