発売を間近に控えた『蒼天のイシュガルド』情報を一挙大放出!
2015年5月21日(現地時間)、フランス・パリにて第21回プロデューサーレターLIVEを実施。新規ジョブの戦闘シーンや注目の空中エリアの詳細など、『FFXIV』初の拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』に盛り込まれる要素が、実機映像を交えて公開された。レターLIVEの様子とともに、その中身をお伝えしていこう。
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プロデューサーレターLIVEは、『FFXIV』の未来図を吉田直樹プロデューサー兼ディレクターがプレイヤーに向けて直接説明する、人気のストリーミング放送。その第21回は、『蒼天のイシュガルド』リリースを前にヨーロッパで開催中のメディアツアーの一環として、フランス・パリから配信された。
既報の通り、メディアツアーの会場はフランス西部の都市・ナントの郊外にそびえ立つお城。世界中の『FFXIV』ファンが注目する今回のプロデューサーレターLIVEも、当然この建物からオンエアされる手はずだった。ところが、現地のインターネット環境の整備が間に合わず、急遽、場所をパリ市内のスクウェア・エニックスのオフィスに移して放送されることとなったのだ。
左の写真がフランスのスクウェア・エニックスのオフィスが入っているビル。今回のプロデューサーレターLIVEはこのビルの一室で行われた。
メインテーマ曲のタイトルは“Dragonsong”に決定
当日の放送テーマは“『蒼天のイシュガルド』特集第一弾”。通常、プロデューサーレターLIVEはプレイヤーから寄せられた質問に答える形式で進行するが、今回は拡張パッケージに関する発表内容があまりにも多いため、事前に用意された情報を順番に公開していく流れで進んだ。
放送の冒頭で『蒼天のイシュガルド』トレーラーが公開。映像の全編に渡り流れる楽曲は、同作のメインテーマ“Dragonsong”だ。
作詞はマイケル・クリストファー・コージ・フォックスと前廣和豊の両氏が担当。作曲は植松伸夫氏が手掛けている。そしてボーカルは、名曲“Answers”で『FFXIV』ファンの心をワシづかみにしたスーザン・キャロウェイさんだ。
トレーラームービーの模様は、こちらの記事を参照いただきたい。
・“Dragonsong”は『蒼天のイシュガルド』のメインテーマ。“竜詩戦争”のシナリオを植松氏に伝えたうえで作曲してもらった。
・「この映像はネタバレか?」と問うならば、「まだまだそんなことはない」と答えたい。
フライングマウントで飛行するにはエリアの探索が必要に
続いて放送は、実機でのプレイを交えた新要素の解説へ突入した。
・アイメリク卿が取り仕切る神殿騎士団の本部は、イシュガルド下層にある。
・最初は都市内エーテライトを開放しながら、クエストを進めてほしい。
・新規ジョブのギルドは、皇都イシュガルドに設置されている。
・第七霊災からの復興が進み、ようやく冒険者がクルザス西部高地に立ち入れるようになった。
・今回はマップが広いので、集落から集落までの距離が従来よりも遠めになっている。
・既存エリアのフィールドは要素を詰め込みすぎたために、後で何かを追加することが難しかった。その反省を踏まえて、『蒼天のイシュガルド』の新規エリアは広めに設計した。
・通常のグラウンド(地上用)マウントで探索すべきポイントもたくさん用意されている。
・フライングマウントはシナリオの早い段階で手に入れることができる。ただし入手しただけではそのエリアで飛ぶことができず、特定の条件を満たす必要がある。
・“ディスカバリー要素”をすべて発見すると、そのエリア内の飛行が許可される。
・メインクエストを進めつつ周辺を探索していくと、いい流れで飛行の開放が進められるはず。
・イシュガルドはチョコボの一大産地のため、チョコボを捕獲することで生計を立てている村が存在する。
・パブリックフィールドのモンスターは強めに設計されている。2匹の敵に襲われたらフルバフで戦うか、もしくは即座に逃走したほうがいい。
・索敵の感知についても、ドキドキできるようにしてある。従来エリアのように直進して突っ切ろうとすると、大変なことに。
ここで画面はバトルコンテンツに切り替えられ、フルパーティで挑むバトルの模様が映し出された。
・『蒼天のイシュガルド』ではシャドウの表現をきつめにしているが、システムコンフィグの“キャラクターのライティング設定”を変更すれば、好みの明るさでプレイできる。
新ジョブを含めた全ジョブのレベル60時点での立ち回りが判明!
