ゲーム最新作では“嘘”を用いて相手を論破する!
2015年12月2日、スパイク・チュンソフトが“ダンガンロンパ プロジェクト発表会”を開催。『ダンガンロンパ』シリーズの最新情報を公開した。
多数のクリエイターやタレントが参加した今回の発表会。始めに、スパイク・チュンソフト ゼネラルプロデューサーの寺澤善徳氏、舞台『ダンガンロンパ THE STAGE』で不二咲千尋を演じたアイドルの石田晴香さん(AKB48)、『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』で苗木こまるを演じた声優の内田彩さん、プレイステーション4、プレイステーション Vita用ソフト『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』でシナリオを担当する小高和剛氏、ディレクターの佐々木駿氏、リードプランナーの菅原隆行氏が登壇し、『ニューダンガンロンパV3』の最新情報を公開した。
2015年9月15日開催の“SCEJA Press Conference 2015”で発表された『ニューダンガンロンパV3』だが、ゲームに関する具体的な内容が発表されるのは今回が初となる。
映像によれば、本作の舞台となるのは、巨大な檻に囲まれた“才囚(さいしゅう)学園”。サイボーグ(!?)のように見える少年や、意志が強そうな表情とツインテールが印象的な少女など、登場人物の姿も確認できる。最後に表示される、15人のキャラクターのシルエットや、“オマエに“嘘”が使えるか?”という言葉も気になる!
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クリエイター陣によると、『ニューダンガンロンパV3』は“完全新章”。シリーズ3作目を作るにあたり、これまでの物語の続きを作るのか、新章を作るのか? と話し合った結果、新章を作ることになったという。希望ヶ峰学園に関するお話は終わったということで、小高氏は「The End of 希望ヶ峰学園しました!」と語った。
そんな本作のテーマは“サイコクール”。1作目はサイコポップ、2作目はサイコトロピカルがテーマだったが、今度はちょっと大人っぽいクール路線になるようだ。
また、探索パートの会話シーンに、コマ割りのような演出が取り入れられているのもポイント(上の写真の左上の画像)。その場にいるキャラクターたちの表情が見えるようになっている。
そして、ハイスピード推理アクションは“Version. 3”に。ハードがプレイステーション4とプレイステーション Vitaになったことで、学級裁判の演出の幅も広がったという。そんな裁判は“嘘”がキーワード。これまでのシリーズ作では、相手の“嘘”を見抜いて論破してきたが、本作では自分の“嘘”を用いて相手を論破するようだ。
まだまだ気になることが満載の『ニューダンガンロンパV3』。寺澤氏は、“鋭意開発中ですので、今後の情報を楽しみに待っていてほしい”と語った。
新作アニメは、希望ヶ峰学園の物語の完結編
さて、ゲーム最新作に関する発表は終わり、小高氏、佐々木氏、菅原氏が去ったところで、つぎに発表されるのは何なのか? ここで寺澤氏が公開したのは……2016年放送予定の完全新作アニメ『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』のPV!
まさかの新作アニメの発表に、会場に招待されていたファンたちは大きな歓声を上げた。苗木誠、霧切響子、朝日奈葵の姿が映し出されると、自然と大きな拍手が巻き起こり、会場は大盛り上がり。葉隠康比呂のラフ画が表示されたときは、大きなどよめきが起こった。
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希望ヶ峰学園の物語の完結編となる『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』。そう、小高氏の先ほどの発言「The End of 希望ヶ峰学園しました!」は、このアニメ発表の伏線だったのだ!
ステージには、再び小高氏と、アニメの総監督を務める岸誠二氏が登場し、アニメに関するトークをくり広げた。……と言っても、現段階で言えることはほとんどないらしく、岸監督は困惑気味。残念ながらストーリーの詳細は語られなかったが、これまでの伏線が回収されること、“アニメでしかできない話、アニメでしかできない仕掛け”が盛り込まれていることなどが明かされた。また、ゲーム『スーパーダンガンロンパ2』のファンも安心してほしい、とのことなので、『2』に登場したキャラクターたちの出番も期待したいところだが……!?
