『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』のリミックスを手掛けた浅倉大介さんに聞く 「原曲のファンを裏切らないように」

『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』にて楽曲のアレンジを担当する浅倉大介さんにインタビューを敢行!

●テンションが上がる楽曲に仕上がった

 アトラスから2015年6月25日発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』。『ペルソナ4』をモチーフとしたリズムアクションゲームとして期待の同作。楽曲のアレンジに豪華アーティストが起用されている点もまた、大きな注目を集めている。小室哲哉さんや浅倉大介さん、テイ・トウワさん、DE DE MOUSEさんなど、まさに錚々たるアーティストが参加しているのだ。

 そして、『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』の発売日も近づいたある日のこと、浅倉大介さんに取材できるチャンスがあるとアトラスさんから連絡が! 「これはぜひともお話を伺いたい!」ということで、ファミ通.comでは取るものもとりあえず、スタジオに直行。収録直後の浅倉大介さんを直撃した!

――今回『Your Affection』のアレンジを担当されていますが、アレンジの方針を教えてください。

浅倉 原曲がとても気持ちのいい、ディスコテイストの曲だったので、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)的な要素も入れて、テンポもあげつつ、アッパーな感じに仕上げています。テンションが上がる、ダンスチューンに仕上がったんじゃないかな。

――とくに心掛けたのはどんなところですか?
浅倉 “音ゲー”として楽しんでもらえるようなリミックスにしています。テンポ感だったり、ビートだったり、ボタンを押すのに力が入るようなアレンジを心掛けましたね。あとは、キメの部分。音楽の音色ががらりと変わる部分をけっこう多用したりとか。そうすると、音ゲー自体にもけっこうメリハリが出てくるのかなと。

――ちなみに、浅倉さんは音ゲーを遊ばれたりするのですか?
浅倉 遊んだことはありますよ。ただ、最近の音ゲーは、僕には少し難しいかも(笑)。

――アレンジ自体は、すんなりといったのですか?
浅倉 アレンジ自体はすんなりといったのですが、とにかく念頭にあったのは「原曲ファンの方は裏切っちゃいけない」という思いでした。原曲のよさはすごく大切にしながらも、音ゲーとして楽しめるようなリミックスにしています。ちょっと腕が鳴りましたね(笑)。

――一方で、“浅倉さんらしさ”を出しつつも?
浅倉 そうですね。それはもちろん、自分の色は出したいですね。今回の『Your Affection』のアレンジでは、要所要所に出てくるシンセのエレクトロサウンド音とかに注目してほしいですね。

――『ペルソナ4』は楽曲の人気も高いですものね。
浅倉 はい。ゲームBGMではなく、ふつうに聴いて楽しめる音楽としてクオリティーの高い楽曲がたくさん存在しているということで、ほかのゲームとは一線を画しているという印象がありますね。さらに、ゲームファンがいるうえに、さらに音楽ファンがいるということで、そのへんは『ペルソナ4』の音楽の奥深さなのかなと思いました。

――今回、錚々たるアーティストがアレンジャーとして参加していますね。
浅倉 そうなんです。ゲームであのメンツが揃うなんて、なかなかないですよね。さすが『ペルソナ4』だなって思いました。あと、僕の大師匠筋にあたる小室哲哉さんもリミックスを手掛けていて、「どんなふうに作ったんだろう」というが気になっています。

――ご自身でアレンジするにあたっては、小室さんの出方を意識したりすることは?
浅倉 そこは気にしなかったです。担当する曲が違いますしね。

――今回楽曲を担当されて、『ペルソナ』に対してどのような感想を抱きましたか?
浅倉 ぜひとも遊んでみたいですね! 資料などを読ませていただいたら、謎がたくさんあるみたいで……。ぜひプレイしてハマってみたいですね。

――ちなみにゲームは遊ばれるのですか?
浅倉 最近はそんなに遊んでいないんですけど、昔はよくやっていましたね。シミュレーション系がけっこう好きだったりするんですよ。

――ゲームを遊ばれるときにゲーム音楽は?
浅倉 やっぱり聞いちゃいますね。どうしてもクリエイターの耳で聞いちゃいます。最近はフルオーケストラの壮大な曲も多いので、映画を1本見ているような気分ですね。

――ああ、たしかに。ファミコン時代は相当制約がありましたからね。
浅倉 それこそ三音しかなかったですよね。昔、10代のころにゲーム音楽の仕事をしていたことがあるのですが、音楽の最低限のコード感とメロディー、そしてリズムも1音しか出せなかったのでけっこうたいへんでした。いまは完全にCDを超えるクオリティーの音が入っていますからね。ゲームをプレイしていても気持ちいですよね。

――『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』では、そんな気持ちのいい楽曲に浸れるということですね。
浅倉 はい。『Your Affection』では、かなりテンションが上がるリミックスができたと思うので、音楽に浸りつつ、ゲームを楽しんでください。