『スーパーマリオ オデッセイ』開発者プレゼン&試遊会でわかった、驚きと遊びの詰まった新たなマリオの姿を詳細リポート!【E3 2017】

小泉歓晃氏と元倉健太氏が登場した、Nintendo Switch用ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』のプレゼンテーション&試遊会。詳細リポートをお届けする。

●今度のマリオは、帽子をかぶせて敵や物をキャプチャー!

 現地時間2017年6月13日から15日にかけて、アメリカ・ロサンゼルスにて行われるE3世界最大級のゲームの見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)。任天堂は、2017年10月27日発売予定のNintendo Switch(以下、ニンテンドースイッチ)用ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』のプレゼンテーション&試遊会を行った。プレゼンテーションには、歴代3D『スーパーマリオ』シリーズを手掛け、『スーパーマリオ オデッセイ』でプロデューサーを務める小泉歓晃氏と、『スーパーマリオ オデッセイ』ディレクターの元倉健太氏が登場。約15年ぶりとなる箱庭探索型『スーパーマリオ』(詳細は後述)の新作を紹介した。すでに公開された“Nintendo Spotlight”の映像を観るだけでも、いろいろと新しく生まれ変わった点が伝わるだろうが、試遊をしてわかったこと、プレゼンでわかったことを交え、さらに遊びを詰め込んだ、新たな『スーパーマリオ』の姿をお届けしよう。


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 まずは、今回の発表に触れる前に、『スーパーマリオ オデッセイ』の概要を軽くご紹介。『スーパーマリオ オデッセイ』は、ニンテンドウ 64の『スーパーマリオ64』、ニンテンドー ゲームキューブの『スーパーマリオサンシャイン』以来、約15年ぶりとなる箱庭探索型の3Dアクション。その後も、『スーパーマリオギャラクシー』、『スーパーマリオ 3Dランド』&『スーパーマリオ 3Dワールド』など、3Dの『スーパーマリオ』シリーズは発売されてきたが、いずれもゴールやスターを目指すコースクリアー型で(『スーパーマリオギャラクシー』シリーズは、ある程度自由に探索できたが)、世界を自由に探索できる3D『スーパーマリオ』の新作はかなり久しぶりというわけだ。また、新要素としては目のついた帽子、現実世界をモチーフにしたようなステージなどいろいろなものがあるが、それらの詳細は、下記のリポートをご覧いただきたい。

 まずは、小泉氏から『スーパーマリオ オデッセイ』のテーマから語られる。「今回のテーマは、“驚きを探す、大いなる旅”です」(小泉氏)。旅の目的は、いつも通り(?)、さらわれたピーチ姫をクッパから取り戻すことだが、今回のクッパはかなり本気のようで、ピーチ姫との結婚式を挙げようとしているという。マリオは、そんなクッパの結婚式を止めるため、キノコ王国を飛び出して、遠くの国々を巡る旅に出発。その旅先では、これまでに『スーパーマリオ』シリーズでは見たことのないものがたくさん登場するのだそうだ。しかし、その見たことのないものについて、小泉氏は「私たちにはどこかで見たことのあるものですけどね」と語り、「初めて海外に行ったときのことを思い出してください。その国の風景や文化の違いにワクワクして、驚きを感じたことはありませんか? 初めて目にした街並、初めて手にした異国のコイン、旅先の人との出会い。そういった旅の驚きを『スーパーマリオ オデッセイ』では体験できます。また、旅はゲームの中だけではありません。ニンテンドースイッチを片手に実際に旅に出てみましょう。旅先でも『スーパーマリオ オデッセイ』の続きは遊べます」と続けた。


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 また、「そもそも『スーパーマリオ』シリーズを作るときには、誰にでもわかりやすく伝わるゲームデザインを心掛けていて、触るとダメージを受けるものは痛そうなトゲトゲした見た目に、獲得するといいことがあるもの(パワーアップアイテムやコインなど)は、誰もが欲しくなるキラキラしたものにして、世界中の誰もがひと目見て理解して、安心して遊べるものを目指している」と小泉氏。それを、小泉氏ら開発スタッフは“共感”と呼ぶそうだ。『スーパーマリオ』シリーズをプレイしたことがある人なら、「なるほど」と納得できるだろう。だが、今回の『スーパーマリオ オデッセイ』はその“共感”に留まらず、先ほどのテーマにもあった“驚き”を意識的に入れたのだという。「たとえば、私たちが知っている街にマリオがやってきたら。これまでのマリオには共感できるものばかりでしたが、街中ではマリオにとって初めて出会う不思議なものがたくさんあります」(小泉氏)、そんなマリオが出会う驚きについて、また具体的なゲームプレイについては、続けて登壇したディレクターの元倉氏から語られた。

