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吉田氏登場……だかしかし!
2015年4月25日、26日に千葉・幕張メッセにて催されているニコニコ超会議2015に『ファイナルファンタジーXIV』が出展。25日のステージイベントとして開催された出張プロデューサーレターLIVE Part1の内容を、直前に行われた開会宣言の模様と併せてお伝えする。
“『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』が『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』になるよ!超F.A.T.E. IN TOKYO~遊び尽くすまで帰れまティン!~”と銘打たれた今年の『FFXIV』ブースでは、既報のとおり無数のアトラクションやイベントが展開さた。これらの催しの開幕に先立ち、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『FFXIV』)の総責任者である吉田直樹プロデューサー兼ディレクターがステージに登場。早朝から詰めかけたファンを前に、開会を高らかに宣言した。
ベンチマークソフトに竜騎士の新規リミットブレイクが!?
開会直後のステージイベントは、出張プロデューサーレターLIVE Part1。『FFXIV』の未公開情報を吉田氏みずから説明する超人気プログラムだ。今回は冒頭で、『蒼天のイシュガルド』版ベンチマークソフトで楽しめるムービーをトレーラー映像化したものが披露されたのだ。
以下は吉田氏から語られたコメントの要約だ。
・映像はどうにか縮めて9分台に収めた。
アシスタントディレクターの髙井浩氏をはじめ、多くのスタッフが制作に関わっている。
・ベンチマークソフトの公開日は4月27日。
当日にオープンする特設サイトからダウンロード可能になる。
・DirectX 9とDirectX 11双方が、ボタンひとつで切り替えられる。
・PCをスキャンするアルゴリズムを『FFXIV』ロンチ時のものから変更している。
前回はフレームレートに比重を置いたものだったが、
今回はCPUパワーやメモリーのスピードなどPCの包括的な性能を計測できるようにした。
・上記のとおりアルゴリズムが変わったため、
既存のベンチマークソフトにくらべてスコアは若干落ちるので、
お手持ちのPCの性能が劣化したというわけではない。
・アウラ族のキャラクタークリエイションが可能。
顔や目の形など、すべてのパーツが選択できる。
『蒼天のイシュガルド』のジョブクエストは“レベル5刻み”ではなくなる!
ベンチマークトレーラーの公開を終えた後、放送はメインテーマに突入。ニコニコ動画の生放送でプレイヤーから寄せられたコメントに吉田氏が直接答える形で放送が進行していった。
一連のやり取りを通じて発表された新しい情報をダイジェストでお伝えしていこう。カッコ内は発言者だ。
◆『蒼天のイシュガルド』発売までの2ヵ月のあいだに、
HotFixesなど小規模なアップデートを行う。(吉田氏)
◆大迷宮バハムート:真成編の緩和が行われる予定。(吉田氏)
◆アラガントームストーン:詩学の制限解除をすべきかどうか悩んでいる。(吉田氏)
◆(現状最高の)IL135は、『蒼天のイシュガルド』側のILと比較すると高すぎる。(吉田氏)
◆アドオンは『蒼天のイシュガルド』の開発を優先させているため後回しになっている。
拡張パッケージの発売後、状況が落ち着いてから作業を再開したい。(吉田氏)
◆ジョブに追加されるアクションはふたつ以上存在する。(吉田氏)
◆新規ジョブクエストの発生はレベル5刻みではなくなる。(前廣氏)
◆バトルクラスとギャザラー&クラフターでもクエストの“刻みかた”が変わってくる。
これに伴い、新規アクションもかなり多く修得できる。(前廣氏)
◆アクションのローテーションは基本的にすべて見直しになるはず。(吉田氏)
◆黒魔道士のスキル回しもけっこう変わっている。(前博氏)
◆既存アクションの多くも調整される。(吉田氏)
◆TP表示(の改善)は『蒼天のイシュガルド』発売には間に合わないが、
作業に入っている。(吉田氏)
◆新規ジョブにはゾディアックウェポンが存在しない。
蛮神戦の報酬で得られる武器は用意されている。(前廣氏)
