セガブース 日本一ソフトウェア『勇者死す。』ステージは桝田省治氏の“生前葬”シミュレーション!?【TGS2015】

2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの3日目となる19日(土)に、セガブースで実施された日本一ソフトウェアの『勇者死す。』ステージでは、前代未聞の“生前葬”を模したステージが執り行われた!?

●桝田省治氏の希望による奇抜な演出に会場は騒然!?

 2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの3日日となる19日(土)にセガブースで実施された日本一ソフトウェアの『勇者死す。』ステージでは、前代未聞の“生前葬”を模したステージが執り行われた!?

 プレイステーション Vita用ソフト『勇者死す。』は、日本一ソフトウェアから2016年2月25日に発売予定のマルチシナリオ型RPG。クリエイター、桝田省治氏による奇抜なアイデアが話題のゲームだ。本作の舞台は、ファンタジーRPGの世界の勇者が魔物を倒した“直後”の世界。勇者とラスボスの魔王が刺し違えて一度は命を落としたが、神様のはからいで5日間だけ命をもらって復活。自分が救った世界を見て回りながら、平和と信じられていた世界で新たに起こる問題を解決していくというもの。本作のコンセプトはズバリ、「自分の葬式を見てみたい」だ。

 ステージ開始後、壇上には声優の五十嵐裕美さん、松井恵理子さんがシリアスな面持ちで登壇。一礼の後、まずは“参列者”(観客)にごあいさつ。
 この前代未聞の演出が、「自分の生前葬をするとどうなるかシミュレーションをしたかった」という桝田氏の希望によるものだとの説明された。観客もさすがに大爆笑するわけにもいかず笑いをこらえている状態(?)。五十嵐さんと松井さんからは「せめてゲームが完成するまでは生きていてほしかった」、「惜しい方を亡くしました」と言いたい放題!?
 ここでひょっこりと桝田氏が登場。「なんで本人がいるんですか!?」とのツッコミを受けつつつも「誰がいくら香典を持ってくるか見てみたかった」と生前葬の感想を語って笑いを誘った。


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 ここからは、3人で『勇者死す。』の特徴を紹介するトークがスタート。まずはゲーム内容の全般的な説明として、桝田氏はひと言だけ「面倒くさいゲーム」と、氏独特の表現で解説。「(ゲームで起こる)事態の解決をする方法はひとつだけではないこと、ひとつ解決するともうひとつが立たなくなる……つまり、折り合いと妥協を見つけていくゲームなんです」と特徴を説明してくれた。五十嵐さんからは「桝田さんのゲームで面倒くさくないゲームはなかったじゃないですか」とのツッコミも。
 また、「繰り返す5日間」というお題では、本作が死までの残り5日間を体験するゲームで、一度プレイしてもすべての問題が解決しないという特徴を説明。何度もこの5日間をくり返すことで、根幹を明らかにしていくというゲームなのだという。


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 続いて、キャラクターの紹介へ。ここで本作に登場する少女サラの声を五十嵐さんが、メリーアンの声を松井さんが務めることが初めて発表される。担当のキャラクターのことは台本のセリフでしか知らないというふたり。それぞれのキャラクターに抱くイメージをまずは説明したが、桝田氏によるとそのイメージを覆す深い設定を持つキャラクターだという。
 桝田氏は「サラは“ふつう”のキャラクター。だからこそ、演じるのが難しいんです。ふつうといっても、戦いが終わって世界のいろんなものが壊れているのにかかわらず、ふつうでいられるほど」、「メリーアンは、周りから詐欺師と呼ばれている女性」と説明。メリーアンの声の収録時は、松井さんのまだ掘り起こされていない才能を発掘しようと挑んだところ、最初の収録ではイメージが異なり、違う声質でもう一度収録をし直すことになったという。これには桝田氏も「やりすぎちゃった」と反省。

 本作は、オリジナル版は2007年にケータイアプリとして配信されたゲームだが、プレイステーション Vita版に作り直すにあたって新キャラクターも登場するという。「こいつらがまた強烈なんです。こいつらが加わるとゲームが“壊れて”いきます」と桝田氏。強烈な個性の持ち主で、ゲームに慣れたころにひょっこり入ってくるとか。

【2015年9月19日 22時50分】
松井恵理子さんと五十嵐裕美さんのお名前が逆になっていました。たいへん失礼しました。訂正の上、お詫び申し上げます。


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▲松井恵理子さん

▲五十嵐裕美さん

 また、本作の裏話も披露された。じつは、本作の企画は桝田氏がかつて手がけたPCエンジン用RPG『天外魔境2』の制作が終わったころに作ったものだという。いまから20年以上の話。もちろんケータイアプリどころか、ケータイ自体がほとんど普及していない時代だ。「ゲームの企画は20にひとつしか実現しないもの。企画が形になっただけでも恵まれている」と語った。

……と、話が盛り上がったところで。突然スクリーンにはろうそくの灯火の画像とともに「昇天まであと60秒」との表示が! 桝田氏が天に召される(?)カウントダウンが始まったのだ。「生前に最後のひと言を」というフリには、「イトケン(作曲家の伊藤賢治氏。本作の楽曲を手掛ける)から、曲が届いたばかり」などと、本作の最新情報をさりげなくポロリするひと幕も? ゼロになったと同時にステージに現れた天使の導きで桝田氏は退席。
 そして、ステージは“出棺”の時間が来て閉幕を迎えた。死と再生をくり返す本作の世界ならではの、桝田流のブラックジョークが最後まで貫かれたゲーム紹介ステージだった。

 なお、ステージの最後には、五十嵐さん、松井さんそれぞれが演じるキャラクターの動画が公開された。ふたりのキャラクターや動画は下記の記事で公開中だ。

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