『モンスターハンター フロンティアG』大型アップデート“G9”直前インタビュー。“動きのある大討伐”そして“史上最強の武器”とは?

2015年11月18日実施の『モンスターハンター フロンティアG』大型アップデート“G9”。その見どころについて、プロデューサー・宮下輝樹氏と、運営プロデューサー・関野亮央氏を直撃取材!

●“G9”アップデートの見どころをふたりのキーマンに聞く! 

 カプコンがサービス中のオンラインハンティングアクション『モンスターハンター フロンティアG』(以下、『MHF-G』)において、2015年11月18日に大型アップデート“G9”が実施される。このアップデートでは、G級大討伐の“ラヴィエンテ猛狂期”を始め、最強の名を冠する“G級進化武器”、第4の遷悠種“ベリオロス”など、多数の新要素が追加される。そんな“G9”について、プロデューサー・宮下輝樹氏と、運営プロデューサー・関野亮央氏に見どころを伺った。

(左)プロデューサー・宮下輝樹氏
(右)運営プロデューサー・関野亮央氏

MHF-G9 プロモーションムービー

●ラヴィエンテ猛狂期、大討伐について

――G級の大討伐はどのようなものでしょうか?

宮下 絶島地底と呼ばれるフィールドを舞台に、“ラヴィエンテ猛狂期”を討伐するコンテンツです。参加人数は24人~32人で、入魂祭以外の期間はつねに配信する予定です。

――いつから遊べるのでしょうか?

関野 “G9”のアップデート(11月18日)と同時に配信します。従来の大討伐と同様に、パローネ=キャラバンで受注できます。まずはパローネ=キャラバンに足を運んでいただければ。

――そのG級大討伐に登場する“ラヴィエンテ猛狂期”はどんなモンスターなのでしょうか?

宮下 従来のラヴィエンテは、一定の場所でハンターが攻撃をし続ける、あまり動きのない狩猟だったのですが、今回はハンター、モンスター、フィールドのすべてに動きを持たせています。たとえば、ラヴィエンテの背中に乗れたり、攻撃でフィールドがボコボコと変化したりと、これまでの大討伐とは大きく印象が変わります。とくに背中に乗って弱点に近づく要素は、これまでにない動きですので、楽しく遊んでいただけると思います。秋葉原のネットカフェで開催した“G級ラヴィエンテ体験会”では、熟練ハンターの皆さんにお越しいただいたのですが、「これまでのラヴィエンテとぜんぜん違う!」という、いい反応をいただけました。

関野 ハンターの皆さんは、G級進化武器に期待している方が多く、それにお応えしようとすると、どうしてもハイエンド的な性能になってしまいます。そうなると、高難度かつやり込める要素が必要になってくると感じました。そういったところを考慮しつつ、ラヴィエンテに新たな一面を与えました。とくにラヴィエンテ猛狂期は、定点で攻撃し続けることからの脱却を目指しました。さまざまな動きを追加し、背中に乗るというアクションで狩猟の幅を広げています。とはいっても背中にずっと乗り続けられるのか、と言われるとそういうわけではありません。ラヴィエンテやフィールドの状況を見つつ、うまく立ち回ってほしいですね。“動きのある大討伐”にしたことで、同じものを見続けて飽きちゃう、というマンネリを打破できると思います。

宮下 コンセプトはそういった“よりアクション要素の強いラヴィエンテ”を作りたいというところから始まりました。ラヴィエンテらしさを残しつつ、いい意味でお客様を裏切るような新しい遊びかたを提供できると思います!

