世界観はかなり重厚! 多彩な戦車と女性化軍人が集結

 2016年9月の公式ニコ生番組や、同月の東京ゲームショウ2016のステージでタイトルが明らかにされていたDMM.com OVERRIDEの新作『クラッシュ・オブ・パンツァー』が2月22日より事前登録を受付中。それに先駆けて、同日には最新情報を公開するメディア発表会が行なわれた。

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“戦車×擬女化英雄”の『クラッシュ・オブ・パンツァー』が今春始動! メディア発表会リポート&プロデューサーコメントも!_01
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▲発表会には『かんぱに☆ガールズ』『一血卍傑-ONLINE-』など、さまざまな作品を手掛ける本作のプロデューサー、梨木勇介氏が登壇。実演プレイも交え、本作の概要と魅力を説明してくれた。

 まず本作の世界観については、第二次世界大戦の時代がモチーフとなる。当時の軍事施設の無骨な造りや、鋼やコンクリートの冷たい外観などが、すべての建物と戦車のフル3Dグラフィックにより表現されている。また、メインテーマ曲を含めた全楽曲は、有名コンポーザーの下村陽子氏が担当。壮大なオーケストラミュージックで、世界観の重厚さがより深まっている。

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▲世界大戦時代を思わせる、かなりヘビーな世界観。プレイヤー(主人公)もまた、野心を胸に簒奪、侵略していく立場となるのだろうか。

 そしてこの世界観の中で活躍していくのが、“特殊能力”を持つキャラクターたち。それらはすべて実在した有名な軍人、英雄を女性化したキャラクターとなる。重厚な世界観とは合わないのでは……とも思われるかも知れないが、実際にゲーム画面で見てみると、可憐ながらも主張しすぎていない印象だった。世界観を壊すことなく勇ましさを見せてくれており、一服の清涼剤のように感じられる。著名なイラストレーターによる、出展由来の細部モチーフにまでこだわったデザインにも注目だ。さらに全キャラクターに、豪華声優陣による50ワードのフルボイスが収録されている。戦闘の緊張感や、世界の臨場感を生み出すのにしっかりとひと役買ってくれている。

 実際どのようなキャラクターが登場するのか、プロフィールとともに一部紹介しよう。キャラクターには陸軍の英雄のみならず、空軍関連などさまざまな英雄が登場するようなので、そのラインアップが非常に楽しみだ。

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■エルヴィーラ・ロンメル(ドイツ)
 冷静沈着だが激情家、才色兼備、戦場では完全無欠で敵おろか味方すら一目置く戦略における大天才。砂漠の狐と恐れられているが、本人はいたって気にしていない。
CV:田中理恵
Illust:toi8
■ジェイド・パットン(アメリカ)
 無類の荒くれ。熱血で猪突猛進。明るくポジティブ。なおかつ好戦的で戦闘能力は最強クラス。破天荒な性格で周りをよく巻き添えにしているが、本人に自覚はない。
CV:小林ゆう
Illust:赤井てら
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■栗林 小道(日本)
 おしとやかだが厳しさも兼ね備えておりまさに大和撫子。祖国の中心的人物にして姉のような存在。面倒見が良く、炊事洗濯裁縫など家事全般なんでもこなす。
CV:明坂聡美
Illust:zen99
■オリーブ・ウィンゲート(イギリス)
 柔軟性のある性格。そのせいかノリが軽い。流されやすくもあり、その場その場を何とか凌ぐ能力に長けている。要所では土壇場の判断力と決断力を発揮する。
CV:高森奈津美
Illust:リノシ
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■エヴゲーニヤ・ジューコフ(ソビエト)
 神秘的な雰囲気を持ち、冬季の戦場で指揮を取る姿はまるで雪の精霊のよう。表情から感情を読み取りにくいのが更に神性を助長し、高いカリスマ性を発揮。
CV:橘田いずみ
Illust:石商
■フェリシー・ルクレール(フランス)
 上品に振る舞おうとする頑張り屋の女の子。わざとらしい程にお嬢様言葉を使うところが微笑ましい。高飛車な雰囲気も背伸びしてキャラを作っている。
CV:山岡ゆり
Illust:真時未砂
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■ジョヴァンナ・メッセ(イタリア)
 明るい性格だが、調子に乗りやすい生意気な性格。喜怒哀楽が素直で、思ったことをずけずけ言う。根拠はないのに絶対的な自信の持ち主。目立ちたがり、周りに迷惑をかけることも。
CV:伊瀬茉莉也
Illust:zen99
■カティ・グスタフ・エミール・マンネルヘイム(フィンランド)
 寒くても明るく元気。いつもマフラーと手袋をしている。寒くて着用しているのではなく、好きだから着用している。少し変わった所がある女の子。
CV:高野麻里佳
Illust:るろお
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■ミヒャエラ・ヴィットマン(ドイツ)
 勇敢な性格で例え仲間の戦車がやられようとも、最後まで戦い抜く責任感を持っている。撤退の二文字はなく、常に勝つための最善の行動を貫く。
CV:井口裕香
Illust:冬空 実
■バーナデット・モントゴメリー(イギリス)
 老若男女、部下であっても分け隔てなく対等な目線で接するが、実際は大雑把で面倒くさがり。だがその実力は折り紙付きで、攻撃を主とした作戦には守備的リスクを適切に説明する。
CV:小松未可子
Illust:kauto

