●メインキャラクターのCVを演じる水樹奈々さんと山田孝之さんに直撃

 スクウェア・エニックスより2016年5月27日発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3、プレイステーション Vita向けソフト『ドラゴンクエストヒーローズII  双子の王と予言の終わり』(以下、『DQヒーローズII』)。スクウェア・エニックスとコーエーテクモゲームスのω-ForceのタッグによるアクションRPGシリーズ最新作では、主人公ラゼルのCV(キャラクターボイス)を森山未來さん、テレシアのCVを武井咲さんが演じるといった、豪華なボイスキャストも話題となっている。
 そこで今回は、メインキャラクターであるオルネーゼの声を務める水樹奈々さん、ツェザールの声を務める山田孝之さんに直撃インタビュー! おふたりに『DQ』シリーズの思い出や、『DQ ヒーローズII』収録時のエピソードを訊いた!!

※記事初出時、発売日に誤りがありましたため、修正いたしました。読者の皆様及び 関係者様にはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。 謹んでお詫び申し上げます 。(2016年4月28日11時35分)

●水樹奈々さんがオルネーゼに込めた“想い”

 ゼビオン王の命を受けて、世界各地を飛び回るオルネーゼ。“赤き女戦士”として名高い彼女は、戦闘経験の浅い主人公たちを導き、サポートしてくれる。しかし、その快活な振る舞いとは裏腹に、胸の奥に強く重い決意を抱いているのだ。そんな魅力溢れる人物を演じるのは、声優だけでなくアーティストとしても活躍する、水樹奈々さん! 生粋の『DQ』ファンでもある水樹さんが、オルネーゼに込めた“想い”とは!?

▲水樹奈々(みずき・なな):1980年1月21日生。数々のアニメやゲームで声優として出演、歌手としても多くの作品をリリースしている。ミュージッククリップ集『NANA CLIPS 7』(キングレコード)が絶賛発売中。また、自身初となる阪神甲子園球場でのライブが2016年9月22日に開催されることも決定した。
【公式サイト】http://www.mizukinana.jp/

●繊細さを求められる部分が難しいと感じました

――今回のオファーを受けたとき、どう思われましたか?

水樹奈々(以下、水樹) メチャクチャうれしかったです! 子どものころから『DQ』シリーズをプレイしてきた私としては、セリフに音声がつくと知ってから「声優として活動しているからには、どのような役でもいいから関われたらいいな」と思っていたので、あまりに夢のようで……。「本当ですか!?」と聞き直してしまったほどです(笑)。

――ハッサン役を務める安元洋貴さんも、オファーを受けたときに、「ものすごくうれしかったけれど、すごいプレッシャーだった」とおっしゃっていましたが、水樹さんは?

水樹 たくさんのファンの方に長く愛されているシリーズですので、そこに私も声優として加わることには、すごいプレッシャーを感じました。でも、お声掛けいただいたということは、そのキャラクターに“合う”と、スタッフの皆さんに思っていただけたのだと信じているので(笑)。できるかぎりの力を尽くして、プレイヤーの方が親近感を覚えてくれるキャラクターになるように、演じさせていただきました。 

――オルネーゼのイラストは、どのタイミングで見られたのですか?

水樹 台本をいただいたとき、そこに鳥山明さんがデザインされたイラストが資料として付いていたんです。『DQIII』の女戦士のような露出度の高いコスチュームで、オノを軽く振り回す猛々しさと、セクシーで凛とした印象を受けました。でも、それだけではなく、主人公たちをサポートする女性らしい包容力、母性的な部分もあるんですよ。仲間といると姉御気質な言葉づかいをするときもありますが、騎士としてゼビオン王にお仕えしているので、丁寧な話し方をする場面も多々あります。そして、彼女は戦士なのですが、魔法も使える知性の高さも合わせ持っているんです。その二面性を声でどう表現するか、繊細さが求められる部分が難しいと感じました。

――見た目は荒々しい女戦士ですからね。

水樹 話し合いをする前に、手が出るタイプに見えるじゃないですか(笑)。でも、本当はすごく冷静沈着で、歴戦の戦士らしく頭脳戦も得意とする女性なので、そこを意識して演じました。

――収録時に、初めて堀井雄二さんとお会いしたとのことですが。

水樹 いらっしゃることを事前に聞いていなかったので、すごく驚きました! もう神様にお会いした感じで舞い上がってしまいつつ、写真も撮っていただきました(笑)。そこでオルネーゼがどのようなキャラクターなのかをお聞きして、イメージを固めていきましたね。

――収録はいかかでしたか?

