アンケート2位の曲が収録されるというルールに、視聴者間に心理戦が勃発

 千葉県・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2015。最終日の2015年9月20日には、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)のサウンドディレクターである祖堅正慶氏が東京ゲームショウ2015 公式動画チャンネルに登場し、拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』の配信版サウンドトラック第2弾となる『FINAL FANTASY XIV: Heavensward -EP- Vol.2』の収録曲を決める番組、“『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』オリジナル・サウンドトラック配信するの?しないの? Vol.2 in TGS2015”が放送された。

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▲放送内容のゆるさがひと目でわかる、秀逸な番組ロゴ。

FFXIV: 蒼天のイシュガルド』の配信版サントラと言えば、『FFXIV』の正式サービス2周年を祝う14時間生放送内でファン投票による6曲が選ばれ、急遽翌日にマスタリングをし、『FINAL FANTASY XIV: Heavensward -EP- Vol.1』(※記事はこちら)として9月14日にiTunes Store にて配信されたばかり。これに続く『Vol.2』は、10月14日(水)の配信を予定。放送の結果を経て、やはり今回も翌日にはマスタリング作業がスタートされるという。

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▲左から、司会進行役を務めるコミュニティチーム望月一善氏、『逆転裁判』をプレイしに来たところを突然捕獲されたメインシナリオライターの前廣和豊氏、そしてサウンドディレクターの祖堅正慶氏だ。

 『FINAL FANTASY XIV: Heavensward -EP- Vol.2』に収録されるのは、ダンジョン、バトル、フィールド昼、フィールド夜、ジェネラルの5つのカテゴリーから1曲ずつピックアップされた全5曲。リクエストのあった楽曲をサンプルとして2~3曲聴いたうえで、視聴者アンケートで第2位となった楽曲を選ぶというトリッキーな方法がとられた。

 試し聴きをしている最中には、祖堅氏や前廣氏からさまざまな開発裏話、ふたりのゲームプレイの際の思い出など興味深いエピソードが語られたが、今回は放送時間に限りがあり、かなりタイトな進行だったために指示出しのカンペに“出荷”される始末。放送で語り切れなかった部分は、また何かの機会でとのことだったので、楽しみに待とう。

気になる収録楽曲はこちら!

1 ダンジョン 『禁書回収 グブラ幻想図書館

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▲番組ではこちらの写真のような楽曲リストが提示され、視聴者のリクエスト曲が流された。ダンジョンカテゴリーでは、「ミンチにしてやる!」とつい言いたくなるイシュガルド教皇庁やソーム・アルの楽曲などが流されたなか、グブラ幻想図書館に決まった。

2 バトル 『インスタンスダンジョン(ボス)

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▲惜しくも(?)アンケート1位だった機工城アレキサンダーの視聴時には、PAX PRIME 2015で海外ユーザーと歌でセッションして盛り上がった話がされた。歌詞が書かれたゴブリンのうちわが配布されたため、会場にいる全員がゴブリンのようだったとのこと。

3 フィールド昼 『アバラシア雲海(フィールド:昼)

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▲「まだ風脈を取っていないころに、エーテライトから崖下に飛び降りて、近くにいるゲイラキャットに“ピーン!”とされた」と、アバラシア雲海へ行ったプレイヤーなら誰しも体験したことがあるエピソードなどが語られた。

4 フィールド夜 『フィールド:レストエリア(エーテライト周辺・夜)

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▲選ばれたのは、リクエスト時に祖堅氏が「♪ほやほやほや~」と例えた、エーテライトの周辺で汎用的に流れる楽曲。

5 ジェネラル 『HEAVENSWARD(タイトル画面)

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▲残されたジェネラルカテゴリーでは、フライングマウント騎乗中の楽曲と、ゲームのログイン画面で流れる楽曲が流され、後者が選ばれた。この楽曲は開発時、UIアーティストの皆川裕史氏からタイトルのサンプルをもらい、「やばい、作らなきゃいけない」と焦って「こんな感じの曲が合いそうですね」とメールした際、同報に入っていた人全員が「採用!」と言って決まったのだそうだ。