 このように女性化した軍人が揃うとなると、ゲームとしては軟派になるのでは……と思われるかも知れないが、彼女たちが乗り込む戦車はすべて、実在した有名戦車のみ。3Dグラフィックで戦場を駆ける姿は重厚そのもので、戦車やミリタリーを愛するユーザーには、その雄姿をぜひ目に焼き付けていただきたい。

 また、登場する戦車はその種類が非常に多彩。移動と連射に優れる“軽戦車”、射程、火力、装甲に優れる“重戦車”、最高の火力と曲射を持つ支援用の“自走砲”、非戦闘系施設の破壊に優れる“装甲車”……などなど、あらゆる戦闘車輌が登場する。

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▲IV号D型(ドイツ/中戦車)
▲九五式軽戦車 ハ号 甲型(日本/軽戦車)
▲P40(イタリア/重戦車)
▲SU-76(ソビエト/駆逐戦車)
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▲M7 プリースト HMC(アメリカ/自走砲)
▲M4 シャーマン ファイアフライ(イギリス/中戦車)
▲ルノーFT-17(フランス/軽戦車)
▲Mk.III バレンタイン(イギリス/駆逐戦車)
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▲T-28(ソビエト/中戦車)
▲ソミュア Sau 40(フランス/駆逐戦車)。

 このように、美少女化した英雄たちのかわいらしさがありつつも、戦闘車輌は非常に本格派。ミリタリー好きなユーザーもうならせる、世界観に沿った重厚なラインナップとなっている。梨木プロデューサーいわく、「戦車ならではの要素を盛り込むことで、一般の箱庭ストラテジーとは差異化できるタイトルにしたい」とのこと。戦車と女性化軍人、さらに世界観を凝縮した建物などの要素がどんなプレイフィールを生み出してくれるのか、期待が高まるところだ。

重厚で本格派なのに、操作は簡単!? 実際にプレイしてみた

 では、具体的な本作の内容はどのようなものなのか。発表会では梨木プロデューサーが実演してくれたほか、スマートフォンとPCの両方で実機プレイができたので、こちらの内容から解説していこう。なお、実機プレイはすべて開発中の環境におけるものなので、画面写真や仕様について、実際の配信後の作品とは異なる点が出てくる可能性がある点についてはご了承いただきたい。

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▲発表会ではチュートリアルを実演してもらえた。また今回プレイできたのは、ひとり用で次々とステージを攻略していくシングルバトルで、筆者は主にPC版でプレイしてきた。

 まず本作では、資源を採掘などで集めつつ、プレイヤーの本拠地にさまざまな施設を建設していくことが基本となる。施設設の種類は迎撃用のターレットなどといった軍事施設をはじめ、生産にかかわる施設や、さらには特殊な生産補助を担う娯楽施設など、戦車に負けじと多彩だ。さらに建設だけでなく、アップグレードも可能となっている。

 また、施設の中には、戦闘車輌を本拠地内に配備できるようになるものもある。こうして防衛を固めた各プレイヤーの本拠地が、マルチバトルモードでは他プレイヤーの標的、攻略対象となり、自動で敵プレイヤーを迎撃していくわけだ。

 他プレイヤーに勝利すれば、資源や“勲章”を獲得できる。勲章を集めることで階級を上げ、階級ボーナスやランキング報酬などを得ていくのが、本作の軸となるオンラインマルチバトルの真骨頂だ。