――なるほど、G級の熟練ハンターでも手こずりそうですね。

関野 何度も狩っていただくことを想定していますので、G級防具や遷悠防具など、G級ハンターが入手できる防具を装備していれば、通常の攻撃ですぐに力尽きてしまうことはありません。ハンターの攻撃も効いているな、と感じていただけるように調整しています。従来の大討伐と同様に、ヒートアップゲージによる攻撃力・防御力の強化もあります。しかしフェイズが進み、後半になると攻撃が非常に激しくなり、一撃で力尽きるような特殊な攻撃も使ってくるようになります。

宮下 そういった一撃必殺の攻撃は予備動作が特徴的なので、経験を重ねることで対応できるようになると思います。なかには、打ち上げたハンターにガブリと丸呑みするような攻撃があります。打ち上げられているあいだは何もできませんので、打ち上げられたほかのハンターを見ながら「あー、あなたもですか」といった談笑をしながら、食べられるのを待つしかありません(笑)。

関野 この攻撃の演出には非常にこだわりました。打ち上げられてから食べられるまでに若干の時間を設けて、「自分たちはこれから食べられるのか……」という絶望感と一体感が生まれるようにしています。ここではカメラアングルが、グワッと上がって俯瞰する演出が発生しますので、一度食べられてみてほしいですね(笑)。

宮下 ほかには頭上から巨大火球ブレスを吐き出します。従来の火球ブレスと異なり、ゆっくり落下していくのが特徴です。着弾するとフィールドにも影響を与えるので、着弾時と着弾後の立ち回りが重要になってきます。

関野 このブレスは非常に強力な攻撃で威力も高いですが、溜めているときはチャンスタイムでもあります。すべての攻撃がダイナミックだからこそ、攻撃の対応策はわかりやすくなっています。

――ラヴィエンテの背中に乗るというお話がありましたが、どういう状況で乗れるのでしょうか?

宮下 ラヴィエンテが地面をえぐりながら突進してくる攻撃を行った際、地面が隆起して坂が生成されます。ハンターはこの坂を駆け上がってラヴィエンテの背中に乗れます。ラヴィエンテの背中には結晶があり、それを攻撃すると大ダメージを与えられます。ハンターが背中にいるとラヴィエンテは尻尾を使って攻撃を仕掛けてきます。また、背中の上をしっかり走らないと落ちてしまうので、必ずしも安全な場所というわけではありません。

関野 乗れる機会はけっこうありますので、何度も背中に乗るアクションを楽しんでいただけると思います。

宮下 ちなみに穿龍棍のジャンプでは乗れません(笑)

――積極的に乗って攻撃したほうがいいのでしょうか?

宮下 背中に乗って結晶を攻撃して破壊したほうが与えられるダメージ効率はよくなるように調整しています。

関野 背中に乗らずにその場で攻撃していたほうが、「総ダメージ量が多いのでは?」と疑問を持つ方もいると思うのですが、ぜひ“乗る”という選択肢を選んでいただきたいですね。

宮下 ラヴィエンテ猛狂期を狩るために「攻撃特化型の装備を作ろう」という動きがでてくるとうれしいですね。

――ラヴィエンテ猛狂期のフェイズ進行はこれまでと同じでしょうか?

関野 フェイズ進行の流れはいっしょなんですが、G級では5フェイズに減らしました。クエストから帰還してパーティーに入るという動作のなかで、違うパーティーに入ってしまう方もいらっしゃいます。そういうときって「○○さん違うよ~」みたいな会話が生まれますよね。あの感じってオンラインゲームに慣れていればいいのですが、慣れていない方にとっては苦手意識につながる原因にもなるので、フェイズの数を削減して、少しでも遊びやすい環境を整えました。

――フェイズ数が減ってスリム化が図られている、と。討伐までにかかる時間も気になるところです。

関野 秋葉原で行った体験会のときには、初めて挑んだ回では1時間ほどでした。

宮下 そのときは3回チャレンジしていただいたのですが、遊ぶごとに討伐時間がだんだんと短くなっていきましたね。それでもいちばん短くて50分弱でした。ある程度時間のかかるコンテンツなので、「募集しているから行こうかな」、「今日は1回くらい行こうかな」という軽い気持ちで参加していただきたいです。また、参加人数が最低24人必要なので、猟団メンバーやフレンドを誘って楽しく遊んでほしいですね。

――支援の方法はこれまでと同じでしょうか?

