記事の最後には、チケットプレゼント企画もあります!
■これまでのあらすじ
スクウェア・エニックスさんから「植松伸夫さんといっしょに、植松さんの故郷の高知県に行きませんか?」と誘われ、高知県に向かった嵯峨。よくよく話を聞いてみたら、なんと高知県・香川県・岡山県を巡り、『ファイナルファンタジー』吹奏楽コンサートツアー第2弾“BRA★BRA FINAL FANTASY BRASS de BRAVO 2016 with Siena Wind Orchestra”をアピールしていくという、壮大な旅だった! まずは高知で、植松さんの母校を訪問。さらに、新聞取材対応やラジオ出演をこなした植松さんとともに、つぎの目的地である香川県高松市へ――。
※高知編のリポートはこちら
高知から高速道路に乗り、2時間ほど。無事に高松に到着しました。すでに夜も更けていたので、夕食をとって明日に備えることに。
というわけで、食べました、うどん。
さすが“うどん県”を自負する香川県、夜遅くにも開いているうどん屋があります。シメのうどん、最高です。
いやいやしかし、やはりうどんと言えば、朝(だと思う)! 食を追求することには妥協がない私は、早起きして、釜バターうどんが有名なお店に行ってきました。
あー、満足満足……じゃなかった、今日は植松さんが香川のタウン誌や新聞の合同取材を受ける様子を取材するんでした。というわけで、四国のコンサートやイベント情報を扱っているデュークさんのオフィスへ。
ここで植松さんは、“BRA★BRA”をどのように楽しんでほしいかを語りました。最初に挙げたのは、“演奏がすばらしいと感じたら、「すばらしい!」と伝えてほしい”ということ。
これまで、植松さんが参加したコンサートに行ったことがある人はご存じかと思いますが、植松さんはコンサート冒頭で“ブラボー係”を決めます。演奏に感動したら、積極的に「ブラボー!」と言う係です。ブラボー係がいることによって、シャイなお客さんも「ブラボー」と言い出しやすくなり、コンサートがすごくいい雰囲気になるんですね。今回の“BRA★BRA”でも、間違いなくブラボー係任命の儀があると思うので、我こそはと思う人は立候補してください!
加えて、“お客さんにも演奏に参加してもらいたい”と植松さん。昨年の“BRA★BRA”ツアー同様、今回も、来場者もボディパーカッションで演奏に参加するパートがあるとのこと。アンコールで、来場者が持参した楽器を手にステージに立ち、全員で「マンボ de チョコボ」を演奏する企画も健在。
さらに、初の試みとして、リコーダーを持参して、みんなで『ファイナルファンタジー』のメインテーマを吹くという企画も行われます。「マンボ de チョコボ」と「メインテーマ」の譜面は、BRA★BRA公式サイトにて公開されていますので、事前に練習しておきましょう!
これらの企画の根底には、“音楽は誰でも楽しめるもの”という植松さんの思想があるように思います。植松さんは楽器を習ったことがなく、若いころは譜面の読みかたを知らないままにギターを弾いていたそうですが、ある日、「ギターのコードは、ピアノでも再現できる」ということに気づき、「音楽ってカンタンなんだ」と思えたそうです。その後、譜面が読めないので、自分で曲を作って遊ぶようになり、作曲方法を学んでいったとか。
また、この取材では、ゲーム音楽を作ることのおもしろさについても語られました。ファミコン時代のBGMは、3音しか出せなかったことは有名ですが、その制限があることがおもしろかった、と植松さん。3つの電子音で、ジャンルの違いをどう表現するか、その試行錯誤が“ゲーム”だったと言います。
『ファイナルファンタジー』の曲作りは、その後も実験の連続。コーラスのデータを、圧縮して入れてみたらどうなるだろう、ゲームに主題歌があったらどうなるだろう、といった実験をひとつひとつ積み重ねていったそうです。
ここで、『ファイナルファンタジーVIII』のころ、朝6時にプログラマーと待ち合わせて実験をしていたというエピソードも明かされました。プレイステーションでは最大24音を同時に出すことができますが、『ファイナルファンタジーVIII』では、フィールドから街に入るとき、フィールドの曲が12音フェードアウトしていって、街の曲が12音フェードインするような仕組みを導入。また、街に入る前に、フィールドの曲がAメロまで流れていたとしたら、街を出たとき、今度はフィールドの曲がBメロから始まるような仕様も取り入れたとか。ゲームプレイヤーは気づかないかもしれないけれども、心地よくゲームを遊んでもらいたい……という思いから、これらの仕様が生まれたとのことです。
現在のゲーム音楽は、使える音数が増えたためか、すべて同じように聴こえる(まるでハリウッド音楽のように)、と植松さん。人間は制限がないと工夫しない。ゲーム音楽はこのままだと飽きられてしまうけれど、一度は飽きられないといけない。そこでようやく新しいクリエイターが出てくるだろう……と語り、「自分はまだこの路線でやりたりないことがあるので、革新的な手法は、若い者に任せたい」と、若者の奮起への期待を述べました。
こうして香川でのメディア対応を終えた植松さん。つぎは電車に乗り込んで、岡山へ……。私は東京に戻らなくてはならなかったため、岡山駅に着いたところで植松さんとお別れ。植松さんはその後、岡山のテレビやラジオに出演し、家路についたとのことです。
まもなく始まる“BRA★BRA FINAL FANTASY BRASS de BRAVO 2016 with Siena Wind Orchestra”。今回の高知取材記事、高松取材記事の内容を踏まえて『ファイナルファンタジー』の音楽を聴くと、また違って聴こえるかも? ぜひ、リコーダーや得意な楽器を持ち寄って、参加してみてください!
