国内初『Forza Motorsport 6』を体験試乗

 2015年8月21日、日本マイクロソフト本社にて、2015年9月17日に発売を予定している『Forza Motorsport 6』のメディア向け試遊会が開催された。これは、日本国内で初めて『Forza Motorsport 6』を体験試遊できる機会となる。

『Forza Motorsport 6』体験リポート、リアルさを追求したレーシングシミュレーターの国内初の試遊会が開催【動画あり】_01

 今回の試遊会を行う前に、プロダクトマネージャーである南雲聡氏から、本作の概要の説明が行われた。南雲氏から語られた今作の大きなポイントは、主に以下の通り。

・1080P/60fpsの驚異のグラフィック
 今作でも、シリーズの伝統とも言えるフルHD、フルフレームレートを確保。さらに、最先端の“ForzaTechシミュレーションエンジン”によって、これまでのシリーズ以上にリアルな描画、迫力のレースが再現されている。
・レインレース&ナイトレースに対応
 クルマの挙動だけでなく、雨粒さえも物理計算で処理するなど、こだわりのウェットレースに、ヘッドライトに照らし出された限られた視界の中でハイスピード走行を味わうナイトレースと、こだわりのシチュエーションを再現。
・収録車種450台以上&26のサーキットを収録
 前作『Forza Motorsport 5』の300車種を上回る450車種以上のクルマが登場しており、さらに全車が“Forzavista”に対応。新たな10のロケーションを含む、26のコースでの走行を楽しむことができる。
・Drivatar(クラウドAI)によるリアルなレース体験
 ほかのプレイヤーの走行データがクラウド上にあがっており、シングルプレイ時にこのデータを用いることによって、これまでのレースゲームのようなCPUとの画一的なバトルではなく、他のプレイヤーとのかけひきやバトルの醍醐味が味わえるリアルなレース体験が可能になっている。

『Forza Motorsport 6』体験リポート、リアルさを追求したレーシングシミュレーターの国内初の試遊会が開催【動画あり】_02

 さらに『Forza Horizon 2』に“WHEELSPIN”という名称で実装されていたプライズシステムを、今作でも採用することも発表された。これは、ある一定の経験値が溜まったらスロットを回し、クルマやインゲームクレジット、Modといったプライズが獲得できる機能となっている。ちなみに、今作ではスロットの目押しも出来るとのこと。
 Modとは、マシンのパワーが下がる代わりに獲得クレジットがあがる“Dare”や、車重が増える代わりにグリップ力も増加する“Crew”、ボーナスクレジットが加算される“Boost”など、さまざまなものが用意されており、これをプレイヤーがレース前に任意で3個選択することで、遊び方の幅を変えられるというわけだ。
 ほかにも、モータースポーツの歴史を追体験できるキャリアモードに、24人でのレースなど、ちょっとやそっとでは遊び尽くせないほどのレース体験を味わうことができるものとなっている。

『Forza Motorsport 6』体験リポート、リアルさを追求したレーシングシミュレーターの国内初の試遊会が開催【動画あり】_03

 とくに今回の説明でもっとも印象深かったポイントは、ウェットコンディションの再現部分だ。これは、「実在のレースの世界で用いられているシミュレーターでも実現できていなかったほどの、高い再現能力」と言うほどの完成度の高さを誇っているそうで、「現存するシミュレーターで、ウェット環境を再現したものとしては最高峰になる」とのこと。たしかに、雨が降り続くコースを走行する難しさの再現から、雨に濡れたコースを走行する際の水はけや雨粒が叩きつけられるサウンドまで、徹底的なこだわりを持って再現されていた。
 実際にウェットレースの画面を見せてもらうと、一番最初に驚かされたのがフロントウィンドに叩きつけられる雨粒のリアルさ。(おそらくは撥水効果のあるコーティングが施されているであろう)フロントウィンドに叩きつけられた雨粒は、細かく飛散しながら走行風によってウィンドの上方に拡散していきつつ、ワイパーによって素早く一掃されていく。こんな雨天時のクルマの走行にとって、至極当たり前の一連の動作がこうして目の前のモニターで忠実に再現されているのを見ると、あらためて今作のこだわりが伝わってくる。クルマの後方視点やボンネット視点での車体に叩きつけられる雨粒を見ながらの走行もいいが、ウェットレースをする際はぜひコックピット視点での臨場感を味わってもらいたいと、心底思うほどの出来映えだった。

Forza Motorsport 6 - Racing in the Rain

 余談になるが、今回の試遊会場は7.1chサラウンドでの音響環境が構築されており、迫力のエンジン音はもちろん、あらゆる方向から聞こえてくる環境音といった部分までもがリアルに再現されており、よりいっそうの没入感を持ってレースの世界に入り込めた。もし、身近にこだわりのホームシアター環境などをお持ちの方がいるようなら、Xbox One本体ごと持っていってプレイさせてもらうことをオススメしたい。視覚だけでなく、聴覚から得られる情報量の凄さ、リアルさにもきっと驚きを感じるはずだ。

体験走行は7つのシチュエーションを用意

 今回の試遊会では、シングル走行と24台でのレースの2種類に、ドライ・ウェット・ナイトといったシチュエーションや車種が異なる7つのイベントが用意されていた。このビルドバージョンはgamescom 2015で用意されていたもので、これは本年度のE3で公開された4種類のレースイベントに、新たに3種類のイベントを追加したものとのこと。新たに追加された3種類は、どれもシングル走行となるホットラップ形式になっているため、ドライ・ウェット・ナイトという、今作の特徴的なシチュエーションの違いを確認しながら走ることができた。

2015年8月21日開催『Forza Motorsport 6』メディア向け試遊会、走行イベント

車種:2017 Ford GT
コース:リオデジャネイロ 市街地コース (ブラジル)
走行形式:24台レース シチュエーション:ドライ

車種:2015 Audio TTS Coupe
コース:ブランズ ハッチ (イギリス)
走行形式:24台レース シチュエーション:ウェット

車種:2014 Lamborghini Huracán LP 610-4
コース:セブリング インターナショナル レースウェイ (アメリカ)
走行形式:24台レース シチュエーション:ナイト

車種:1962 Ferrari 250 GTO
コース:リオデジャネイロ 市街地コース (ブラジル)
走行形式:24台レース シチュエーション:ドライ

車種:2013 Ford Formula Ford EcoBoost 200
コース:リオデジャネイロ 市街地コース (ブラジル)
走行形式:ホットラップ シチュエーション:ドライ

車種:2014 Volvo #1 Volvo Polestar Racing S60 STCC
コース:ブランズ ハッチ (イギリス)
走行形式:ホットラップ シチュエーション:ウェット

車種:2014 BMW #56 BMW Team RLL Z4 GTE
コース:セブリング インターナショナル レースウェイ (アメリカ)
走行形式:ホットラップ シチュエーション:ナイト