宮下 これまでの支援は、パローネ=キャラバンの支援ネコの前でしか行えず、必要なアイテムを揃えておく必要があったのですが、ラヴィエンテ猛狂期では支援クエストというものを受注して、現地でピッケルや運搬でアイテムを集めて支援を行います。支援中に遠くにいるラヴィエンテに向かって、バリスタを撃ったりもできますよ。でも、周囲には小型モンスターが多数生息していて、支援の邪魔をしてきたりも……。ラヴィエンテが遠距離攻撃で支援側のハンターを攻撃してくることもありますので、これまでと違った支援を楽しんでもらえると思います。

関野 以前の支援は動きがなく、物足りないと感じるお客様も多かったと思います。また、手順やタイミングなどもあり、気軽にできるものではなかったです。このシステムをそのままG級に持っていっても、浸透しづらいと思ったので、クエスト形式にしてより一体感を感じていただけるような内容にしています。ちなみに周囲にいる小型モンスターを討伐したり、支援することで、出撃メンバーと同程度の貢献ポイントを稼げます。支援はラヴィエンテ猛狂期を討伐するうえでは非常に重要な役割を担うと思います。

――では、G級大討伐の報酬で生産・強化できる“G級進化武器”について、性能や特徴を教えてください。

宮下 既存の進化武器をLv100にすると、G級進化武器に派生できます。派生時に新たな種類に変更できるので、燦然(さんぜん)、絢爛(けんらん)、煌然(こうぜん)、玲瓏(れいろう)を自由に選択できます。新たに追加された玲瓏は、無属性で会心率が高く、リーチ極長という特徴があります。新スキル“閃転”(100%を超えて余剰した会心率に応じて攻撃力が増加する)と相性がいいと思います。もちろん、玲瓏がいちばん強いというわけではありません。武器種や立ち回りなど好みによって選んでいただければ。また、それぞれのデザインも大きく異なるので、そこにも注目してほしいです。

関野 “最強”というコンセプトのもとに武器の性能を調整しました。これまでの武器を凌駕する性能なので、鍛えていけば狩猟環境が劇的に変化すると思います。

――G級進化武器は“最強”と謳っていますが、ほかの武器との棲み分けは?

関野 たしかに破格の性能ですが、龍属性のみしか付与されていませんので、それ以外の属性が有利な場面では、もちろん別の武器を使うという選択肢も出てくると思います。“G9”では属性値のリファインも行いますので、属性のことを考慮したらG級武器や遷悠武器などに分がある場面もあります。とはいっても攻撃力が高いので、属性を無視して攻撃できるというのも事実です。しかし、そこは最強を冠する武器ですので、当然だと思います。

――具体的にどれくらい狩れば、G級進化武器をLv100にできるのでしょうか?

宮下 やはり最強の武器ですので、最大強化までにはかなりの数を狩ることになります。慣れてくると貢献ポイントを稼ぎやすくなると思います。

関野 強化するのに非常に時間がかかりますので、1日1回とか、週末に少しずつなど、日課にしていただいて、ゆっくりと進めてほしいです。

宮下 ハンターの皆さんの今後の目標のひとつにしてもらいたいので、その苦労に見合った性能にしています。ただ、毎日ガッツリやってしまうと、疲れてしまうので、そこはぜひご自分のペースで。

関野 ぜひともコツコツと強化を進めてほしいです。

――派生前の(従来の)進化武器の強化素材であるゲキについて、緩和の予定などはありますか?

宮下 ゲキの緩和は行いませんが、大討伐をリファインして狩りやすい環境を整えます。大討伐を盛り上げるためにゲキの入手量が増えるイベントなども行って、大討伐に馴染みのない方に触れていただく機会を増やします。まだ進化武器を持っていない方は、イベントを活用して強化を行い、ラヴィエンテ猛狂期に挑んでもらいたいです。

関野 たんに緩和するというのは、これまでに苦労して進化武器を作っていただいたお客様に対してフェアじゃないと考え、このような形とさせていただきました。

宮下 緩和も検討しなかったわけではないのですが、お客様に納得いただける調整が非常に難しいため、ラヴィエンテ猛狂期へのステップを上がりやすくしましょう、という方向で調整しています。

――G級進化武器と進化武器に使うゲキは共通のものでしょうか?

