●ふたつの狩り場が新たにお目見え

 エヌ・シー・ジャパンは、2017年2月22日、大型アップデート“SAVIORS ADVANCE”を『リネージュII』の“クラシックサービス”向けにリリースした。今回の見どころは、悪魔の島と巨人たちの洞窟というふたつの新規エリア。詳細な情報を入手したのでたっぷりと紹介していこう。

『リネージュII』は、幾多の変化を経験してきた最新の世界で冒険できる“ライブサービス”と、ゲームがオープンした当初の設定でプレイできる“クラシックサービス”のふたつが現在運営されている。本稿でお伝えする“SAVIORS ADVANCE”は、“クラシックサービス”向けのアップデートなので、念のため覚えておいていただきたい。

▲まだ見ぬ敵を求め、じっくりと時間をかけて冒険できるのが“クラシックサービス”の魅力。古きよき時代のMMORPGの雰囲気を満喫できるのだ。

 なお“ライブサービス”の側も、2017年2月22日に大型アップデートを実施。そちらの詳細は、以下の記事で確認可能だ。

※関連ページ
『リネージュII ライブサービス』あのカインが英雄を裏切った!? 大型アップデート“GRAND CRUSADE”先行体験リポート

●悪魔の島の奥地に潜伏する大海賊を討て!

“SAVIORS ADVANCE”でもっとも注目すべき新要素は、ギランの港の南に位置する新規フィールド、悪魔の島。レベルリング用の狩り場として活用できるほか、一連のクエストに沿って島の内部を探索し、報酬を得ていくという遊びかたもできる。

 悪魔の島はふたつの区画に分かれており、それぞれがソロとパーティ向けの作りになっている。最深部にはいわゆるレイドエリアが設置されており、ザケンはそこに身を潜めているぞ。

▲マップでも新エリアが確認できる。

<<基本設定:悪魔の島>>
 悪魔の島は大海賊ザケンが本拠地を置く地域。海底に開けられた海賊のトンネルが島への入り口。島内は、自然に形作られた天然洞窟と、ザケンが奴隷や部下に作らせた人工洞窟のふたつで構成されている。
 ザケンと配下の海賊団は各地で暴れ回っているのかといえばそうでもなく、じつはある日を境になぜか活動を停止し、島内に潜伏したままだ。そして現在、よからぬ噂だけが世に広まり続けている……。

▲島内のいずこかに潜むザケンを討伐することが目的だ。

 危険と興奮に満ちた新たな冒険を、いち早く読者にお知らせしたい……そう思ったファミ通.comはエヌ・シー・ジャパンに取材を依頼したところ、悪魔の島をひと足先にプレイさせてもらうことができた。ここからは、その模様をお伝えしよう。

 冒頭で述べた通り、悪魔の島を楽しむための専用のクエスト(下表参照)が用意されており、これを順番に進めていくことで、島内を移動するためのテレポートが利用可能になる。同席したスタッフからひと通り説明を受けた後、ギラン城の村へと移動。冒険の発端となるクエスト“悪魔の島の討伐要請”を受注したうえで、現地に向かうことにした。

▲クリストフ ロデマイ卿に話しかけなくても悪魔の島へ行けるが、ザケンにまつわるシナリオを楽しむためにもぜひ彼に面会しておきたい。

 なお、悪魔の島内部には、1日に1回だけ受けられるクエストも別途用意されている。これらを完遂すると経験値やスキルポイント(SP)が獲得できるので、ぜひ毎日クリアしたい。

▲“海賊の宝探し”は、提示されたヒントを頼りに当たりの宝箱を見つけ出すクエスト。

 スタッフによれば、「悪魔の島は70~75レベルのキャラクター向けのエリア」とのこと。ギランの村のゲートキーパーに1900アデナを支払うことで現地にワープできるのだが、ここはあえて現地へ泳いで向かうことに……。

▲ギランの港から数分ほど泳ぐと、悪魔の島に到達できた。

 島の入り口に設置されたトンネルを抜けると、敵がまったく配置されていないエリアに出た。どうやらここは、待ち合わせなどに利用できるロビーのようだ。この場所で“悪魔の島の討伐要請”をクリアした後、続けて“消滅した男”というクエストを受注。依頼者の指示に従い、無数の敵が徘徊するパーティ用のエリアへと向かうことにした。

▲パーティ向けのエリアは、天然の洞窟地帯となっている。複数の広間どうしが細い通路で結ばれており、区域全体が迷路のように入り組んでいた。

 道中のモンスターに襲われないようゾンビに変身して進んだ結果、ほどなく目的地に到着。“消滅した男”をクリアすると第2のロビーへワープ可能となり、ソロ向けのエリアに一瞬で移動できるようになった。

