“能動的な探索”がポイントとなる3Dマリオ最新作
2017年1月14日・15日の2日間にわたり、東京ビッグサイトにて行われる“Nintendo Switch 体験会 2017”。本記事では、開催初日に行われた、2017年冬発売予定のNintendo Switch用ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』のステージイベントの模様をリポートする。
ステージに登壇したのは、Nintendo Switchの総合プロデューサーであり、『スーパーマリオ オデッセイ』のプロデューサーを務める小泉歓晃氏と、『スーパーマリオ オデッセイ』のディレクターを務める元倉健太氏。
小泉氏は、Nintendo Switchの総合プロデューサーとしては「Nintendo Switchの特色を活かした『マリオ』を作りたい」、ゲームのプロデューサーとしては「『スーパーマリオ64』から約20年、3Dの『マリオ』はいまどうあるべきか」と考えながら、『マリオ』新作の開発に臨んだという。そして、スタッフたちで話しあった結果、“Nintendo Switchでがっつり遊べる3Dマリオ”をコンセプトに、箱庭型の『マリオ』を作ることに決めたそうだ。
ここでステージでは、3Dマリオのこれまでの歴史が紹介された。ひと言で“3Dマリオ”と言っても、大きく分けてふたつの形式にわかれている。コースクリア型と、箱庭探索型だ。箱庭探索型とは、ステージの中にいろいろなゴールが隠されており、それを探すスタイルのもの。『スーパーマリオ64』、『スーパーマリオサンシャイン』がこちらに分類される。
『スーパーマリオサンシャイン』は2002年に発売されたタイトルであるから、『スーパーマリオ オデッセイ』は、15年ぶりに登場する箱庭探索型マリオということになる。
では、そんな『スーパーマリオ オデッセイ』はどのような作品なのか? ここで元倉氏から、同作の基本的なアクションが紹介された。なかには、久しぶりに登場するアクションもある。
◆3段跳び
高いところに登れるジャンプ
◆走り幅跳び
遠くに飛んでいきたいときに役立つ
◆バック宙
狭い足場から、高いところに行きたいときに便利
◆ヒップドロップ→ジャンプ
プレイを途切れさせることなく高所に行ける
◆木登り
木のようなものをよじのぼるアクション。会場で公開された映像では、街灯をよじのぼっていた
◆ボディアタック
もうちょっとで向こうに届きそう! というときに使える技
◆帽子投げ
本作で新登場となるアクション。マリオがかぶっている帽子を前方に投げる。空中の帽子を足場にすることも可能
続いて、ステージの紹介も行われた。今回は「行ってみたい」とプレイヤーが思うような世界作りを心掛けているとのことで、たとえば下記の画像の世界には、建物があったり(中に何があるかは楽しみ)、砂漠なのに氷があったり、ピラミッドを逆さにしたようなものがあったりと、気になるオブジェが多数用意されている。“能動的な探索”が、ゲームのポイントになっているそうだ。
また、マリオの旅の目的は、おなじみの“クッパにさらわれたピーチ姫を助けること”なのだが、今回のクッパはかなり本気! ピーチ姫と結婚するつもりのようだ。劇中では、かわいいウェディングドレスを着たピーチ姫が見られるとか。
マリオは帽子型の飛行船にのって、とある地球を旅する。先ほど紹介した砂漠の国やニューヨークのような街のほかにも、色とりどりの野菜の世界や、森のステージなどが登場する。開発陣は、「こんな国があったらいいな」と考えながら作っているのだそうだ。
なお、目のついた不思議な帽子のキャラクターについては、詳細はまだ言えないが、キーキャラクターであるという。小泉氏は、『スーパーマリオ64』では、帽子はマリオの性能を変化させるアイテムだったが、今回はそこをさらに強化しているとか……?
また、Nintendo Switchでは幅広いスタイルでプレイできるため、旅先に同作を持っていったり、リビングの中でマリオとともに旅を楽しんだりもできる。小泉氏は、まさに“旅ざんまい”のゲームである『スーパーマリオ オデッセイ』に期待してほしいと語り、ステージを締めくくった。
このステージのアーカイブ動画は、Nintendo Switch 体験会 特設ページから見ることができる。最新作のアクションをいち早く見たい人は、ぜひチェックしてみてほしい。