BRABRA FINAL FANTASY BRASS de BRAVO 2016 with Siena Wind Orchestra 公演概要
■制作総指揮
植松伸夫
■演奏
シエナ・ウインド・オーケストラ
■指揮
栗田博文
■公演日程
4月29日(金・祝)【和歌山】和歌山市民会館 大ホール
4月30日(土)【大阪】ザ・シンフォニーホール
5月7日(土)【東京】東京文化会館 大ホール
5月8日(日)【静岡】静岡市民文化会館 大ホール
5月14日(土)【広島】広島上野学園ホール
5月15日(日)【岡山】岡山シンフォニーホール
5月21日(土)【長崎】アルカスSASEBO 大ホール
5月22日(日)【福岡】福岡シンフォニーホール
6月4日(土)【東京】東京文化会館 大ホール
6月5日(日)【愛知】日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
6月11日(土)【秋田】秋田県民会館
6月12日(日)【青森】リンクステーションホール青森 大ホール
6月18日(土)【香川】レクザムホール(香川県県民ホール)
6月19日(日)【高知】高知県立県民文化ホール オレンジホール
6月24日(金)【北海道】札幌コンサートホールKitara 大ホール
6月26日(日)【北海道】函館市民会館 大ホール
7月3日(日)【石川】本多の森ホール
7月15日(金)【台湾】國家表演藝術中心國家音樂廳 (Taiwan National Concert Hall)
7月18日(月・祝)【福島】郡山市民文化センター 大ホール
7月23日(土)【兵庫】神戸国際会館 こくさいホール
7月30日(土)【宮城】東京エレクトロンホール宮城 大ホール
■料金(税込)
全席指定 6800円 / 学生シート 4800円
※学生シートの先行抽選でのお取扱いはございません。
※3歳以下のお子様のご入場はお断りいたします。チケットはお1人様1枚必要です。
チケット購入は→こちら
■主催
スクウェア・エニックス/一般社団法人ジャパン・シンフォニック・ウインズ/WOWOW/ローソンチケット
■制作
プロマックス
■制作協力
ハーモニクス・インターナショナル
■協力
スマイル・プリーズ/ドッグイヤー・レコーズ
6月4日(土)東京公演 夜公演のチケットを3名様に!
“BRA★BRA FINAL FANTASY BRASS de BRAVO 2016 with Siena Wind Orchestra”の2016年6月4日(土)の東京公演(夜公演)のチケットを、抽選で3名様にプレゼント。賞品を希望する方は、注意事項を確認し、応募フォームに必要事項を記入のうえ、送信ボタンを押してください。
<注意事項>
◎応募期間は2016年4月30日(土)23時59分までとなります。
◎ひとりにつき、応募は1回まで。複数応募された場合でも、当選はひとり1口までとなります。
◎郵便番号、住所、氏名、電話番号、メールアドレス(パソコンのメールアドレスのみ)は必須項目です。 入力漏れや誤入力がある場合は、応募を受け付けられません。
◎当選者の発表は、賞品の発送(2016年5月中旬予定)をもって代えさせていただきます。
◎賞品の発送先は日本国内に限らせていただきます。
◎賞品を譲渡(転売、オークション出品を含む)しないことが応募・当選の条件となります。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合があります。
◎ご応募に際しご提供いただいた個人情報につきましては、弊社のプライバシーポリシーの定めるところにより取り扱わせていただきます。