放送は、各ジョブに追加される新アクションの紹介へ移行。新ジョブを含めた、全ジョブの新規アクションが動画で披露された。
こちらの様子も、この記事を参照してほしい。
・映像の立ち回りがそのままスキルローテーションになるわけではない。
続いて、レベル60に到達するとどれくらい強くなるのかを、吉田氏が実機で説明した。まずは黒魔道士の概念解説からスタート。
【黒魔道士】
・黒魔道士は、黒魔紋というフィールドが展開できる。この範囲内にいると、15%のヘイスト効果が得られる。
・円に入っているときとそうでないときは、(DPSが)結構変わる。このため黒魔道士は、戦闘中の位置取りがとても重要に。
・つぎの黒魔法に必ずProcを発生させるアクションもある。
・エノキアンを発動すると自身に30秒間バフが付与。効果中、アストラルファイアかアンブラルブリザードが付与されているときのみ、ファイジャ/ブリザジャが使えるようになる。
・ファイジャ/ブリザジャでは、アストラルファイアやアンブラルブリザードの効果時間を延長(更新)することはできない。
・例外的にブリザジャを使うと、エノキアンの効果が延長される。ただし延長するたびに、その最大値が5秒ずつ短縮される。
・黒魔道士はレベル60に到達した時点で、スキルローテーションを大きく見直すことになる。
・効果的なスキルローテーションを、ぜひ皆さんで研究してほしい。
レベル60の立ち回りの例の説明は以上で終了。その後、吉田氏みずからが新規を含めたすべてのジョブの新しくなった点を解説。その様子を順番にお伝えしていこう。
【ナイト】
・仲間をサポートする方向で調整が加えられている。
・従来のレイジ・オブ・ハルオーネへ通じるコンボに加え、サベッジブレードとライオットソードに新たにコンボが設定されている。
・メインタンクの場合は、レイジ・オブ・ハルオーネで敵視を安定させたうえで、別のルートのコンボを用いるようになる。
・サブタンクのときは、専用のコンボを用いることになる。
・ディヴァインベールを発動した後に回復魔法を受けると、味方(回復魔法の詠唱者?)にダメージを軽減するバリアを張る。
・つぎの技を確実にガードするアクションも追加。
【戦士】
・ディフェンスとアタックの切り替えが、よりシステム化されるようになる。
・デストロイヤーというアタッカー型のスタンスが追加される。これはアバンドンという、ラースに代わるバフが蓄積されていくアクション。アバンドンとラースは5スタックまで溜められるが、ディフェンダーとデストロイヤーを切り替えた際にそのスタック数をそのまま引き継げる。
・自己回復用のアビリティや、アバンドンを消費して発動するアクションも追加されている。
【暗黒騎士】
・ほかのタンクと同様に、攻撃と防御のふたつのモードを切り替えて戦う。
・暗黒を発動すると自身のDPSを高められるが、ゆっくりとMPが減少していく。このモード中は他者からのMP関連の支援が得られない。
・各種WSにMP回復用のものが用意されているので、これらを使って戦うことになる。
・グリッドスタンスはタンクモードで用いる。すべてのWSに、敵視上昇やMP回復の効果が付与されている。
・絶対防御系やシールドロブ系のアクションも使用できる。
・暗黒騎士のアクションには“ダーク”の単語が多く用いられている。
・剣術士と斧術士のアクションがアディショナルとして利用可能になる。
・既存アクションにも調整が加えられている。たとえば忠義の盾に命中率アップがついていたりする。こうした調整はすべてのタンクに公平に行われる。
【モンク】
・疾風迅雷をいかに維持するのかがポイントであることは変わらない。テクニカルにそれをキープするための要素が追加されている。
・フェーズ移行時などの空き時間を有効活用できるような調整も。
・闘気を最大5スタックまで溜めれば、DPSの高い技が撃てる。
・闘気を消費してTPを回復することも可能。
・疾風迅雷IIIをすべて消費して放つ技も。
【竜騎士】
・蒼の竜血という状態が追加される。このモード中にのみ、フルスラスト/桜花のコンボの後ろにProcが発生するようになる。擬似4段コンボが実現できる。
・蒼の竜血を消費する技も存在する。しっかりダメージを出しながら、いろいろ工夫ができる味付けに変わっている。
・細かいところでは、ジャンプ系のアクションの硬直時間も調整されている。
【忍者】
・モードを変えるようなことはしていない。
・ほかの術を使いやすくするために、風遁の術の効果が延長できるようになる。
・新規WSを絡めて、風遁の術を維持するようなスキルローテーションを考えてもらいたい。
・あまりにも方向指定がなさすぎたので、その部分についての調整が加えられている。
・一部のWSにだけ方向を意識してもらうことになるが、さすがに正面ではないと思う。
・味方や自身の敵視を増減できるアクションが追加される。
ここで息抜き(?)代わりに極秘資料を公開。吉田氏は、新規装備が印刷された紙をカメラに向け始めた。
【吟遊詩人】