 元倉氏からは、今回の『スーパーマリオ』がなぜ箱庭なのかを、ゲームプレイの基本とともに紹介。元倉氏は、本作が箱庭になった経緯を、こう語る。「『スーパーマリオ オデッセイ』は、“驚き”をテーマに、純粋に自分たちが楽しいと思えるものだけを考えて制作を始めました。すると、すぐにチームから止められないくらいつぎつぎと楽しいアイデアが出てきたんです。どれも活かしたい。その楽しいアイデアを入れる最善の器として、箱庭のステージが出てきました」(元倉氏)。歴代の3D『スーパーマリオ』で集めてきたスターやシャインなどに変わる新たなアイテムは、パワームーン。隠されているパワームーンの量は、『スーパーマリオ64』のスター、『スーパーマリオサンシャイン』のシャインをしのぐ量だという。集めたパワームーンは、マリオが乗る飛空船“オデッセイ号”に持って帰ると、つぎの王国へ進むための原動力になるそうだ。歴代3D『スーパーマリオ』のように、ひとつのワールド(『スーパーマリオ オデッセイ』で言うところの王国)で一定以上のムーンを集めると、つぎのワールドへ進めるようになるということだろう。

 今回は、前述の通り、いろいろと楽しいアイデアが出たということで、多くの遊びを制作し、それを箱庭に配置し、密度の高いステージを作り上げているという。気になる壁の裏を探してみたり、崖の上を飛び越えたり、いろいろなアクションを楽しめるようになっており、実際に試遊して見ると、本当にいろいろな遊びが入っていることがわかるのだが、その試遊の感想は後ほど。なお、そういった遊び=“「プレイヤーが興味を持って何かをする”と、パワームーンが手に入る構成になっているとのことで、どこを切り取っても楽しめるし、どのパワームーンを取っても、ゲームの進行に直結するようになっている。また、『スーパーマリオ64』などとは違って、「ひとつのパワームーンを取るとステージを出るようなことにならず、継続して遊べる仕組みになっています」(元倉氏)ということで、箱庭探索がテンポよく楽しめそうだ。

 気になる操作方法は、Joy-Con2本持ちがオススメで、Nintendo Switch Proコントローラーなどでも遊べるという。新アクションの“帽子投げ”は、ニンテンドースイッチのために考えられたアクションで、Joy-Conを振ると、マリオが前方に帽子を投げるアクションが楽しめる(もしくはYボタンなど、ボタン操作でも可能)。なお、帽子投げは、帽子を箱に当てて壊したり、敵にぶつけて倒したりといったことが可能。また、近場の敵などにホーミングできるほか、帽子を上方や下方に投げてコインを取ったり、マリオのまわりをぐるぐると回転させ、ぶつかって敵を倒すというアクションも見られた(『スーパーマリオギャラクシー』にあったスピンよりも当たり判定が長く持続するので、使いやすそう)。


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 もうひとつの大きな新アクションが“キャプチャー”。これは、今回のマリオといっしょに旅をする、帽子のキャラクター“キャッピー”をかぶせた敵やものを操って操作できるようになるというもの。すでに公開されている映像では、おなじみの敵に加え、恐竜のほか、クルマや人間にかぶせて操作しているところが見られた。「いままでのマリオと違った軸で、マリオのパワーアップを体験できます」(元倉氏)とのことで、今回の最大の特徴と言えるかもしれない。プレゼンでは、そのほかにマリオがキラーになったり、戦車になって砲撃を撃ったり(戦車になると、画面に照準が出てジャイロで操作できる)、フライパンを投げるハンマーブロスになったりする映像が公開された。また、帽子をかぶせた相手特有のアクションが使えるようで、ワンワンになったシーンでは、鎖がついた状態で強引に進もうとするワンワンマリオが反動とともにすごい勢いで後ろ側に放たれて岩を壊したり、足の伸びる植物になって、背の高い木を上っていくといった、謎解きにも使えることが公開されていた。


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▲クリボーをキャプチャーすると、仲間となったクリボーを引き連れることができるようだ。また、キャプチャーをすると帽子だけでなく、ヒゲがつくのも特徴。

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▲映像では、巨大な恐竜をキャプチャーする場面も。恐竜のアクションを活かして進むコースもあるのか!?

 プレゼンが終盤になったところで、本作用のamiiboが公開。公開されたamiiboは、白いシルクハット&スーツのマリオ、ウェディングスタイルのピーチ、白いシルクハット&スーツのクッパの3種類。どれも白を基調としたデザインだが、デザイナー出身の元倉氏らしく、白の色ひとつを取ってもこだわりの色になっているという。このamiiboの並びが、左右のマリオとクッパが中央のピーチを際立たせるようなポーズを取っているのもおもしろく、ストーリーを表しているそうだ。


 最後に紹介されたのが、映像にも出てきたボーカル入りのBGM。BGMは女性ボーカルで、ビッグバンドのようなテンポのいい曲になっている。「これも楽しいことだけに向き合って作られた、本作を象徴する新要素です。『スーパーマリオ』で初めてボーカルソングを作りました。ここにも『スーパーマリオ オデッセイ』のテーマである共感と驚きを感じられると思います」と元倉氏。この曲に関しては詳細は明かされなかったが、もちろんゲーム内にも登場するという。

 曲の要素が紹介され、プレゼンテーションはいったん終了。最後に、小泉氏は「新しい帽子投げ、パワームーンやキャプチャーなど、驚きとやり応え、誰にでも遊べるやさしさに満ち溢れています。これまでの『マリオ』とは趣の違う驚きを、広大な箱庭に詰め込んだのが『スーパーマリオ オデッセイ』です」と、本作を紹介した。