すべての要素が、“狩り”と“冒険”につながっていく
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアより、2017年3月2日に発売されたプレイステーション4用ソフト『Horizon Zero Dawn(ホライゾン ゼロ・ドーン)』。本作は、『キルゾーン』シリーズで知られる開発スタジオ・ゲリラゲームズが手掛けた、完全新作のオープンワールド・アクションRPGだ。
機械の獣を狩る本格アクションや、ため息が出るほど美しいグラフィック、主人公アーロイの出生の謎を巡るストーリーなど、見どころたっぷりの本作だが、プレイヤーをとくに惹きつけるのは、どのような点なのか? 本記事では、発売に先駆けて本作をプレイした編集者&ライターの対談形式で、その魅力を紹介する。
◆ゆーみん17(文中はゆーみん)
週刊ファミ通編集部の『Horizon Zero Dawn』担当編集者。アクションゲームが好きで、本作の体験会を渡り歩き、たっぷりと遊んできた。本作のプレイの様子を褒められて、「わたし、狩人に近づいたのでは?」と調子に乗っている模様。
◆ジャイアント黒田(文中はジャイ黒)
『Horizon Zero Dawn』攻略担当ライター。記事を書くために本作をプレイしていたが、止めどきを見失い、仕事に支障をきたすほどやり込んでしまった。本当はまだまだプレイを続けたかったが、「製品版の発売まで我慢、我慢……」となんとか自分に言い聞かせて、いまにいたる。
とにかく狩りが楽しい、これに尽きる
ゆーみん いろいろな魅力がある『Horizon Zero Dawn』ですけど、醍醐味はやっぱり狩りですよね。だんだん狩りかたがわかるようになっていくのがおもしろい!
ジャイ黒 ですね。最初、サンダージョーさんを見たときは、「どうやって倒せばいいの?」とまったく想像がつかなかったんですけど、フォーカス(※1)で弱点をスキャンして、それから武器の組み合わせを考えると、「あ、倒せそう!」って思えてくる。ソウトゥース先生(※2)も、最初は見かけるだけで「カンベンしてください」ってブルブルしてたけど、慣れてくると「先生、ちゃーっす」って感じになる(笑)。
※1 アーロイが耳に装着している特殊な機械。使用すると、機械獣の名前や弱点を確認できる。
※2 虎のような大型機械獣。序盤のボス的存在。戦っているうちに狩りかたがわかってくるので、だんだん「先生!」と呼びたくなってくる。
ゆーみん 2匹いても、冷静に対処できるようになりますよね。相手を穢れ状態(※3)にしたり、片方をオーバーライド(※4)して同士討ちさせたりすると、ラクになりますし。罠を使うと、弓だけで狩るより圧倒的に早く狩れるし。策を巡らせているうちに、「自分、成長したなあ!」と感じられます!
※3 機械獣を狂わせる状態異常。穢れた機械獣は凶暴で手強いが、ほかの機械獣を襲うようにもなるので、この状態異常をうまく利用できれば、有利に狩りを進められる。
※4 アーロイが使用できる特殊能力。機械獣をハッキングして、一時的に味方にできる。いま風の表現で言うなら“フレンズにできる”。序盤はオーバーライドできる機械獣の種類は限られているが、特定のステップを経ることで、より多くの機械獣をオーバーライドできるように。
ジャイ黒 操作感もいいんですよね。
ゆーみん そうそう、いわゆるスタミナ制がないから、思ったように動けて、思ったように矢を放てる。すごく気持ちいいですよね。でも、だからカンタンというわけでもなくて、ちょうどいい難しさになってる(※5)。
※5 ちなみに、難易度は4段階から選べる。アクションが苦手な人はEASYで、自信がある人はHARD以上でプレイしてみては?
ジャイ黒 冒険が進むと、同じ機械獣でもより強い個体が登場するから、自分の成長に合わせて相手も成長していくのもいいですよね。同じ相手を狩ってても飽きないです。
ゆーみん 機械獣を倒して、部品を拾って、武器を強化したり、アーロイのレベルが上がってスキルを覚えたりしているうちに、行ける場所が増えていって……というように、“全部の要素がつながって、より高度な狩りができる”のがスペシャル楽しい!
ジャイ黒 ちなみに、お気に入りの機械獣は?
ゆーみん うーん、やっぱりサンダージョーですかね。部位破壊(※6)をして、ディスクランチャーを奪って撃つのが楽しいんですよ。「俺つえー!」感がスゴイ!!
