最新仕様の『Mighty No.9』をイベント会場でいち早く体験!

 稲船敬二氏率いる開発会社、comceptが手掛ける横スクロールアクションゲーム『Mighty No.9』。先日にはスパイク・チュンソフトがセールスを担当することが発表されて、いよいよ発売までのカウントダウンが本格的に始動した。

 2015年9月26日に東京で、2015年10月4日に大阪で開催されるマイクロソフトのイベント“Xbox One大感謝祭”の会場では、この期待の最新作が出展される。本日2015年9月25日に行われたメディア向けの内覧会で出展バージョンを体験してきたので、最速のプレイリポートと楽しみどころのポイントをお届けしよう!(注:文中の操作説明についてはXbox One版に準拠しています)

『Mighty No.9』が出展! イベントバージョンの最速プレイリポートをお届け【Xbox One 大感謝祭】_02

 本作はこれまでもアメリカで開催される世界最大のゲームショー“E3”や、昨年の東京ゲームショウでプレイアブル出展されていたが、今回出展されているのはさらにゲームの作り込みや調整を進めた最新バージョン。製品版と同等のプレイフィールが体験できるという。英語版ではあるが、物語やゲームのポイントとなる部分はバッチリ楽しめたぞ。
 
 収録ステージは、チュートリアルも兼ねたオープニングステージ。“Water Works Bureau”(水道局ステージ。ボスは“Mighty No.2”クライオスフィア)、Military Base(軍事基地ステージ。ボスは“Mighty No.5”バタリオン)の3つ。イベント版とあって数こそ絞られているが、最後のボス戦までプレイできるようになっていた。

 オープニングステージでは、まず基本操作を習得。Aボタンでジャンプ(押した時間で高さが変化)、Xボタンで最大3連射のショット。RBボタンでダッシュ(空中でも可能)、角のある壁でジャンプと↑方向入力でぶら下がり……というジャンプアクションゲームに慣れたプレイヤーならばすぐに身に付くだろうシンプルな操作体系だ。後述するが、このシンプルさがゲームのおもしろさに大きく寄与している。

 プレイヤーキャラクターのMighty No.9ことベックに襲いかかるのは、ウィルスに感染した汎用ロボットたち。ショットを数発当てると以下の色のエフェクトをまとい、機能を停止。この間にダッシュで寄るとロボットが分子になりベックの体内に吸収される。同時に色に応じた力が得られるのだ。

青……複数個集めると体力エネルギー回復アイテムを取得する(2個までストック可)。
赤……貫通弾が発射できる。
緑……移動速度がアップ
黄……防御力がアップ。

『Mighty No.9』が出展! イベントバージョンの最速プレイリポートをお届け【Xbox One 大感謝祭】_04

 色は敵の種類に対応している。また、青以外は取得直後から一定時間の間だけその効果が表れる(複数の強化もオーケーだ)。
 
 一連の動作をまとめると「ショットを数発当てる→機能停止させる→ダッシュで吸収」という3ステップとなる。ここでキモとなるのが、“コンボ”のシステムだ。吸収時に画面にパーセント表記の数字が表示される。これは吸収の度合いを表すもの……というとわかりにくいかもしれないが、要は機能停止をさせてから素早く吸収するほど数字が高くなる。

 素早く吸収して“100パーセント”を出すことでコンボのカウンターがひとつ増える。コンボ継続の条件はこの100パーセントでの獲得を続けることだ。続けるには“敵の直近で攻撃をする”、“ロボットを機能停止させて、吸収する順番を考える”ことが必要。やり込みプレイでは力でゴリ押すスピードプレイではなく、マップ構造や敵の出現順を熟知した戦略が必要になりそうだ。

 説明してくれたComceptの于プロデューサーよると、基本的には全ステージでフルコンボが達成できるようにステージ設計がなされているというから驚きだ。

『Mighty No.9』が出展! イベントバージョンの最速プレイリポートをお届け【Xbox One 大感謝祭】_03

 会場で筆者がプレイした“Military Base”ステージは、本作のマップデザインを設計するにあたって最初に手がけたステージで、“すべてのマップ設計の基準”となっているところだという。

 ある程度、ゲームに慣れてからこのステージに挑むと“ベルトコンベアーの地帯はジャンプダッシュで切り抜ける”、“赤エネルギーを取得直後にロボットの隊列が出現。一気に攻撃してコンボを狙う”など、基本アクションを使いこなすことで気持ちよさが味わえるポイントが多数存在することがわかる。もっとも、調子に乗ってジャンプやダッシュでスイスイ進みまくると、あっさりと一触即ミスの電撃に触れてしまうというイジワルな地帯もアリ。キャラクターの挙動やプレイヤーの心理を想定した絶妙な敵配置やフィールドの仕掛けは、さすがジャンプアクションゲームのベテラン開発陣が作ったゲーム! といった感じだった。

 前述のシンプルな操作体系だからこそ、プレイするたびにテクニックの習得や上昇が実感できるのがポイント。いっけん先に進めないという場所があっても、トライアンドエラーで解決法を見つける楽しさも健在だ(なお、同じ場所でミスを繰り返すと強化アイテムや残機数アップアイテムが出やすくなるので、アクションゲームが苦手という人もご安心を)。ぜひXbox One大感謝祭の会場でプレイをしてほしい。