近年の話題作からインディークラシックまで多数収録
PCゲーム配信プラットフォームのHumble Storeが運営するチャリティーバンドルHumble Bundleに“フリーダムバンドル”が登場。30ドル以上支払うと、全部で600ドル以上に相当するインディーゲームや電子書籍などのコンテンツが手に入るというもので、収益はすべてチャリティーに寄付される。
現状では47のコンテンツが登録されており、今後さらに追加される見込み。その内容は、パズルアドベンチャー『The Witness』、日本語ローカライズもテスト中の農場運営RPG『Stardew Valley』、『Mini Metro』といった近年の話題作を筆頭に、『スーパーミートボーイ』、『オクトダッド ~タコと呼ばないで~』、『グーの惑星』、『スキタイのムスメ』、『The Stanley Parable』、『VVVVVV』といったインディーゲーム史に残るクラシックも多数含み、かなりゴージャス。それ以外のゲームもインディーゲーム賞IGFなどにノミネート経験がある優れた作品が多く、海外インディー好きならまず損はしない内容と言えるんじゃないだろうか。なおSteamでのダウンロードコード以外にDRMフリー版のプログラムが用意されているものや、日本語ローカライズが行われているものも複数存在する。
さらにゲーム以外のコンテンツでは、アメコミ/グラフィックノベルの電子書籍や、オーディオブック、中にはプログラム言語であるRの解説書「R in a Nutshell, 2nd Edition」(オライリー刊)の電子書籍なんてものも存在。「お、ちょうど英語でR言語勉強したかったんだよね」なんて人はあまりいないと思うが、思わぬ出会いやミスマッチを楽しむのもバンドルの醍醐味とご理解いただきたい。
なお今回のバンドルは、イスラム圏7カ国からの入国を制限する“テロリストの入国からアメリカ合衆国を守る大統領令”など、アメリカのトランプ新政権による政治的状況を鑑みて、関連する団体に寄付を行おうという意向によりHumble Bundleと各インディーゲーム開発者/著者の協力のもと行われるもの。寄付は自由人権協会(大統領令署名からすぐに連邦地裁に差し止め請求を行い、実施翌日に一部停止の判決を引き出した)、国境なき医師団、国際救済委員会などに対して行われる。