新PVも公開されました
『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』など数々の名作を手掛けたクリエイター亀岡慎一氏が率いるブラウニーズと、DMM.com POWERCHORD STUDIOがタッグを組んだスマートフォン向け本格派RPG『エグリア~赤いぼうしの伝説~』。2017年4月13日に配信された同作は、App StoreやGoogle Playの有料アプリランキングで、1位を飾るほどの人気を博しているが、そのリリースを記念しての“『エグリア~赤いぼうしの伝説~』リリース記念パーティー in 吉祥寺”が、2017年4月21日に行われた。
ブラウニーズがオフィスを構える吉祥寺のカフェ&ウエディング22で行われたパーティーは、開発に携わった関係者や取材陣を、ブラウニーズのいわばホームタウンである吉祥寺に招いて、“リリース記念”のおもてなしをすべく催されたもの。会場には、亀岡慎一氏を始めとするブラウニーズのスタッフが集合。さらに、DMM.com POWERCHORD STUDIOにてプロデューサーを務める岡宮道生氏、音楽を担当した下村陽子氏や弘田佳孝氏らが参加し、盛大に行われた。なお、司会は『エグリア』の体験会などですっかりおなじみの楪望さんが担当した。
といった感じだったのだが、そこはサービス精神溢れるブラウニーズとDMM.com POWERCHORD STUDIOのこと、単なるパーティーというわけでもなかった。来合わせた取材陣に対して、たくさんのおみやげを用意してくれていたのだ。取材陣に対するおみやげ……というと、つまりは新情報だ。それは取りも直さずファンに対するおみやげだったりするわけだが、スパッと箇条書きで紹介してしまうと、以下の3つだ。
・新PV公開
・英語版制作決定
・続編となるストーリーの制作が決定(ダウンロードコンテンツとして)
順繰りに説明していこう。配信を記念しての新PVは、配信前にはきびしかった、ネタバレも少し含むもの。ナレーションを担当するのは“TGS2016スペシャルムービー”と同じく植田佳奈さんで、音声収録はなんと17日(月)に行われたという、まさにできたてほやほやのPVだ。しっとりとした植田さんのナレーションがとてもいい感じ。今回の映像では、ゲーム内容がしっかりと紹介されており、未プレイの方も気になってしまうこと請け合い。映像は近日公開されるとのことなので、心待ちに。
英語版は、亀岡氏のたっての希望により実現したもので、2017年夏配信を予定。価格は“サムライプライス”の1200円とのことで、リリース時の為替相場により、改めて決定されるのであろう。気になるのは、司会を務めた楪望さんの「日本のファンが英語版を遊ぶことはできるのですか?」との質問に対して、岡宮道生氏が「ノーコメントです」と返答したこと。これはきっと何かあると、長年この業界に身を置く記者は直感するのだが、果たしてどのような展開が待っているのか……。気になるところ(直感が外れていたらごめんなさい)。
そして、最後は続編となるストーリーの制作決定。岡宮氏によると、今後『エグリア~赤いぼうしの伝説~』は、月イチのペースでアップデートしていくそうだが、すでに配信1週間にして、メインのストーリーをクリアーしてしまった猛者もいるらしい。そのため、続編となるストーリーの制作を決意し、会場で亀岡氏に正式にオファーしたのだという。まさに、“決まりたてほやほや”の情報だ。続編となるストーリーは、ダウンロードコンテンツとして提供され、追加のキャラクターや追加のたまごなど、けっこうなボリュームになりそうだという。続編となるストーリーの詳細は一切不明。『エグリア』を遊びながら、詳細が明らかになる日を、首を長くして待とうではありませんか。
というわけで、和気あいあいとしたパーティーだったわけですが、ひときわ会場が盛り上がったのが、ブラウニーズのスタッフが出されたお題を色紙に書くというイラスト大会。参加メンバーは亀岡氏と、グラフィックデザイナーの津田幸治氏、デザイナーのまあこさんとくあぞーさん、アイドゥさんの5人だ。
ちょいと補足説明をしておくと、まあこさんは3Dデザイナーで、くあぞーさんはその名から想像がつく通り、くあぞーの産みの親。1月に行われた体験会のリポート記事でも少し紹介させていただいたのだが、もともとくあぞーは、スタッフの方が書いていたキャラクターがモチーフになっている。というわけで、「ああ、この方がくあぞーの産みの親か!」と感慨にふけることしばしば。アイドゥさんは、アロエちゃんを担当している方だ。で、5人に出されたお題はと言いますと、亀岡氏が主人公のチャボで、津田氏がマイホーム、まあこさんがダンスで、くあぞーさんはくあぞー、アイドゥさんはアロエちゃん。ちなみに、まあこさんはダンスが好きだから……との理由でチョイスされたようです。
皆さんに与えられた時間は10分間。色紙にマジックで絵を書くことが初めてという方もいたりして、皆さん慣れない状況に戸惑われたりしたようですが、そこはさすがに実力者。10分のあいだにすらすらとイラストを書き上げたのでした。イラストから伝わるのは、やっぱりそれぞれのキャラクターに対する愛。
そして会場を大いに喜ばせたのが、出来上がった色紙をじゃんけん大会で来場者にプレゼントするとのこと! 取材陣も参加していいとのことだったので、記者もがんばってトライしてみたのですが、正直勝てる気がせず……との予感はやっぱりあたって、あっさりと敗退。ところがです! 同行していた営業部の椎原理絵が奇跡の勝利! 見事に、まあこさんの描くダンスが描かれた色紙をゲットしたのでした。椎原理絵は大のブラウニーズファンなので、これはブラウニーズへの愛が引き寄せた勝利と言えるのかもしれない。
3Dデザイナーのまあこさんは、仕事ではイラストを描くことはないそうですが、プライベートではちょいちょい描いたりしているそうで、本当にお上手。ゲームでは、チャボの動きなども担当しており、「耳の動きがかわいいですよ」(まあこさん)とのこと。
パーティー会場では、せっかくの機会なので、くあぞーさんにも少しお話をうかがってみたのだが、くあぞーはくあぞーさんが中学生のときから描き始めたキャラクターで、どうやらトカゲをモチーフにしているらしい。「くあっか!」と泣くところから、くあぞーと名付けられたらしい(なぜ、「くあっか!」と泣くかは不明)。くあぞーさんは、ブラウニーズ社内でも実際に“くあぞー”と呼ばれているそうで、まあ、ご自身の分身みたいなものなんだろうなあ……と。ちなみに、ブラウニーズ好きの椎原によると、「くあぞーはブラウニーズのそれまでのテイストとは違う」とのことで、キャラクターの成り立ちを知って「やっぱり!」と納得したそうだ。
そんなわけで、パーティーは盛況のうちに終了。ブラウニーズの大きな魅力である、暖かいタッチの絵柄そのままの、ほんわかとしたパーティーだった。