アメリカ大陸が舞台らしい、豪快な車種の数々
2015年8月5日~9日(現地時間)ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2015が開催。ここでは、ユービーアイソフトから2015年に配信予定の『ザ クルー ワイルドラン』のインプレッションをお届けしよう。
『ザ クルー』は、アメリカ大陸を舞台にした“オープンワールドMMOレーシング”。“MMOレーシング”と銘打たれただけあって、自由にアメリカ大陸をクルーズしたり、ミッションをこなしたり、ときにライバルと競争したり……と、まさにクルマのMMO的な遊びが可能になっている。その拡張パックが『ザ クルー ワイルドラン』となる。追加されるクルマの種類は、ずばり以下の4つだ。
・ドリフトカー
・ドラッグレース
・モンスタートラック
・オートバイ
こうしてみると、さらにバラエティーに富んだクルマの楽しさを広げる拡張パックとなっている。今回の試遊では、これら4つの車種をひととおり体験できたので、かいつまんでご紹介していこう。なお、今回の拡張パックでは、4つの車種のほかにも、いくつかのアップグレードが施されている。その代表例が“ダイナミックウェザー”。『ザ クルー』では、これまで天候の変化は決められた地域に固定されていたのだが、“ダイナミックウェザー”により、いつでもどこでも天候の変化がもたらされることになったのだ。さらにグラフィックも強化されたとのことで、そちらも必見と言えるだろう。
最初に体験したドリフトカーは、スピードというよりは、決められた区間内でドリフトによるポイントの高さを競うもの。ドリフトカーでのクルマは、もともとドリフトしやすい設定になっており、とにかくよく滑る。これをいかにうまく乗りこなしながらポイントを稼いでいくかがドリフトカーのキモとなる。
ドラッグレースは、直線のコースで、いかに高いスピードを出せるかを競うレース。スピードを上げていき3段階のシフトチェンジを行い、最終的にはブーストをかけて、さらにスピードを乗せていくことになる。シフトチェンジとブーストのタイミングがスピードを上げるカギとなる。これがシンプルながらも中々に燃える。基本はゼロヨンレースの発展形といった趣きだが、スピードが高いぶん、とにかく爽快なのだ。腕を磨けば、最終的には0.何秒かを競う競争になりそう。ストイックさとゴージャスさがブレンドされたかのようなモードで、記者にとっては今回の拡張パックでいちばんのお気に入りとなった。
モンスタートラックは、フィールド内を走り回り、ジャンプ台を高く舞い上がり、ポイントを競うというレース。車輪がデカイモンスタートラックは、とにかく頑丈にできているので、派手なパフォーマンスがよく似合う。
最後はオートバイ。オートバイでは、“20台のクルマをギリギリですり抜けろ”といったミッションやほかのプレイヤーが設定したコースでレースをするといったゲームプレイが楽しめた。オートバイの車種は、ロードレース用のほかにオフロード用なども用意されており、たとえばライバルが設定したコースにオフロードが含まれていたら、レース開始時に車種をチェンジするといったことも可能だ。
ウィリーなどのパフォーマンスもできるようで、オートバイ好きにはうれしい追加と言えるだろう。
ドリフトカーにしても、ドラッグレースにしても、いずれもアメリカでおなじみの車種ばかりで、まさにアメリカ大陸を舞台にした『ザ クルー』らしい拡張パックだ。拡張パックのタイトルそのままに、まさにワイルドな走りが満喫できそう。