アニメのことが気になってたまらない内田さんは、「こまるちゃんは出ますか?」と質問。小高氏は、明日2015年12月3日に発売される『絶対絶望少女』ベスト版の売れ行き次第です! と回答した。 そして、石田さんも「アニメに出演したい」とアピールし、ステージの上で出演交渉が始まった。内田さん、石田さんのアニメ出演は叶うのか、続報が待たれる。
ここで、苗木誠を演じる声優の緒方恵美さんが登場! シリーズ1作目から関わっている緒方さんは、『ダンガンロンパ』が5周年を迎え、大きな会場で発表ができるような作品になったことの喜びを語った。また、アニメの詳細は緒方さんもまだ知らされておらず、今回の映像で大人っぽい苗木の姿を見てビックリしたという。緒方さんが、この苗木をどのように演じるのか、いまから楽しみだ。
大山のぶ代さん、神田沙也加さんの応援メッセージ
つぎに、モノクマを演じている声優の大山のぶ代さんからの音声メッセージが公開。5周年を迎えた『ダンガンロンパ』へのお祝いや、モノクマが愛されるキャラクターになっていることの感謝の気持ちなどが語られた。最後は、おなじみの「うぷぷぷぷ」で締めくくられ、会場のファンたちは大きな拍手で大山さんのメッセージに応えた。
さらに、舞台『ダンガンロンパ THE STAGE』で江ノ島盾子を演じた神田沙也加さんが登場! 『ダンガンロンパ』ファンである神田さんは、今回のゲーム・アニメの新発表を受けて、“絶望的に興奮”したという。
2015年12月3日より始まる舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE』では、神田さんは映像出演するほか、テーマソングも担当する。神田さんは、『ダンガンロンパ』シリーズに関われることがうれしいと語り、これからもファンとしてシリーズを追い続けたいと述べた。
齊藤プロデューサーと歌広場淳さんが夢の共演!?
発表会もいよいよ大詰め。つぎに行われたのは、齊藤祐一郎プロデューサーによる最新情報コーナー……なのだが、あれ、齊藤Pのその姿、まるでゴールデンボンバーの歌広場淳さんでは? 見間違えたファンの皆さんも、思わず「えっ?」という声を上げていたが……。
と、皆が困惑しているところで、「ちょっとちょっと!」と本物の歌広場淳さんが乱入! ファンの皆さんの「えっ」という声は「ええーーー!」という悲鳴に早変わり。歌広場さんは、齊藤Pを歌広場さんと見間違える人が続出していることに困っていて、今回は齊藤Pに物申すためにやってきたようだ。
齊藤Pと歌広場さんが紹介した内容はこちらの記事で詳しく紹介しているので、チェックしてほしい。
ちなみに、このコーナーの進行を務めた歌広場さんだが、齊藤Pへの怒りのみでステージに登場したので、じつは『ダンガンロンパ』には詳しくなく、これから『ダンガンロンパ』をプレイしたいと思っているとのこと。齊藤Pと歌広場さんの見分け方は、“モノクマと同じ配色が齊藤さん”なので、“今後、齊藤の風評被害を僕のところまで持ってこないでほしい”と語り、会場を沸かせた。
これまでの物語の続きも、新章も、“両方やる”
発表会の最後には、質疑応答コーナーが設けられた。ゲーム『ニューダンガンロンパV3』とアニメ『ダンガンロンパ3』をいっしょに発表した意図について尋ねられた小高氏は、冒頭で述べたように、“シリーズ3作目を作るにあたり、これまでの物語の続きを作るのか、新章を作るのか?”という議論があり、その答えが“両方やる”だった、と回答。ゲームとアニメ、どちらもナンバリングタイトルであることをアピールした。
また、石田さんは、「アニメに出るとしたら、どんな役?」という質問を受け、「男の子を演じることが多いので、幼い男性キャラクターを演じたいな」と回答。ここで、幼い男の子は出てくるのか、と尋ねられた岸監督は「だから、言えないって!」と苦笑。小高氏は、「『ダンガンロンパ』に小さい男の子が出てきたら、ぜったい死にますよね」と、小高節を発揮して答えた。
5周年を迎え、さらに勢いに乗る『ダンガンロンパ』シリーズ。ゲームとアニメ、ふたつの『3』の続報を楽しみに待とう。