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▲他プレイヤーに攻撃されて破壊されても、施設が消えたりすることはない。また、敗北しても資源を少量奪われるのみで、それほど大きなデメリットはない。箱庭的な要素を存分に楽しみつつ、他プレイヤーに積極的に挑んで勲章を集めていこう。

 戦闘については、ユニットを戦闘開始時に配置すれば、あとは自動で敵拠点へと進撃し、攻撃目標を発見次第攻撃してくれる。ゲームはターン制ではなく、各ユニットがリアルタイムで行動していくリアルタイムストラテジー形式となっているが、攻撃や進撃がほぼ全自動なので、難しい操作はいっさいない。それでいて車輌を配置できる範囲はかなり広く、自由度が高めだ。

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▲画面の緑色の部分が、戦車を配置できる範囲。シミュレーションゲームでよくあるマス目の制限はないため、ファジーな操作で直感的な配置ができる。遠近の配置分け、挟撃など、こだわった配置も可能だ。
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▲戦闘はほぼフルオート。配置された戦車は敵本拠地へと進み、射程内に入った攻撃目標を次々と攻撃していく。ズームインしてみると、3Dグラフィックの戦車や施設の細かさがよく分かり、かなりの迫力が味わえる。

 なお、戦闘中一定時間が経過するごとに、戦車に搭乗している女性化軍人たちは個々の“スキル”を発動できる。こちらも操作は簡単で、画面下のアイコンをクリック(タップ)するだけですぐに発動できる。今回使用できたキャラクターのスキルは攻撃用スキルだったが、発動可能になるまでの時間がかなり短めだった。1回の戦闘中に何度も撃てるうえに威力も高く、施設を気持ちよく破壊していくことができた。さらにスキルの種類は攻撃のみならず、HP回復、弱体化などさまざま。どのキャラクターを登用するかによって、戦いかたもまったく異なってきそうだ。

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▲スキル発動時には、キャラクターのカットインとセリフが入る。気軽に連発できることもあり、じつに爽快だった。

 このように、戦闘は本格的なリアルタイムストラテジーでありながら、複雑なメニュー選択などはナシ。スマートフォンやPCでの、直感的な操作で楽しむことができた。ではシステム全体も単純なのかというと、戦車とそれに搭乗するキャラクターの組み合わせなどが重要になっており、部隊編成にはかなりこだわれる。豊富な車輌と、スキルや個性がそれぞれまったく異なるキャラクターで、さまざまな部隊を編成してみたくなる。

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▲キャラクターにはそれぞれ国籍や得意な戦車のタイプといった個性があり、これが各戦車との相性に関係する。また、出撃で疲労したキャラクターは贈り物をすることで即座に回復できるが、この贈り物の好みもそれぞれで異なる。

 このキャラクターの個性は、戦闘車輌の設計図を入手する“研究”や、新たなキャラクターを迎える“スカウト”でも重要となる。研究とスカウトでは、それぞれ担当キャラクターを最大3名まで配置するのだが、この3名の個性によって、入手できる戦車の設計図や研究にかかる資源量、スカウトできるキャラクターの傾向、さらにそれらの完了までにかかる時間などが変わる。この組み合わせも、ぜひ時間をかけていろいろと試してみたくなる要素だ。

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▲なお、研究を担当するキャラクターは“研究員”、スカウトを担当するキャラクターは“諜報員”と呼ばれる。こういった細かなところまで世界観が浸透しているのも、世界観に没入しやすくてうれしいところ。

 上記のように、実際にプレイしてみると思った以上に本格的、かつ鋼や硝煙の存在を感じさせるリアルタイムストラテジーとなっており、ミリタリー好きな筆者としてもかなりのめりこんで楽しめた。

 それでいて操作は非常に簡単で、コマンド選択などがほとんどないぶん、戦闘のテンポも非常にいい。気持ちよく敵拠点を破壊し、完全勝利に酔いしれることができた。戦車やミリタリーは好きだけど、戦略ゲームとなると難しすぎて……といった層のユーザーにも、本作でなら気軽にプレイしつつ世界観や兵器群の魅力にひたれること請け合いだ。

 また、フル3Dグラフィックということで処理が重くなったりするのではという不安もあったが、動作はスマートフォン版でもかなり快適。昨今の機種を使っていれば、動作面で困ることはなさそうだ。

 なお、発表会の最後には梨木プロデューサーから、「こだわりを持つ方が多い第二次世界大戦時代のミリタリーファンの皆さんに向けてディテールなどに気を配りつつも、こだわりすぎてバランスが悪化してライトユーザーの皆さんに敬遠されたりしないよう注意していきたい」とのコメントがあった。このコメントからゲームバランス面についても、簡単すぎず難しすぎない、十分な歯ごたえに期待できそうだ。

梨木プロデューサーにインタビュー! 本作のコンセプトとは?