※6 機械獣によって、破壊できるパーツは異なる。いかに部位破壊をするか? も狩りのポイント。
ジャイ黒 ランチャーをほかの機械獣に向かって撃つのも楽しいですよね。ファストトラベルで移動すると、奪ったランチャーがなくなっちゃうから、えっほえっほと運びながら移動して、そのへんにいる機械獣にぶっ放したり。
ゆーみん ジャイ黒さんはどの機械獣が好きですか?
ジャイ黒 自分もサンダージョーが好きですけど、あとはストームバードかな。最初は苦戦させられたけど、いまは長弓で部位を破壊しつつ、うまく狩れるようになりました。デザインがカッコいいところも好きですね。
文明の残り香を感じさせる世界
ゆーみん 『Horizon Zero Dawn』の世界って、グラフィックの美しさは言わずもがななんですけど、世界を回っているときの“冒険してる感”がすごいなと思います。さっき言った通り、“すべての要素がつながっている”からかな? 狩りをしながらマップを進んでいくのが本当に楽しくて。
ジャイ黒 過去の文明の遺産が残っている様子(※7)もいいですよね。クルマとか、ビルの廃墟とかがうまく自然に溶け込んでて。
※7 本作の舞台となるのは、文明が一度滅亡してから1000年後の世界。
ゆーみん たとえばマグカップとか、1000年前に使われていたと思われる遺産が残ってて、そういうのを集めるのも遊びのひとつですよね。
ジャイ黒 過去の映像が遺されている場所もあるけど、それが高い建物の上にあって。「どうやってあそこまで行けばいいの?」と思うんだけど、よく見ると、廃墟の壁をつたって行けば行けそうだったり。探索しがいがあります。
ゆーみん つたって登ると言えば、トールネック!(※8) トールネックの上に乗って見る景色が、最高ですよ。ついついフォトモード(※9)を発動させて、撮影しちゃう。
※8 キリンのような機械獣。一定地域を巡回して、周囲の状況を観察している。トールネックをオーバーライドすると、周囲のマップ情報を得られるので、見かけたら真っ先にオーバーライドすべし。
※9 OPTIONSボタンを押し、“PHOTO MODE”を選ぶと、フォトモードに移行。ゲーム内の動きが止まった状態で、画面撮影を楽しめる。
ジャイ黒 フォトモードの存在は、ゆーみんさんに言われるまで気づかなかったんですけど(笑)、「このモード、なんでもできるな!」って感動しましたよ。時間やカメラの位置、被写界深度まで変えられて、楽しいですよね。
ゆーみん このフォトモードで、アーロイのポーズを変えられたら、さらにうれしいんですけど! アップデートで対応したりしないかなあ。
ホントに、ついつい、やっちゃう。
ゆーみん このゲーム、サブクエストが豊富ですけど、お話がメインクエストにつながっていくので、ついついやっちゃうんですよ。報酬が欲しいというより、ついついやっちゃう。
ジャイ黒 サブクエストをやるとき、あんまり報酬は見てないですね。「みんな困ってるから助けなきゃ」って思って、ついついやっちゃう。
ゆーみん 狩りも本当に、ついついやっちゃうんですよ。レアなコイル(武器を強化する素材)が欲しくて。いわゆるハクスラ系の楽しさもありますよね。
ジャイ黒 コイル集めも、凝りだすと止まらないですからねー。「効率よくアイツを狩れるのはどこだろう?」って考える。
ゆーみん 狩りをしているうちに、自分が狩人に近づいていく感じがするんですよ。日常生活でも、動くものを目で追うようになって。このあいだ、道を歩いていたらハトが飛んできたんですが、つい「はっ、撃たなきゃ!」って思っちゃいました(笑)。
ジャイ黒 鳥の肉もゲーム内でよく使いますからね(笑)。(※10)
※10 『Horizon Zero Dawn』では、イノシシやウサギといった動物も狩れる。動物たちが落とす肉は、アイテムを調合する際に頻繁に使うので、状況によっては、イノシシ狩りに励む必要が出てくることも。しかもイノシシが地味に硬い。
ゆーみん そんな習慣が身につくくらい、狩りが楽しい! 本当に、狩りがしたい人にオススメのゲームです。
ジャイ黒 いやーほんと、しばらくずっとこのゲームしてたいです。
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