 ソロ用のエリアは、古びた神殿のような見た目。ゲーム内の夜の時間帯に、この区域でモンスターを倒し続けると、たまに“ザケンの宝箱”が最大5つ同時に出現するらしい。スタッフによれば、「任意の宝箱を開けて当たりを引くと、豪華な報酬が獲得できる」とのことだ。ちなみにハズレの場合は、「“ザケンの宝箱”がモンスター化して襲ってきます」と教えてくれた。

▲ソロ向けのエリアでも、クエストが展開される。引き続きゾンビの姿で移動し、ザケンに殺害された人物の骨を集めることに。

 さらにシナリオに沿って悪魔の島の奥地を目指すと、ザケンが身を潜めるレイドエリアにいよいよ到達。いくつかの小部屋に分けられたこの区域で、大海賊とついに決着をつけるときがやってきたのだ。ザケンと刃を交える前に目を通しておきたいのが、以下の基本設定。

<<基本設定:ザケン>>
 ギラン城所属の海上戦力であるギラン海軍はアデン最初の海軍であり、海ではいかなる組織もかなわなかった。だが、そんなギラン海軍をもってしても、ザケンの海賊団だけには手を出せずにいた。
 ザケンは強大な力で恐怖政治を行い、船員の心理をたくみに利用して絶対的な権力を掌握した。ところがある日、不老不死の噂を耳にしたザケンは、その実現を目指して船員をつぎつぎと犠牲にしていった……。
 度重なる実験の果てに、ザケンはついに不老不死の儀式を挙行。そのとき、ザケンに長らく苦しめられてきた船員たちが一斉に蜂起! これにより儀式は失敗し、ザケンは不老不死ではなくヴァンパイアの肉体を手にする。怒りに燃えたザケンは、船員たちに不眠、空腹、束縛、業火に焼かれ続ける呪いをかけ、永遠の復讐を誓った。
 儀式の失敗によりザケンはパワーの大半を喪失。夜間に限り、本来の力を発揮できる体になってしまった。彼はこの日以降、能力が弱まる日中は船内に潜伏。太陽が沈み往時の力が戻ると、憎き船員たちへの呪いを強め、さらなる苦しみを強いている……。

▲『リネージュII』を代表するレイドボスのひとり、ザケン。この宿敵と決着をつけるときがやってきた。

 上記の基本設定から、ヴァンパイアと化したザケンは時間帯に応じて能力が変化することが考えられる。現場に到着した時点では夜だったので、日が昇るのを待ったうえで決戦を挑むことに。

▲島の奥地で難破船を発見。ザケンはここにいるのか……?
▲レイドエリアの入り口は扉で閉ざされている、ある条件を満たすとこれが開くのだ。
▲この後ろ姿は……ザケン!

 夜明けを待って、ザケンとの交戦をスタート。周囲にいた親衛隊がすぐに参戦し、序盤から乱戦状態に。しばらくのあいだバトルを継続するも、ザケンの激しい攻撃の前にほどなく戦線が崩壊し、パーティは全滅……。レイドボスの強さを身をもって体感する結果となった。

 ザケン討伐の報酬をスタッフに聞くと、「ザケンイヤリングやAグレードの武器のほか、封印されたAグレード防具など数多くのアイテムがドロップする可能性があります」とのこと。アップデートが実施されたら、大勢の仲間を集めたうえで、高性能武具を取得すべく悪魔の島に足を運びたいところだ。

 広大な箱庭でくり広げられる過酷な冒険は、ドキドキとハラハラで満ちあふれている。しかも、果たすべき役割をクエストが常に指し示してくれるので、プレイそのものに迷うことはまったくない。シナリオも奥深く、ボス討伐の報酬も豪華なので、悪魔の島はたんなる狩り場ではなくひとつの巨大なコンテンツと呼ぶべきかもしれない。

●巨人たちの洞窟は遊び心満載の新規狩り場

 悪魔の島に次ぐ第2の新規エリアは、巨人たちの洞窟。76レベルのキャラクターがレベリングを行うための狩り場だ。

<<基本設定:巨人たちの洞窟>>
 巨人たちの洞窟……それは巨人の超帝国グランペリオンの滅亡から逃れ、からくも生き残った下巨人たちがみずからの身体を改造し、断固として神と戦った“最後の砦”。結局、下巨人たちは死に絶え、洞窟は人々から忘れ去られた遺跡と化したのだが、内部の工場で生産された戦闘ユニットは活動を止めていなかった。
 彼らを統制してきた管理ユニット(ヘカトン プライム)は、長期間を費やして自身を修理し、かつての能力を取り戻すことに成功。巨人たちの洞窟を、古代下巨人たちの“最後の砦”としてよみがえらせたという……。

▲新規エリアの外観。一見するとありふれた風景に見えるが……?

