ゲームファン驚喜のコラボが実現
2017年6月5日、西東京市 多摩六都科学館にて、8月5日から劇場公開予定の『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』と『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』の製作発表会見が行われた。
……と、編集部に特撮ヒーローモノのファンは多いが、「なぜ、ファミ通.com編集部が、『仮面ライダーエグゼイド』や『宇宙戦隊キュウレンジャー』の映画の製作発表会に?」と、少し不思議に思われる方もいるかもしれないが、それにはちゃんと理由がある。そう、『仮面ライダーエグゼイド』とプレイステーション VRがコラボし、『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』内で初披露される仮面ライダーエグゼイドの新フォーム“クリエイターゲーマー”に変身するためのキーアイテムになるのだという。『仮面ライダーエグゼイド』が、ゲームの世界をモチーフにしているのはご存じの通りだが、現実のデバイスとコラボするというのは、なんとも不思議な感覚。しかも、現実生活では、VR体験の“入り口”となるプレイステーション VRが、『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』では、“変身”のためのキーアイテムになるというマッチングが絶妙。まさに、異次元へと至るためのデバイスというわけだ。プレイステーション VRをお持ちで、『仮面ライダー』ファンならば、“変身ごっこ”をしたくなってしまうのも人情というもの。製作記者会見では、劇中で使用されるエグゼイドカラーのプレイステーション VR、“幻夢VR”が披露されたのだが、これがかっこいい! 「特別バージョンとして発売されないかしら……」と妄想したのは、記者ひとりではなかったハズ。
先述の通り、今回の製作発表会は日本で最先端の技術を誇るプラネタリウムの多摩六都科学館で実施されたわけだが、それにもちゃんとした理由があって、ひとつには、『宇宙戦隊キュウレンジャー』が宇宙を舞台にしていることから。そして、もうひとつが『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』の360度スペシャル映像を公開するのに、プラネタリウムの施設が適していたからだ。このスペシャル映像に関しては、「プレイステーション VRでも視聴できる映像として準備中」とのことなので、ファンの方は心待ちに!
ちなみに、製作発表会見は、おもにキャスト陣へのQ&Aという形で進行したのだが、「VRで体験するとしたらどんな場所がいいですか?」とのVRつながりの質問には、宝生永夢(仮面ライダーエグゼイド)役の飯島寛騎さんは、「草原。自分がシマウマになって楽しみたい」、鏡飛彩(仮面ライダーブレイブ)役の瀬戸利樹さんは、「宇宙。息をしながら見られるのがいい」、花家大我(仮面ライダースナイプ)役の松本亨恭さんは「ゾンビが出てくるゲーム」、壇黎斗(仮面ライダーゲンム)役の岩永徹也さんは「ピラミッドの中を体験したい」、ポッピーピポパポ(仮面ライダーポッピー)役の松田るかさんは、「女の子が出てくるゲーム。話題になった」とコメントしたあとで、さらに行きたいところが思い浮かんだようで、「外国に行きたい。あと、昔通っていた学校に行きたい」と続け、「(昔通っていた学校だったら)行けばいいじゃん!」とキャスト陣からの総ツッコミを食らっていた。
と、会場がほっこりしたあとで、九条貴利矢(仮面ライダーレーザー)役の小野塚勇人さんは、「ヒーロー。悪い敵をガンガン倒したい」と仮面ライダーの鑑のようなお答え。さらに、パラド(仮面ライダーパラドクス)役の甲斐翔真さんが「なれないものになりたい。蟻とか……。蟻の巣に入ってみたい」と語ると、これには一同大いに賛同した様子。ともあれ、100人いれば、100人分のやってみたいVR体験があるわけで、VRはそれだけイマジネーションを膨らませるコンテンツということなのだろう。
“ネタバレ厳禁”ということで、ストーリーの詳細などは一切明かされなかったわけですが、『劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』でプレイステーション VRがどのように活用されているのか、8月5日の全国ロードショーをお楽しみに!
真のエンディングを劇場で見るべし!
というわけで、以下、『劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』と『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』の製作発表会見の模様をお届け。発表会は2部構成で行われ、第一部『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』製作発表会見に登壇したのは、ラッキー(シンレッド)役の岐洲匠役さん、スティンガー(サソリオレンジ)役の岸洋佑さん、ナーガ・レイ(ヘビツカイシルバー)役の山崎大輝さん、ハミィ(カメレオングリーン)役の大久保桜子さん、スパーダ(カジキイエロー)役の榊原徹士さん、そして監督の柴崎貴行氏の6名。
戦隊ヒーローモノ最多となる11人の戦士を擁する宇宙戦隊キュウレンジャーだが、会見では、そんな究極の戦隊ヒーローである宇宙戦隊キュウレンジャーに敵対すべく、「戦隊ものとしては、史上最大に強い」(柴崎監督)という敵が登場することなどが明らかに。「ヒーローも弱さがあり、それを乗り越えることでより強くなれることがテーマ」(柴崎監督)とのことだ。
さらに、本作は映画ならではのスケール感を持っており、999人のエキストラと一斉にダンスを踊るシーンや、300人のエキストラに参加してもらっての、プロレスシーンなど、見どころいっぱいであることも紹介された。
おもしろかったのは、会場がプラネタリウムであることから取材陣から質問が出された、“プラネタリウムの思い出”。これに対しては、岐洲さんが小学生のころプラネタリウムで遠足に行って初めてプラネタリウムを体験したところ、「感動して、心地よくて眠ってしまった」と、レッドらしい(?)エピソードを披露して会場を大いに笑わせると、岸さんも、「温泉が好きで、プラネタリウム型の岩盤温泉に入って気持ちよくて眠ってしまった」と続けて、“プラネタリウムで眠る”ネタを続けて披露。さらに、榊原さんが、「お風呂に小さいプラネタリウムを浮かべて見ていたが、気持ちよくて眠ってしまい、風邪をひきました」と、オチをつけて会場の大爆笑を誘っていた。さすがの芸達者(?)ぶりです。
続く、『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』の製作発表会見では、先述のキャスト陣に加えて、中澤祥次郎監督が登壇。「トゥルー・エンディング(真のエンディング)とは何なのか、劇場で確かめてほしいです」(中島監督)といったコメントが聞かれた。「まるで、高校の教室みたい」(中島監督)らしい、『仮面ライダーエグゼイド』の収録現場だが、チームワークもばっちりのよう。登場人物たちの意外な一面も見られるとのこと。さらに、キャストの皆さんは、この1年で大いに成長を実感したようで、まさに『仮面ライダーエグゼイド』の“集大成”として、見逃せない映画となりそうだ。