2017年2月11日~12日、幕張メッセにて開催される“闘会議GP2017 レインボーシックス シージ 国内最強決定戦”。2016年12月18日(日)、そして2017年1月15日(日)に開催されたオンライン予選を経て、1月22日(日)に代表決定戦への切符を手にした12チームが集合。闘会議2017 オフラインファイナルに出場する2チームが決定した。本稿では、試合内容を簡単ではあるがリポートしよう。
代表決定戦へコマを進めたのは、以下の12チーム。
・零野良連合
・MASUOTV
・Ukemi is God Returns、Sieg
・野良連合
・post
・Monster Parent Kyon
・DANDY、CREST
・ドラゴンズ卍ドグマ
・CARLOTTA
・Tiramisu
注目チームは、香港 e-sports festival 2016 優勝(アジア1位)の野良連合。経験豊富の彼らに追いつくのはどのチームになるのかが注目ポイントだろう。なお本稿では、グループ1の決勝、グループ2の決勝の内容をお届けする。
グループ1決勝 DANDY vs Ukemi is God Returns
第1試合、マップは領事館。ラウンド1では序盤攻撃側の“DANDY”が優勢だったが、ブラックビアードを残しすべての攻撃オペレーターがダウン。ブラックビアードが領事オフィス窓からラペリングで侵入するも、3-1の圧倒的不利な状況から逃げられず、敗北に。0-1で“Ukemi is God Returns”が先制する。
ラウンド2では、領事オフィスと待合室、会議室の壁に穴をあけ爆弾設置部屋間の射線を通す作戦にでた防御側“DANDY”。しかし、あまりマップ研究をしていなかったためか南方向窓からの狙撃ポイントをみずから作ってしまい、序盤早々にイエーガーが狙撃されダウンしてしまう。敵に入れ食いの状況を作ってしまった“DANDY”はあえなくラウンド2も敗北となってしまった。
続くラウンド3では、守りにくいとされるロビーと会見室が爆弾設置位置に。攻撃側“DANDY”のスレッジがロビーから侵入するも、2F会議室の床に穴を開け、1階ロビー入口を監視するキャッスルが抑え込むファインプレーも見られた。攻撃側“DANDY”のトゥイッチが残り7秒でデフューザーを設置するも、あえなくキャッスルに撃退され3-0に。ファーストマップは“Ukemi is God Returns”が見事抑える結果となった。
第2試合のマップは国境。ラウンド1では序盤、お互いスポーンキルを警戒して膠着状態が続く。ジリジリの攻防が続くなか、攻撃側“DANDY”のブリッツがオフィスから強行侵入しスモークを狩ろうとするも、エイムが乱れ返り討にあう悔しい結果に。その後パルスが2キルを取るファインプレーを見せ、またもや“Ukemi is God Returns”が勝利となった。
ラウンド2は、防御側“DANDY”のイエーガーのナイフ特攻攻撃が決まり、デフューザー設置を阻止するスーパープレイが炸裂。イエーガーがスレッジを倒し1対1にもつれるも、最後は“Ukemi is God Returns”側アッシュの決め撃ちが決まり、またしても“Ukemi is God Returns”の勝利。オフライン大会出場へ王手を指す。
ラウンド3では、2階から侵入した攻撃側“DANDY”のカピタオが先制キルを取り、進路方向を阻まれた“Ukemi is God Returns”が全滅。これまでの流れを断ち切るかのように、“DANDY”が綺麗に1勝を決め1-2となった。
ラウンド4は、攻撃側“Ukemi is God Returns”のモンターニュが激しい制圧射撃をものともせず武器庫に侵入。モンターニュの盾をうまく利用してじわじわと進み、かつ積極的に撃ちあいをしていく“Ukemi is God Returns”に“DANDY”は苦戦する。終盤はデフューザーを設置され解除に向かったところ銃撃にあい“DANDY”は全滅。結果2-0で“Ukemi is God Returns”が“闘会議GP2017 レインボーシックス シージ 国内最強決定戦”(オフライン大会)出場権を勝ち取った。
グループ2決勝 野良連合vsSieg
第1試合、マップはオレゴン。オペレーターにヒバナとテルミットを入れる、通称“ダブルピック”体勢の“Sieg”は、タワーからポイント内へ向けて進行するも、早々にヒバナが裏取りされダウン。なかなかポイント内に進行できず制限時間間近に焦りを見せる“Sieg”はボロボロと崩れ、あえなく全滅となってしまった。
ラウンド2、じわじわとラインを上げる攻撃側“野良連合”は遊撃部隊をカットし、デフューザーを設置する。残る防衛側“Sieg”のスモークが制限時間ギリギリで連続2キルするファインプレーを見せテルミットと1対1にもつれるも、デフューザー解除中に銃撃され、またもや“野良連合”の勝利となった。
続くラウンド3は3対3の五分五分の状況になるも、重要オペレーターのヒバナがカットされ劣勢になる“Sieg”。防御側“野良連合”の勢いは止まらず、残り約10秒でポイント内に突っ込んだモンターニュだが、後ろからの射撃にあいダウン。結果3-0で“野良連合”が第1試合で勝利した。
第2試合のマップは銀行。ラウンド1でもダブルピックの“Sieg”は、モンターニュを先陣に洞窟から攻め込む作戦の模様。2分半ほど洞窟から圧をかけるモンターニュだったが、テルミットとヒバナのヒートチャージ設置が遅くなり、なかなかうまく試合を運べない“Sieg”。結果デフューザーを設置する時間がなくなり、防衛側“野良連合”の守り勝ちとなった。
ラウンド2では、ロビーから侵入する攻撃側の“野良連合”。しかし2階で遊撃をしていたイエーガーがアッシュ、ヒバナを裏取りするファインプレーを見せ、“Sieg”が1本取り返した。ラウンド3では、裏取りを警戒しつつ前線を上げる“Sieg”だったが、モンターニュとの連携が取れず徐々に数を減らされ3対1に。“Sieg”は不利な状況を覆せず、結果ラウンド3は“野良連合”が勝利した。
“野良連合”のマッチポイントとなったラウンド4だが、スレッジが小部屋でクリアリングミスをしてしまいダウン。ヒバナ、アッシュと次々とダウンしていく。残りひとりとなった攻撃側“野良連合”のカピタオが抗戦するも、“Sieg”が勝利。激戦の末、2-2で延長戦へと突入することになった。
ラウンド5、地下サーバールームを選択した“Sieg”は遊撃にはいかず、全員で地下の守りに徹する。しかしそれが裏目に出たか、1階トラップドアから攻撃され、攻撃側“野良連合”が1本取り返した。3-2で“野良連合”のマッチポイントとなったラウンド6。“Sieg”同様地下サーバールームを選択した“野良連合”は、トラップドアから突き上げるかたちで1階にいた攻撃側“Sieg”のカピタオを排除する。しかし“Sieg”も粘りを見せ2対1と優勢にもつれ、デフューザーを設置。かなり苦しい状況となった“野良連合”だが、ここでイエーガーが2キルを取り敵を一掃、無事デフューザーを解除した。怒涛の展開の末、“野良連合”が2-0で、“闘会議GP2017 レインボーシックス シージ 国内最強決定戦”(オフライン大会)へコマを進めることとなった。
“Ukemi is God Returns”、“野良連合”ともにカバーのスピードが速く、戦術的にはほかチームと大きな差はないものの、撃ちあいと読み合いの能力が高いチームだと思われる。この2チームが、全国大会でどのような試合を見せてくれるのか期待したい。
※画像は配信をキャプチャーしたものです。