◆『蒼天のイシュガルド』リリース時に、
既存のゾディアックウェポンストーリー関連の調整(緩和)を予定している。(吉田氏)
◆詳しくは秘密だが、“トライほにゃらら”もいろいろ変わっている。(吉田氏)
◆召喚士は新アクションの追加により、かなり戦いかたが変わる。(前廣氏)
◆アーマリーチェストの容量が足りないことは把握している。
現時点では、サーバーのバックエンド書き込みの時間を長くする以外に
増やせる方法がないので、もう少しお待ちいただきたい。(吉田氏)
◆雇用できるリテイナーの数が増える。(前廣氏)
◆土地は『蒼天のイシュガルド』が開幕した後の追加を考えている。(吉田氏)
◆愛蔵品キャビネットに入れられるものは増える。(吉田氏)
◆冒険者のレベルキャップ開放に伴い、
バディチョコボのランクも引き上げられる。(吉田氏)
◆新規エリアでは魚釣りができる。(前廣氏)
◆アウラ族でレベル1から冒険を始めることは可能。
その際には『蒼天のイシュガルド』拡張の権利が必要になる。(吉田氏)
◆メインクエストを終えていなくても、アウラ族は育成できる。(前廣氏)
◆レイドダンジョンの練習モードは、すでに仕様は上がっている。
ただし実装はレイドダンジョン公開と同時ではなく、少し遅らせるつもり。(吉田氏)
◆ふたり乗りチョコボは、『蒼天のイシュガルド』開幕後に飛べるようになるはず。(吉田氏)
◆大召喚(冒険者が蛮神を呼び出せるシステム)は、実装予定がしっかり存在する。
現在の実装計画の中でもっとも大きいコンテンツになるので、
後ろに控えている状態。(吉田氏)
◆PvPはフロントラインをしっかり作った後で、ウルヴズジェイルに手を入れる。(吉田氏)
◆皇都イシュガルド防衛戦の難度を調整するか報酬を追加するか迷っている。
クリア率自体はさほど低くないが、バトル時間が長いことも把握している。
どうするか決まったら、パッチのリストの中に調整項目として加わっているはず。(吉田氏)
◆ゾディアックウェポンはパッチ3.1から新しいストーリーが開幕する。(吉田氏)
◆(ゾディアックウェポンストーリーは)ちょっと凝った物語にしようと思っている。(前廣氏)
◆初心者の館は当初の予定よりも大規模な施設になる。
仕様の作成に入っているので、それほど遠くない時期に実装できるはず。(吉田氏)
◆ゴールドソーサーはパッチ3.1くらいから徐々に大型アトラクション(大きな遊び)を
入れていこうと考えている。トリプルトライアドのカードは
『蒼天のイシュガルド』開幕と同時に増える。(前廣氏)
◆クリスタルタワーに代わる24人の大規模レイドもパッチ3.1で公開予定。(吉田氏)
◆DirectX 12への対応予定は、いまのところまだない。
しばらくのあいだはDirectX 11で行こうと思っている。(吉田氏)
ここで前廣氏が「ちょっと観てもらいたいものがある」と突然切り出すと、未公開の動画がスクリーンに映し出された。
およそ1年前のSUPER極タイタン討滅戦に続く前廣氏のネタ動画に、吉田氏は「バランスが悪い」と苦笑しつつも、完成度の高さに驚き気味の表情を見せた。すると前廣氏が「開発期間が7ヵ月。予算は6000万円で(製品化を)どう?」とすかさず提案。吉田氏はこれに「高すぎるし、リミットブレークが強すぎてバランスも取れていない(笑)」と一蹴していた。
※『FFXIV』における格闘ゲーム要素の実装予定はありません。
PS4本体の『蒼天のイシュガルド』バージョンが発売決定!
吉田氏と前廣氏による一問一答の後は、プロデューサーレターLIVE恒例のお知らせコーナーに突入。
なお、PS VITAとPlaystation VITA TVの同梱ではないが、『FFXIV』デザインのものが後日販売される計画も同時に発表。詳細が決まり次第、別途アナウンスがあるとのことだ。
最後にふたりが会場に集まったファンと視聴者に向けて挨拶。こうしてプロデューサーレターLIVE Part1はお開きとなった。
(『アルティメットファイト FFXIV』が)プロジェクトにならずに残念でした(笑)。来年は頑張ります。(前廣氏)
ニコニコ超会議2015は始まったばかりです。まだまだ時間はたくさん残されているので、会場にぜひお越しいただければと思います。(吉田氏)
※2015年4月26日 2時20分 動画の注記を追加。