 巨人たちの洞窟では、パーティだけでなくソロでもレベリングが可能。アデン城の村のゲートキーパーに4300アデナを支払うことで、現地へテレポートできるぞ。ここからは、巨人たちの洞窟の特徴を、いくつかの項目に分けてご紹介していこう。

▲テレポート先は、忘却の平原とサイレントバレーの中間地点。
▲NPCの探査員マリフに話しかけると、洞窟の内部へと誘導してくれる。

【内部構造】

 内部は4つの入り口、上層、下層といった区画に分かれている。各区画への進入地点は個別に用意されているので、任意の場所へとスムーズに移動できる。

▲4つの入り口の内のひとつに移動装置が設置されている。この装置を利用すると探査員マリフの目の前、もしくは巨人たちの洞窟の内部に移動できる。

【上層入り口】

 同族リンクにさえ気を付ければ、比較的安全にレベリングが楽しめる。注意すべきは、5人以上のパーティで狩りを行うと現れる“ニュークハンター”。数人ではとても太刀打ちできない相手なので、上層入り口では、4人以下で狩りを行ったほうがいいかもしれない。

▲このモンスターがいるおかげで、大人数パーティに邪魔されることなく快適にレベリングできるわけだ。
▲上層入り口は、4つの小部屋が存在する。
▲周辺のモンスターを倒していくと、一定確率で“ニューク”と呼ばれる敵が出現。これを倒すとレアアイテムをドロップするので、見つけたら確実に倒したい。

【上層/中層/下層】

 無数のモンスターが配置されている、パーティ向けの狩り場。ある程度の人数を集めれば効率よく経験値を稼げるが、“ガムリン”と“レオグル”にだけは警戒が必要。彼らが侵入者を察知すると、近くのモンスターをすべて呼び寄せてしまうのだ。これら2体を発見したら真っ先に討伐し、周囲の安全を確保だ。

▲“ガムリン”は上層に出現。
▲“レオグル”は下層で侵入者を待ち受けている。

 また上層と下層には、下巨人の英雄 “バトゥール”が15分おきに出現。交戦開始から1分以内にこのモンスターを討伐すると、大量の経験値が手に入るのだ。パーティの戦力に自信があるなら挑んでみるといい。

▲このバトゥールだけを狙い撃ちにすることでも、十分な経験値が稼げそう。

 レアアイテムを獲得したいなら、下層に登場する“ヘカトンプライム”の討伐を目指してみよう。3時間おきに現れるこのボスを倒すことで、魔力の書板やキルトの欠片といった品々のほか、Aグレード武器/防具向けの素材もドロップするのだ。

▲ヘカトンプライムは、Aグレード防具の現物も落とす。
▲このボスは、ヘカトンキレスをお供として連れている。

 悪魔の島とは異なり、巨人の洞窟はれっきとした狩り場。目的や人数に応じてレベリングを行う場所が自由に選べるので、キャラクターの育成を快適に進められるはず。

●Dグレード以上の武器が精錬可能に!

 今回のアップデートを機に、Dグレード以上の武器が精錬できるようになる。新たに開放される精錬を行うことで、物理攻撃力増加、最大HP増加、特殊スキル追加などの効果を武器に付与できるのだ。

 精錬を行う際に、各種生命の石とジェムストーンが消費される。生命の石には一般、中級、上級の3種類が存在し、高ランクのアイテムほど強力な効果が得られるのだ。付与された能力に満足できない場合は、手数料を支払うことで効果を解除。精錬をくり返し行うことで、同一グレード内で最強レベルの武器を作り出すことも夢ではない。

 なお、“上級の生命の石”よりもさらにランクの高いアイテムも存在するようだが、まだ詳細は明かされていない。

▲必要な素材を集め、ギラン城の村かアデン城の村の鍛冶屋にある金敷を利用すると精錬を行える。
▲武器、生命の石、ジェムストーンをスロットにセットすると精錬が開始される。

 今回のアップデートで追加されるおもな新要素は以上。ほかにも、従来のものよりも効果の高い“高級ルーン”が設定可能になったり、マップ上に狩り場やレイドの位置が表示されるようになるなど、日々の生活がより便利になる機能も多数追加される予定。

 また、統括プロデューサーの新井氏から、「これからの“クラシックサービス”は、コンテンツの面で独自の広がりを見せていきます」という話も聞けた。今後“クラシックサービス”は、“ライブサービス”との違いがさらに際立つことになりそう。“SAVIORS ADVANCE”公開後の“クラシックサービス”からも、目が離せそうにない。