今回の大型アップデート、注目すべき4大要素とは?
エヌ・シー・ジャパンが提供するPC用MMORPG『ブレイドアンドソウル』では、2017年2月22日に大型アップデート“奔想”が実装された。本アップデート最大の目玉となっているのは、メインストーリーの新章追加。呪いを受け、目覚めない眠りに陥ってしまった愛弟子ジン・ヴァレルを救うべく、主人公が奔走することになる。
また、今回のアップデートの柱となるのは、このストーリー追加だけではない。さらに“新インスタンスダンジョン”“修練システムの変更”“新規システムの追加”を含めた、4つの大きな要素によるアップデートとなっている。
今回はこのアップデート内容について、実機でプレイしつつ解説していただいた詳細をお届けしていく。インスタンスダンジョンはもちろんのこと、かなり大きな変更や骨太な攻略要素が含まれたアップデートになっているので、攻略の一助にでもしていただければ幸いだ。
高難度の新ダンジョンが、一気に3つも実装!
まずは新インスタンスダンジョンの解説から。今回のアップデートでは3つの新インスタンスダンジョンが登場し、いずれもギミック主体の、力押しでは突破できない歯ごたえのあるダンジョンとなっている。また、一部のダンジョンは新ストーリーにも関わるものになっているほか、今まで謎のままだった組織や人物の背景が明らかになるダンジョンもある。世界観をより楽しむためにも、ぜひ挑戦してみてほしい。
■渦動の寺院
(伝説級24人インスタンスダンジョン)
天命宮外苑に追加される、伝説級インスタンスダンジョン。すでに実装されている伝説級ダンジョン“漆黒の楼閣”と同じく、1週間に1度のみ挑戦できる、24人で攻略する最高難度のダンジョンだ。待ち受ける敵は、道中の通常のものも含めてどれも非常に強力。道中でさえ、油断すれば頑丈なタンカー(前衛の盾役)も一瞬で倒されてしまう。
まず、最初の中ボスの部屋に到達するまでに、“悲嘆の雪獄宮”でも出現した2体のボスが門番として出現。いずれも過去の攻略パターンを参考にできるが、その攻撃力は以前とはケタ違い。24人でヘイトを分散しつつ、一気に倒してしまいたいところ。
門番を突破して寺院に突入すると、まず中ボス“焦熱王”と“極寒王”との戦いが待っている。悲嘆の雪獄宮の最終ボス“修羅王”が、まさかの2体に分裂しての再登場だ。
焦熱王と極寒王との戦いの場は、中央を強烈なダメージゾーンで分割されたふたつステージに分かれている。戦闘中にもうひとつの戦場に移動するのはまず無理なので、戦闘開始前に参加者24人をバランスよく配置したいところだ。
また、それぞれのステージで焦熱王・極寒王と戦っているあいだに、ステージ端から出現する球も非常に重要。この球をボスに吸収されてしまうと、致命的な全体攻撃を放ってくる。逆にプレイヤーがこの球を取ればバフがかかるので、全体攻撃を阻害しつつパワーアップできる……のだが、一定数以上取った場合には即座に体力がゼロになる。球の回収は必ず何人かで分担して行おう。
この段階でもかなりの難敵だが、まだこの2体も中ボスに過ぎない。さらに奥、邪術士2名の門番を突破した先に大ボスである“白魔霊”が待ち受ける。
この大ボスの特徴は、プレイヤーの邪術士が使役する魔霊の大技“時間歪曲”ですさまじい全体攻撃を放ってくること。合わせ技で妨害できるので、なんとしても毎回防ぎたい。また一定の条件に従って選んだプレイヤーを、“隔離”で他プレイヤーが手を出せない空間に連れ去る点にも要注意。隔離されたプレイヤーがその役割を果たすなど、各種ギミックを成功させていかないと、まとまったダメージは与えられない。
なお、このダンジョンは今の段階ではこの白魔霊までで終了だが、どうやらさらに現在未実装の最奥部がある模様。また、このダンジョンで手に入る収集アイテムは、衣装などの報酬アイテムと交換できる。ぜひ毎週挑戦して、直接ドロップと合わせて狙っていきたいところだ。
■偽りの安息所
(伝説級24人インスタンスダンジョン)
“法機研究所”のすぐ近くに追加される、24人で挑む最高難度ダンジョン。こちらのダンジョンも、1週間に1回のみ挑戦できる。法機研究所を占拠した紅の帝国軍。その首領としてすでに顔見せはしていたものの、謎に包まれていた“覇赤王”。この謎の人物と、このダンジョン最奥部でいよいよ直接対決することになる。
まず最初に待ち受ける門番は、“分裂の迷宮”のペール・イド戦でもおなじみのタイプの法機“紫孔号”だ。こちらは多彩かつ広範囲の攻撃が、じつに厄介な相手。さらに際限なく手下の小型法機を呼び続けるため、これらを順次処理していかないと、大変なことになってしまう。
この門番の先に待っているのが、ランダムで毎回構造が変わる巨大迷路。滑空などで飛び越えることはできず、またミニマップで分かるのは方向と大雑把な位置だけで、迷路の構造は反映されない。あまりに巨大で、自分がどこに向かっているのか分からなくなるやっかいさに加え、迷路内部にはダメージを与えるローラーが徘徊しているなど、罠も用意されている。
この迷路は実際にプレイしてみると暗く、高い壁に囲まれた内部は想像以上に判別しづらい。ミニマップで方向を確認しつつ進んでも、いつの間にか逆方向に向かっていたりすることも多かった。また、通路を曲がったところで目の前にローラーが待ち受けていたときなどは、驚きのあまり思わず変な声が出た。出口のスイッチを押すことでもらえる業績もあるとのことで、この新アトラクションにはぜひ積極的に挑戦してみていただきたい。
この迷路を突破すると、“らせんの迷宮”の風神雷神と同じ行動をとる門番、“ミンガ”と“ギンガ”が出現。ほぼ同時に倒さないと復活してしまうため、ここでも24人のチームワークが試される。この2体を倒してさらに進んだ先に、いよいよ“覇赤王”が登場する。巨大な剣を構えた剣士系のボスに見えるが、実際はギミック満載の、力押しではかなわないボスとなっている。
特殊な剣気をまとって防御体勢になり、その間に攻撃を受けると強化されるという特性を持つボス。さらにこの剣気を周囲に放つ、全体攻撃も強力だ。体力が減ると召喚する手下2名が、このボスの攻略における最大の鍵。この部下を倒したキャラクター2名に特殊なバフがかかり、その2名の間を結ぶレーザーが発生する。このレーザーを当てることで、覇赤王にダメージを与えたり、強烈な攻撃を誘発する球を消したりすることができる。
なお、こちらのダンジョンでもボスのドロップ品として、衣装や、衣装などと交換可能な収集アイテムが出現する。また、このダンジョンで出現する伝説級“宝具”の種類は、渦動の寺院で手に入るものと同じ。ただし、出現する宝具の番号がそれぞれ異なる。
宝具は同じ種類のものを、1番から8番までの8つすべてを揃えたときにこそ、その特徴を最大限に発揮する。この伝説宝具をすべて集めたいなら、両方のダンジョンを攻略しなければならないわけだ。