・旅神のメヌエットを発動すると、オートアタックが発動しなくなる代わりに、チャージして弓が射れるようになる。ただしチャージ中に移動するとその効果が失われる。
・旅神のメヌエットはMPを消費しない。ほかの歌との併用も可能。
・ボスの特徴やフェーズの移行に合わせて、旅神のメヌエットのオン/オフを選択することになる。
・サイドワインダー(物理攻撃)を放つことで、効果持続中のDoTの効果を高めることができる。
【機工士】
・できることはやや吟遊詩人に近いが、プレイ感覚や戦闘中に意識すべきことがまったく違う。
・特殊弾というアクションがあり、それをリロードしている際に使ったWSの威力や特殊効果の発生確率が変わる……という専用のシステムを持っている。
・概念的に、リロードを実行すると特殊弾が5つスタックできるというふうに覚えてほしい。それを消費してWSを発動すると、Procの発生やDPSの上昇が見込める。
・攻撃をしなくてもいい状況時にリロードすることで、効率的に(特殊弾を)回せるようになる。
・クイックリロードで、特殊弾を1発だけ短時間で充填できる。こちらは緊急時に用いる技。
・WSにはコンビネーションが存在。ショットガンを実行すると、50%の確率でつぎの“ショットガンII”にProc Upする。さらに50%の確率でその技を“ショットガンIII”へと繋げられる。特殊弾を消費すれば、その確率を100%に高めることができる。
・タレットには、範囲内の味方に効果をもたらすものがある。
【召喚士】
・召喚士全体にはエーテルフローを消費して発動する範囲攻撃や、バイオ、バイオラ、ミアズマの3つの魔法を同時にかける技が追加される。
・トライディザスター(ディザスターは災害や天災の意)の効果が名前負けしていたので、現状のトライディザスターは名称を変更。トライディザスターは、改めて別の技として習得し直すことにした。
・新しいエギを追加するよりも、召喚士本体を強化していくという方向性を選んだ。
・エーテルフローの60秒をひとつのリキャストと考えたときに、最初の30秒はDoTを積むなどやることはあるが、後半30秒はさほど忙しくはなかった。そこでトランスバハムートという技が導入されている。
・トランスバハムートは、バハムートの力を自身に宿すアクション。
・バハムートエーテルをスタックしていくと、トランスバハムートが使用可能になる。
【白魔道士】
・ピュアヒーラーなので、強化の方向性としてはナイトに近い。
・アサイラムという、範囲に対してHPが回復できる技が追加される。
・アサイズという魔法攻撃とヒールを同時に行えるアビリティが追加。
・瞬間回復がベネディクションのみだったので、効果の弱いシングルインスタントヒールが追加されている。
・ストンガのほか、範囲DoTをまくエアロガも追加されている。
・プロテスは白魔道士のみ特性によって魔法防御力が強化できたが、ほかのヒーラーにもその恩恵が得られるような調整が加えられている。
【学者】
・個々の技を単純に強化するというよりも、使いどころを選ぶアクションを追加していくコンセプトで調整を加えた。
・ボス戦に挑むまでは、手触りとしてはあまり変化を感じないかもしれない。
・自身を中心にHPが回復できる、新しい策が追加。
・対象に付与したアイ・フォー・アイと鼓舞を周辺に撒き散らすこともできる。
・応急戦術を用いることで鼓舞をヒールに変えることができる。
・フェアリーを魔力に変換する、新しいアクションが追加される。
【占星術師】
・月詠みと星詠みのふたつのスタンスを持っており、ピュアヒーラー型とバリア型をスイッチできる。
・スタンスに応じて技の効果が変化する。
・最初に、片方のスタンスをしっかり手になじませてから、もう片方のスタンスの練習に取り掛かったほうがいいかも。
・カードを使うことでバッファー(強化役)としての役割も果たせる。
・攻撃力アップやヘイストなど、それぞれ異なる効果を持つ6種類のカードを用いて味方を支援する。
・引いたカードを“ロイヤルロード”すると、つぎに発動するカードの効果を強化できる。
・“ロイヤルロード”により、効果時間の延長や技の範囲化などの恩恵が得られる。
・好みのカードの効果をキープすることもできる。
・いまひとつな効果のカードの“シャッフル”も可能。
E3 2015の会場でパッチノート朗読会を開催!
レベル60時点での各ジョブの戦闘スタイルの概念説明は以上で終了。プロデューサーレターLIVE恒例のお知らせコーナーに進んだ。
お知らせを終えた後、吉田氏が「(『蒼天のイシュガルド』開幕まで)あと1ヵ月弱ありますが、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います」と挨拶の言葉を述べて、第21回プロデューサーレターLIVEは閉幕となった。
なお放送終了後に、『蒼天のイシュガルド』に登場するダンジョンの様子を映したムービーが公開されている。
その内容についてもこちらの記事を参照願いたい。