墨絵で表現される『皇』の世界

 2015年8月16日(日)、埼玉県立歴史と民俗の博物館にて、カプコンの『戦国BASARA』のキャラクターを起用した特別展“戦国図鑑-Cool Basara Style-”の特別イベントとして、墨絵アーティスト西元祐貴氏によるライブパフォーマンス&ギャラリートークが実施された。ここでは当日行われたライブパフォーマンス、ギャラリートークの模様や特別展“戦国図鑑-Cool Basara Style-”の魅力をお届けしていく。

埼玉県立歴史と民俗の博物館はまさに戦国モード!

 本イベントが実施された埼玉県立歴史と民俗の博物館では、2015年7月18日から8月30日の期間、人気シリーズ『戦国BASARA』のキャラクターを起用した特別展“戦国図鑑 ―Cool Basara Style(クールバサラスタイル)―”をカプコンと共催で開催中。ゲームと県立博物館という異例のタッグとなっているが、人気ゲームシリーズ『戦国BASARA』のキャラクターへの関心を通じて、若い世代の人たちに埼玉県の歴史・文化振興を促進するのが狙いのようだ。

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▲伊達政宗騎馬像を始めとした『戦国BASARA』の世界観が広がっている。
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▲歴史ファンにはたまらない武具甲冑の展示も。

圧巻のライブパフォーマンス!

 当日のイベントでは『戦国BASARA』の作中に登場する墨絵の作者である墨絵アーティストの西元祐貴氏が登場。特設されたイベントスペースにて、“龍”と特別展“戦国図鑑-Cool Basara Style-”の展示内容からインスピレーションを得た“鎧武者”の墨絵をライブパフォーマンスにて描き切った。なお、制作された二点の墨絵はイベント期間中、特別展示コーナー“戦国 BASARA 墨絵で見る皇の世界”にて展示される模様だ。

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【プロフィール】
墨絵アーティスト 西元 祐貴
1988年 鹿児島県生まれ
国内外で作品制作やライブパフォーマンスを行う。
戦国BASARA4』、『戦国BASARA4 皇』ではゲーム中に登場する武将ごとの墨絵を描く。

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▲大胆かつ繊細に描かれる“龍”と“鎧武者”。“鎧武者”の最後、三日月が描かれた瞬間、会場からは感嘆の声があがった。
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▲完成した二点の墨絵。伊達政宗を連想させるふたつのモチーフが見事に描き出されている。

西元祐貴氏によるギャラリートーク

 ライブパフォーマンス後は、『戦国BASARA4 皇』に登場する武将の墨絵原画、約30点が展示される特別展示コーナー“戦国 BASARA 墨絵で見る皇の世界”にて西元祐貴氏による作品の世界観や制作過程について説明するギャラリートークが実施された。

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▲武具甲冑を背に作品解説をする西元祐貴氏。
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▲龍と雷がモチーフとなっている伊達政宗。一番最初に描いたものがサイズのミスで、最後に改めて描き直したとのこと。本イベントのパンフレットの表紙にも描かれており、西元祐貴氏曰く、もっとも思い入れのある作品。
▲展示されているものでもっとも新しい作品の千利休。イメージしていた千利休とは違ったモチーフを要求されましたとのコメントに会場には笑いの声が。制作についてはモチーフである赤子ふたりの穏やかな表情を表現するのに何日も苦労したとのこと。
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▲三つのモチーフをどう表現するかで悩んだという石田光成。

◆そのほかの作品の一部

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特別展は8月30日まで開催

 当日のイベントでは372名もの来場者が訪れた埼玉県立歴史と民俗の博物館。特別展“戦国図鑑-Cool Basara Style-”は8月30日までの開催予定となっている。『戦国BASARA』ファンや歴史好きの方はこの機会に一度、足を運んでみてはいかがだろうか。

【特別展“戦国図鑑-Cool Basara Style-”概要】

主催:埼玉県立歴史と民俗の博物館
共催:一般社団法人日本甲冑武具研究保存会
  株式会社カプコン
会期:2015年7月18日(土)~8月30日(日)
休館日:月曜日
開館時間:9時~17時(入館受付は16時30分まで)
会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館特別展示室・季節展示室
観覧料:一般600円、高校生・学生300円
 20名以上の団体、一般400円、高校生・学生200円

※当館専用の駐車場はございません。公共交通機関を御利用下さい
※中学生以下と障害手帳等をお持ちの方(付添1名を含む)は無料
※会場内が混雑した場合、入場を制限することがあります
※戦国BASARA関連グッズの販売はございません

【有料入館者への配布物】

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▲パンフレット
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▲キャラクターカード(伊達政宗/石田三成)