モルボル氏が全身緑に! いったい何が……?

 2015年8月22日に放送された『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の正式サービス2周年を祝う14時間生放送。そのなかで、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とプレイヤーが直接通話し、『FFXIV』にまつわるさまざまなエピソードが披露されるコーナー“もしもし、私…○○よ”が催された。

 これはプレイヤーがSkypeを通じて『FFXIV』にまつわるさまざまなエピソードを語り、吉田氏が感銘を受けた度合いでコーナーオリジナルのプレゼントが進呈されるというもの。1年前に放送された『FFXIV』1周年記念14時間生放送以来、2回目の開催となる。

 コーナー開始早々に目に飛び込んできたのは、緑の衣装で全身を包んだ、進行を務めるコミュニティチームのモルボルこと室内俊夫氏の姿。

 この奇抜な衣装は、ドイツで行われたgamescom 2015の会場で、吉田氏の代理でプレイヤーと蛮神ルーレットをプレイすることになった室内氏が、「衣装でやるべきだ」と吉田氏に言われ、急遽スタッフがドイツで調達したものだという。

 ことの発端は1年前のgamescom 2014の『シアトリズム ファイナルファンタジー』の対戦。出場した吉田氏が、負けた罰ゲームとして結果的に<このような姿(動画の10分経過あたり)>になり、そのとき、「ステージに出るのならちゃんとキャラクター作りをしよう」という話がされたことに由来している。だが最終的にドイツでは「来場者が混乱する」という理由で却下され、今回の14時間生放送でのお披露目となった。

『FFXIV』イイ……話で吉Pの心をつかめ! 14時間生放送“もしもし、私…○○よ”ダイジェスト_01
▲しばらく笑いがこらえられない吉田氏と、「モルボルだから緑」というだけで揃えられた奇跡(?)の出で立ちで臨む室内氏。一見水中メガネのようだが、じつはビールジョッキの底がモチーフであったりと、ドイツからのインポートものは破壊力ありすぎ。

8人のプレイヤーがエピソードを披露

 プレイヤーとの通話はSkypeを介して行われ、事前に応募した8人がエピソードを披露。これに対し、吉田氏が感銘を受けた度合いでステッカー、クリアファイル、トートバッグが贈られた。

 「『FFXIV』で知り合った彼女と結婚し、子供が生まれた話」、「彼女の息子と仲よくなるきっかけが見つからない話」、「バトルチャレンジに挑むために、gamescom 2015に日本から単身で参加した話」、「間違ってひとケタ安くマーケットに出ていた装備の差額を払いに行った話」、「オーラムヴェイルで出会った初心者プレイヤーの真摯な姿に心打たれた話」、「淡々として冷酷なイメージがあるGMが、じつは気さくだった話」などが語られるなか、最大級の感銘を受けたということでトートバッグが贈られたふたつのエピソードを簡単にまとめよう。

『FFXIV』イイ……話で吉Pの心をつかめ! 14時間生放送“もしもし、私…○○よ”ダイジェスト_02
▲室内氏の衣装には、ドイツから送られた梱包に“ステージ衣装”と書かれていたため、日本の税関から電話で問い合わせがあったあげく、税金がかかったとのこと。

・人の思いの力はすごいなと思った話

 大迷宮バハムート:侵攻編を攻略しているとき、戦士の胴装備が欲しくてがんばっていたが、肝機能の低下で1ヵ月の入院を余儀なくされた。そんななか、代理で固定パーティに入ったタンクが胴装備を取ったことを知ってショックを受け、「入院なんてしていられるか」と奮起。すると医者も驚く回復力で2週間で完治し、退院できた。その後、侵攻編がコンテンツファインダー対応になる1週間前に無事胴装備もゲット。

これに対して吉田氏は「肝機能低下を“超える力”」を認め、快気祝いとしてトートバッグを進呈していた。

・大迷宮バハムート:侵攻編の思い出話

 侵攻編4層の攻略で行き詰っていたころ、クリア済の見知らぬナイトが何度も手伝ってくれた。何日にもわたっていっしょにプレイし、つまづくところを丁寧に教えてもらったりするうちに、「こんな人になりたい」と憧れるようになった。じつはそのナイトは、昔プレイしていたオンラインゲームの知り合いだとわかり、「ハンドルネームで気づいていたけど、びっくりさせようと思った」と言われた。こんな運命的な出会いを与えてくれた『FFXIV』に感謝。

 吉田氏は「その友だちがステキ。ふつうは名乗りたくてしかたがないはず」とコメント。友だちと会ったときにふたりで分けられるように、ステッカー、クリアファイル、トートバックの3種類を進呈していた。

『FFXIV』イイ……話で吉Pの心をつかめ! 14時間生放送“もしもし、私…○○よ”ダイジェスト_03
▲遠目で見ると、お祝いの花と変わらない室内氏。同化している。