水樹 ムービーシーンから収録がスタートしたのですが、ほぼ完成形に近い状態までできあがっていたので、すごく演じやすかったです。ゲームの収録では、先に音声を収録して、後で絵を合わせるということが多いので、とてもありがたかったです。また、ほかの方の音声もほぼ入っている状態で、皆さんの声を聴きながら収録できたので、臨場感もあって、すごく楽しく演じることができました。

●初めて自分で買ったCDは『DQIV』のサントラです

――水樹さんは、かなり『DQ』シリーズをプレイされているんですよね。

水樹 大ファンなので、ひととおりプレイしています。最初にプレイしたのは、『DQIII』です。親が厳しくて、なかなかゲームを買ってもらえなかったので、親戚のおばさんにおねだりして、買ってもらいました(笑)。もう、ストーリーにあらゆる伏線が張られていて、さらに裏世界まであって、それが『DQI』にお話がつながっているなど、もうたぎりまくりの設定でしたね。もちろん、そのあと『DQI』、『DQII』とさかのぼってプレイしました。そこからは、ずっとシリーズを追っています。

――『DQ』シリーズの音楽も好きなんですよね。

水樹 そうなんです! 冒険を彩る音楽は、すごく大事な要素だと思っています。『DQ』シリーズは、シチュエーションにピッタリな音楽が、ピッタリのタイミングで流れてくるじゃないですか。大好きな音楽が多くて、小学生のときに楽譜を買って、昼休みや放課後にこっそり音楽室まで行ってピアノで弾いていました。とくに『DQIV』の戦闘曲が好きで、戦闘をわざと長引かせて、後半のかっこいい曲の展開を聞いていましたね(笑)。

――筋金入りですね!

水樹 友だちもみんな『DQ』が好きだったので、「あの曲を弾いてよ!」と、たくさんリクエストされました(笑)。それに、初めて自分で買ったCDが、『DQIV』のサウンドトラックなんですよ。NHK交響楽団の演奏と、オリジナルの音源が入ったCD2枚組でした。もう名曲揃いで。

――先ほど、ゲームをプレイしながら「ここはあの曲ですね」とすぐに応えられていたのも納得です(笑)。そんな水樹さんがいちばん好きなシリーズ作品は何ですか?

水樹 すごく難しいですね……。『DQIV』は、章ごとにキャラクターの物語が進行していって、最後に仲間が揃うじゃないですか。この流れが斬新で、それぞれのキャラクターのバックボーンがしっかり描かれているので、感動もひとしおでした。でも、最初にプレイした『DQIII』も思い入れが強くて、パーティのメンバー構成など、自由度が高いので、自分で物語を作り上げていく感覚が楽しめて大好きです。

――『DQIV』では、どのようなパーティ編成で遊ばれていましたか?

水樹 大好きなアリーナは、必ず入れていました。クリフトと、あとはライアンかな。MPを温存したいタイプで、通常のバトルではできるだけ直接攻撃で戦って、ボス戦で呪文を一気に使うんです。“ガンガンいこうぜ”だとたいへんなことになっちゃうので、いつも呪文を使わないようにして遊んでいました(笑)。

――ちなみに、キャラクターの名前は?

水樹 やっぱり勇者は「なな」ですよね(笑)。

●『DQ』で育ってきた愛と感謝を込めて演じました

――今回のオファーを受けて、過去作をプレイしてイメージを高めたりはされましたか?

水樹 私の役はオリジナルキャラクターだったので、新たな気持ちで臨みたいと思い、あえてプレイせずにいきました。その代わり、とにかく台本を読み込んで、「ルーラとか使えちゃうんだ、私!」と興奮しながら、イメージを膨らませていました(笑)。

――実際に自分の声が入ったゲームをプレイした感想は?

水樹 すごくうれしかったです。自分が大好きな『DQ』の世界の中に、自分が演じたオルネーゼがいるだけで、とても幸せでした。プレイされた皆様にかわいがっていただけるようなキャラクターに成長していくといいな、という思いでいっぱいになりました。実際に皆様が声を聞いたとき、「オルネーゼが水樹でよかった」と思っていただけるとうれしいです!

――堀井さんは水樹さんの声を聞いて、「かっこいい」と大絶賛されていたそうですよ。

水樹 うれしいです!! 自分は『DQ』で育ってきたので、その愛と感謝を込めて演じたいと思っていました。オルネーゼも情熱の塊のようなキャラクターなので、その情熱と自分の『DQ』熱がシンクロするといいなぁと思いながら、魂を注入しました。

――収録中は、ずっと「たぎって」いたんですね(ラゼルには「じわじわ たぎってきたぜ!」というセリフがある)。

水樹 そうですね(笑)。夢でしたから……。子どものころに使えたらいいなと思っていたルーラやリレミトを、自分の声で発することができましたし(笑)。

――本作をプレイされる方々に、メッセージをお願いします。

水樹 とにかく自由度が高くて、キャラクターたちが生き生きと動いている姿を見るだけでも、本当に楽しいです。すぐにこの世界観にハマっていただけると思います。ストーリーも、今回は“まさか!”の連続で、見ごたえのあるものになっていますし、ムービーパートもすごく多いんです。隅々まで楽しんでいただけたらいいなと思います。ぜひ、やり込んでくださいね!

――本作では、パーティメンバーに誰を入れたいですか?

水樹 マーニャは呪文が強いから、好きなんですよ。絶対、アリーナは外せませんね。あとは……テリーかな……うーん、難しいです(笑)。 

――オルネーゼもパーティに入れて、遊んでほしいですよね。

水樹 オルネーゼを、最後までパーティのメンバーに入れてもらえたらうれしいです! ステキなキャラクターが多いので、メンバー枠はイスの取り合いになるかもしれませんが、お願いします! 彼女はとても使いやすいキャラクターですよ!(笑)。