関野 進化武器の強化には“ゲキ”が必要で、G級進化武器の強化には“Gゲキ”と呼ばれる専用のゲキが必要です。これはラヴィエンテ猛狂期の討伐時に獲得できるG級の撃玉から抽出できます。ちなみに、G級撃玉からは通常のゲキも抽出できます。ですので、これから進化武器を作る方はラヴィエンテ、狂暴期でゲキを稼ぐほかに、ラヴィエンテ猛狂期でゲキを得る方法もあります。状況に応じてゲキの集めかたが変わってくるかもしれません。

――これまでよりも強化しやすい環境になりそうですね。では、防具の“ラヴィ:猛シリーズ”の性能や特徴、新スキルについてお聞かせください。

宮下 “不退ノ構”と呼ばれるスキルが発動します。攻撃能力を劇的に高めることができる反面、補助系のスキル効果を無効化してしまいます。

関野 最近では、“絶対防御態勢”や“真根性”が当たり前になってきましたし、“魂の再燃”を取得しているかたも増えています。補助系スキルが当たり前になってきたことで、スキルの幅が狭まってきたように感じたので、「補助系スキルが無効化される代わりに、攻撃面が一気に強化されたらどうしますか?」という投げかけを“不退ノ構”に込めました。たしかに非常に強力なスキルですが、これを発動させれば完成というわけではなく、“不退ノ構”に合った別のスキルを考えてほしいですね。また、重複するスキルとはどっちのほうが強いのか、という疑問も生まれると思います。攻撃力の上昇値でいうと、“不退ノ構”よりも“剛撃+5”のほうが高く、上昇値は“剛撃+4”と“剛撃+5”のあいだくらいです。「ほかの攻撃系スキルが不要になる」という見かたもありますが、“不退ノ構”はリスクが大きいですので、必ずしもこれが必須という状況にはならないと思います。

宮下 気になっている方が多いと思いますが、ラヴィ猛シリーズは精錬化して装飾品化できます! スキルポイントは防具と同じで+2のままなので、5個作ればほかの防具でも“不退ノ構”が発動できます。G級進化武器と“不退ノ構”を併用すれば、これまでにない火力を体験していただけると思います。

――ハイリスクハイリターンという感じのスキルですね。公開時の反響はいかがでしたでしょうか?

関野 PVを公開した日よりも、ラヴィ猛:シリーズの性能を公開した日のほうが閲覧数が多かったのは驚きましたね(笑)。この防具を活かすためにはどういう構成がいいのか、うまく使うにはどう立ち回ればいいのか、という感じに試行錯誤しながら遊んでもらいたいです。

――防具の強化難度も気になるところですが……?

宮下 通常のG級防具と比べるとやや難度は高いですが、G級進化武器よりも少ない討伐数で作れます。ただ、精錬するためにたくさん欲しいという方は、それなりの討伐数が必要です。

関野 ラヴィ:猛シリーズは、武器を作る過程でモチベーションを保つための目標にしてもらうといいかもしれません。

――G級の追加のほか、従来の大討伐についてリファインを行うとのことですが、どのような調整になりますか?

宮下 最近では「メンバーが集まらない」、「始めるまでに時間がかかる」といったご不満の声も多かったです。今回のリファインでは、スムーズに進化武器を強化してもらうために、大討伐クエストの必要最低人数を4人に減らし、人数が揃っていれば好きなタイミングでスタートできるようにしました。参加可能人数も4~8人に調整し、猟団の仲間やフレンドと気軽に遊べるようにしています。参加人数の減少にともない、ラヴィエンテのステータスも調整しています。ベテランの方はG級武器を担いで行けば、苦労せず討伐できるはずです。

関野 支援も見直し、必要なアイテム数を調整しました。これまでは複数人で支援するというパターンも多かったですが、リファイン後はひとりでも簡単に支援できるようになっています。また、最近始めたお客様の中には、大討伐の存在を知らない、まだ遊んだことがない、という方もいらっしゃるかと思います。そういった方のために、ハンターナビに大討伐のカテゴリを追加して、手軽に大討伐とラヴィエンテのことを学べるようにしています。これをきっかけにして進化武器を手にとってもらい、ラヴィエンテ猛狂期にも足を運んでいただけるとうれしいですね。