 発表会終了後、本作プロデューサーの梨木勇介氏に、ショートインタビューをさせていただいた。本作の気になる点についてもコメントをいただけたので、ぜひこちらを読みつつ配信までの期待をより膨らませていただきたい。事前登録キャンペーンも開催されているので、こちらのチェックも忘れずに!

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――まずいちばん気になったところからお聞きしたいのですが、戦車の擬人化ではなく軍人の擬女化という形になったのは、どういった経緯からでしょうか。

梨木 まずは「ストラテジーのゲームを作りたい」というのが大前提でした。当社のプラットフォームでは兵器などの擬人化のゲームもご好評をいただいていることもありまして、ミリタリーファンに向けた作品というのは、今の客層にも合っているものと考えました。しかし、本格的なストラテジーを作りたいのであれば、戦車についてはしっかりとしたものを用意したいという思いが強く、また女性が戦車のようなミリタリーの兵器に乗るというスタイルは私個人も好きでして、そのあたりを追求していきたいと思ったことも大きかったですね。

――なるほど。戦車は戦車として、しっかりと存在させたかったと。

梨木 そうして戦車や防衛施設を用意して、攻防戦もしっかりとやりたい。そこはちゃんと遊びたいんですけど、いわゆる女性キャラクターの要素も欲しいという点も追及していったんです。結果、単に戦車に隊員を乗せるだけではおもしろくないので、歴戦の英雄たちを美女化して乗せていこうか、ということを思いついちゃったわけですね(笑)。

――それにプラスして、箱庭要素についてもかなりしっかり遊べるようになっていますよね。

梨木 そこはやはり、ゲームとしてしっかり遊んでいただけるものにしたいと考えたところです。いわゆるポチポチと遊んでいるものというよりは、ゲームとしてしっかり腰をすえて遊べるものを作りたかった、という思いが今回は強かったです。また、世界観が第二次世界大戦の時代を舞台としたものですので、その時代の建物の雰囲気が出るようにとディテールなどにもこだわっていきたいと考えています。

――最新PVを見ると、列車砲などといったマニアックな戦闘車輌まで登場するようですが……。

梨木 モデルとして実在の戦闘車輌をベースに、さまざまな戦闘車輌を登場させていく予定です。列車砲は最大の長射程を持ちつつ、自分の陣地に自由に線路を引いて移動させる仕様も考えています。

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――ちなみに、戦闘車輌や施設について、モチーフにしている国はどのあたりになるのでしょうか?

梨木 戦車に関して言うと、史実に存在した戦車を枢軸国、連合国、アメリカや日本など含め、7ヵ国を網羅しています。建物に関しては国籍は問わず、その時代に存在していた建物をモチーフにしてモデルを作っています。将来的には、たとえば建物の雰囲気をドイツなど特定の国の雰囲気に統一して変えられるようなMODなども、サービス開始後に配信できたらおもしろそうですね。

――そして音楽については下村陽子さんがご担当ということで、じつに楽しみです。

梨木 下村さんの楽曲は今回の硬派な世界観にはすごく合うと思いまして。いわゆるオーケストラ系の音楽については皆さんご存知の通り、非常にかっこいい曲を作ってくださる方ですので、ぜひご期待ください。

――では最後に、ユーザーの皆さんへ意気込みのメッセージをいただけますでしょうか。

梨木 従来はPCベースで、スマホ版が後追いで配信という形が多いのですが、今回はPCとスマートフォンで同時配信ということで、幅広い方に遊んでいただける形を見据えてのリリースとなります。スマートフォン版もサクサクと動作するようになっておりまして、さらに通信回りもより軽くなるよう徹底してチューニングしているところです。戦車という題材や世界観はかなり重いけれど、プレイはカジュアルに楽しめる、という点を考えて開発しておりますので、まずはお気軽にお手に取って遊んでみていただければと思っております。